冷暖房空調機とエアコン業界の世界市場シェアの分析

産業用空調機や家庭用エアコン業界の世界市場シェア、市場規模、業界ランキングや再編について分析をしています。三菱電機のデルクリマ、ダイキンのグッドマン、OYL社買収等、業界再編が続いています。米御三家であるキャリア、ヨーク(ジョンソンコントロールズ)、トレインテクノロジーや中国御三家である格力(グリー)、美的(ミデア)、ハイアールの動向等も記載しています。

2020年空調・エアコン世界市場シェア

空調機・エアコン等を含むHVAC業界の市場シェアを算定するにあたり、分子には「空調機・エアコンメーカーの世界売上高ランキング(2020年版)」における各社のドル建て売上高を採用しています。
分母にはHVAC機器業界の2020年の市場規模2020億ドルを採用しています。
これらの数値をもとに空調機・エアコンメーカーの市場シェアを算出すると、1位は珠海格力電器、2位はダイキン、3位は美的集団 7.6%となります。

1位 珠海格力電器 10.8%
2位 ダイキン 10.0%
3位 美的集団 7.6%

4位 トレーン・テクノロジーズ 6.5%
5位 ユナイテッド・テクノロジーズ(Carrier) 4.8%
6位 三菱電機 4.1%
7位 ジョンソン・コントロールズ(York) 3.1%
8位 パナソニック 2.4%
9位 ハイアール 2.0%
10位 ボッシュ 1.8%
11位 レノックス 1.6%
12位 ダンフォス 1.4%
13位 ヴァイヨン 1.3%

2018年以降業界順位がおおきく変動しております。躍進著しいしいのは、格力(グリー)と美的集団(ミディア)で、主に家庭用の空調機分野で中国市場を席巻しています。巨大な中国市場をバックに、グローバル展開を目指すダイキンと熾烈な首位争いを繰り広げており、これら日中の3社が空調分野の新御三家として4位以下を引き離しております。
かつての御三家であった米3社は再編のタイミングとなっています。インガソールランドは空調事業をトレーン・テクノロジーズとして分社化、ユナイテッド・テクノロジーズも航空機部品・エンジン事業、エレベーター事業(Otis)とHVAC事業(冷凍庫事業、セキュリティ事業を含む)に3分割して、独立じた事業体として運営をしています。ジョンソンコントロールズは防火・セキュリティ事業のタイコ・インターナショナルと経営統合をする一方で、自動車部品事業(アディエント)を分社化する等、ポートフォリオを大きく入れ替えています。

市場シェア6位には、三菱電機が主に産業用ニーズをとらえ、ジョンソンコントロールズ(ヨーク)を上回りました。8位には日本の家庭向けに強いパナソニック、9位には中国のハイアールが入っています。10位はドイツのボッシュが入っておりますが、欧州は、緯度的に歴史的に夏場の空調が必要なかったこともあり、12位、13位にデンマークとダンフォス(Danfoss)とドイツのヴァイヨン(Vaillant)が入っていますが、群雄割拠の時代が続いています。

産業用空調機世界ランキング
産業用冷暖房空調機分野では、2016年は日本のダイキンが、世界1位となっております。ダクト方式に強い米グッドマンを買収して、産業用空調の米国御三家と真っ向勝負を挑みます。
産業用空調の世界2位は、米国の誇る航空宇宙・重電メーカーの老舗である、ユナイテッド・テクノロジーズ社が1979年に買収をし、現在は分社化独立したキヤリアとなっています。世界3位には、自動車用部品大手である、ジョンソンコントロールズ傘下のヨーク・インターナショナル・コーポレーションとなっています。4位には、1871年に創業された産業機器メーカーである、元インガソール・ランド傘下で現在は独立したトレインテクノロジーとなっています。キャリア、ヨーク、トレインは米国の産業用空調御三家と言われており、5位につけるレノックスと併せ、四天王との称されます。
欧州メーカーは、緯度が高く、夏は比較的涼しかったこともあり、エアコンや空調分野で強いメーカーは育ってきませんでした。

家庭用エアコン世界ランキング
2016年の家庭用エアコンの世界シェア1位は、中国の珠海格力電器(グリー)となりました。家庭用エアコンでは、日本のダイキンから生産を受託して、技術力を蓄えてきました。中国の国内での、旺盛な需要をとらえて、ガリバーとして存在感を示します。中興の祖と呼ばれた、ドンミンジュ氏が退任後も、引き続き世界1位の座を、保っています。
世界2位には、同じく中国の美的集団(ミデアグループ)となっています。ミデアはエアコン以外にも、白物家電の国際展開に積極的です。最近では、東芝から、家電子会社の東芝アプライアンスを、買収しました。
世界3位は、日本の三洋電機を買収した、ハイアール社となっています。
世界4位は、パナソニックとなっており、東南アジアやインドでの市場を拡大しています。

市場規模

当サイトでは、各種統計レポートを参考にしながら、空調やエアコン等HVAC業界の2019年の市場規模を2020億ドルとして市場シェアを計算しております。調査会社のマーケッツアンドマーケッツによれば、同業界の2020年の規模は2020億ドルです。2025年までに年平均6.5%での成長を見込みます。2015年の空調機の世界市場規模は概ね8兆円~10兆円程度と推計されます。その内、いわゆる住宅向けのエアコンは約2~3兆円、台数で約8,000~9,000万台程度、産業用の冷暖房空調機は6兆円~7兆円程度、台数ベースで1,200~1,400万台程度と言われています。

冷暖房空調機の市場規模を分析する場合には、上記のように用途で区分するのか、それとも種類で区分するのか(暖房装置か冷房装置か、暖房装置でもヒートポンプなのか温風暖房機か、冷房装置でも単一式エアコンか分離型のルームエアコンか冷却器なのか、等)で市場規模が変化してくる点に留意する必要があります。

業界の再編の歴史

ダイキン、ジョンソンコントロール、三菱電機等の大手空調機メーカーによるM&Aの歴史を時系列でまとめています。

  • 1979年 ユナイテッド・テクノロジーズ社によるキャリア買収
  • 2007年 投資ファンドによるスイスのFlakt Woods買収
  • 2007年 Ingersoll-Rand(インガソールランド)による米Traneの買収
  • 2009年 英Baxiと蘭De Dietrich Remehaが経営統合してBDR Thermaが誕生
  • 2011年 美的集団によるCarrierの南米事業の買収
  • 2011年 LGによるLS Mtronの買収
  • 2011年 ダイキンによるトルコのAIRFELの買収
  • 2012年 ダイキンによるGoodman Global買収
  • 2014年 ジョンソンコントロールによる米Air Distribution Technologiesの買収
  • 2014年 投資ファンドによる仏GEA Heat Exchngaersの買収
  • 2015年 三菱電機による伊DeLclimaの買収
  • 2015年 ジョンソンコントロールと日立との空調機合弁会社の設立
  • 2016年 ダイキンによる米Flandersの買収
  • 2017年 ダイキンによるオーストリアの空調メンテナンス会社のAirmasterを買収
  • 2017年 ボッシュによるイタリアの空調機メーカーMTAの買収(その後破談)
  • 2018年 三菱電機とインガソールランドによるダクトレス空調機販売の合弁会社設立
  • 2018年 ダイキンによる商業用冷凍器メーカーのAHTの買収
  • 2019年 Chequers Capitalによるイタリアの空調機メーカーMTAの買収
  • 2020年 インガソールランドによるトレーンテクノロジーズの分社化

ダクト式空調とダクトレス式空調について

ダクト式空調は中南米で一般的。建物の天井等にダクトを通して機械室に設置した空調機から送風を行うものです。建物全体の空調を一元管理できメンテナンスも容易である一方、個別の部屋の温度や風量設定が難しいとされています。
ダクトレス式空調とは、日本やアジア、欧州等で主流の空調方式で、部屋ごとに室内機に置くため、部屋ごとの温度調整ができ省エネに効果的な一方、メンテナンス等は個別に行う必要があります。

冷暖房空調機・エアコンメーカー世界大手の動向

ダイキン

日本を代表する空調機メーカーです。産業用の冷暖房空調機では世界トップ級です。ダクト方式に強い米グッドマンやマレーシアのエアコン大手OYL社を買収する等して世界的に事業を展開しています。国内ではパナソニックと家庭用エアコンの分野で競っています。

Carrier Corporation(キヤリア)

米国に本拠を置く産業用冷暖房空調機の大手メーカーです。元々は航空機エンジン、エレベーター等の大手であるUnited Technologies(ユナイテッド・テクノロジーズ)の子会社です。なお、ユナイテッド・テクノロジーズは、空調機事業(Carrier)、エレベーター事業(Otis)と航空機部品事業へと分社化しました。

York International Corporation(ヨーク・インターナショナル・コーポレーション)

米国に本拠を置く産業用冷暖房空調機メーカーです。建物用自動空調制御装置や自動車用バッテリー等の製造を行うJohnson Controls(ジョンソンコントロールズ)の子会社です。2015年に日立アプライアンスと空調機分野で合弁会社を設立しました。Johnson Controlsは米タイコ・インターナショナルと2016年に経営統合し、その後自動車部品事業などを分社化しています。

Johnson Controls(ジョンソン・コントロールズ)は、米国に本社を置く自動車部品、ビル管理や電力システム関連企業です。自動車用のバッテリー等の分野に強みがあり、電気式サーモスタットを発明した歴史を持ちます。2016年に火災警報分野に強いTyco(タイコ・インターナショナル)と経営統合をしました。世界150ヵ国で展開し、エネルギー効率ソリューションや各種オートメーション事業を展開しています。

ジョンソン・コントロールズの事業は大きく分けて、ビルオートメション事業、 空調冷熱機器事業、自動車用バッテリー事業及びタイコとの経営統合後は警報機・報知器事業となります。ビルオートメーション分野ではハネウェルやシーメンスと並び世界大手の一角を占めています。

2016年米ビルディングシステム大手のジョンソンコントロールズと防犯、防火、火災検知サービス大手のタイコインターナショナルが経営統合を発表。
タイコの株式評価に基づく買収総額の144億ドルは、同社株価の前日終値に約11%のプレミアムを加えた水準。ジョンソンコントロールズ株主が56%、タイコ株主が44%の統合新会社の株式を所有する予定。
新会社の社名はジョンソンコントロールズ。本社は現在のタイコ本社のあるアイルランドとなる。
経営統合により、売上高320億ドル規模の総合ビルマネジメント・オートメーション会社が誕生。
新会社は、バッテリー分野に加え、ビル全体の空調冷熱管理、ビル中央管理、自動制御、監視システム、防災セキュリティ等を提供可能となる。
なお、ジョンソンコントロールズは、統合完了までに、自動車向けのシートやインテリアを手掛けるAdientを売却する見込み。
売上シナジーとして、両社製品のクロスセルの強化、グローバル展開等により650百万ドル、コストシナジーとして500百万ドル、本社をアイルランドに移すことに伴う節税比奈地―として150百万ドルを予定する。

空調冷熱機器事業(HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning))は、傘下にYork International(ヨーク・インターナショナル)を擁して、キャリア、ダイキンやトレイン・テクノロジーズと世界シェア首位の座を争っています。
自動車用バッテリーでは、コストパフォーマンスがよく中~大容量の蓄電設備として力を発揮する鉛蓄電池の分野に強みを持ちます。年におよそ1億34万個のバッテリーを製造し、世界に流通する鉛バッテリーの1/3はジョンソン製と言われています。鉛蓄電池業界の世界シェアでは、同社は米エキサイドやGSユアサ等とともに世界最大級の1社となっていましたが、2018年にブルックフィールド・ビジネスパートナーズおよびケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)へ約1兆5千億円で売却し、現在はClarios(クラオリス)となっております。

自動車用バッテリーや鉛蓄電池を含むパワーソリューションズ事業の売却後のジョンソン・コントロールズの事業構成は以下の通りとなります。

ジョンソンコントロールズの事業セグメント

ジョンソンコントロールズの事業セグメント
出所:JC

今回の売却によって、ジョンソンコントロールズはビル関連技術専門のソリューションプロバイダーとなり、コネクテッドビルの統合と進化をけん引するとともに、HVAC業界における戦略的商機を獲得するためにより強固な態勢を整えることになります。
売却したパワーソリューションズ事業は、売上高で約80億ドル、EBITDAで17億ドルと、ほぼ会社の半分の売上高のある事業を売却したことになります。売却金額のうち約80億ドルは自社株買い、約40億ドルは負債の返済に充てました。
ジョンソンコントロールズの展開するブランド

ジョンソンコントロールズのブランド

ジョンソンコントロールズのブランド
出所:JC

空調部門では、York(ヨーク)に加え、2014年に買収したエア・ディストリビューション・テクノロジーズ社の換気・送風関連製品ブランドであるRuskin(ラスキン)、Titus(タイタス)を展開しています。ビルマネジメント部門では、ビルオートメーションシステムのブランドであるMetasys(メタシス)、スマートロックのSoftware House(ソフトウェア・ハウス)等のブランドで展開をしています。防火システム部門では、旧タイコのブランドであるGrinnell(グリネル)、スプリンクラー、レストラン消化設備、泡消化設備、車載用設備に強みを持つAnsul(アンスル)を展開しています。
2020年11月時点では、売上構成でみるとビルディングマネジメントを含む商業施設向けの空調事業が売上高の40%、住宅向けの空調事業が12%、監視カメラやアクセスコントロール等を含むセキュリティビルマネジメント及び防災システムが41%となります。

2002年 Varta AG(ファルタ)のバッテリー事業を買収
2005年 米冷暖房機器大手のヨーク・インターナショナルを買収
2010年 自動車シート大手の独カイバー、レカロを買収
2013年 HomeLink事業をGentex Corporationに売却
2014年 換気・送風関連のエア・ディストリビューション・テクノロジーズ社を買収
2015年 日立との空調関連の合弁会社を設立
2015年 自動車シートやインテリア部門をAdientとして分社化
2016年 タイコ・インターナショナルとの経営統合を発表
2018年 Power Solutions(パワーソリューション)事業をブルックフィールズに約1兆5千億円で売却

Trane Technologies(トレイン・テクノロジーズ)

米国に本拠を置く産業用冷暖房空調機メーカーです。輸送温度コントロール設備、ゴルフ・カート、エアコンプレッサー等を手掛ける米Ingersoll-Rand(インガソール・ランド)の子会社でしたが、2020年トレイン・テクノロジーズとして分社化独立を果たしています。インガソールランド以前は、衛生陶器等も手掛けたAmerican Standard(アメリカンスタンダード)社のグループ会社であったこともあります。

インガソール・ランドについて

Ingersoll-Rand(インガソール・ランド)は、1871年に創業された米国に本拠を置く産業機器メーカーです。2020年に真空ポンプ、コンプレッサー等の産業機械メーカーであるGardner Denver(ガードナーデンバー)と経営統合を行いました。統合に先立ち、空調事業はトレーン・テクノロジーズとして分社化しています。インガソール・ランドからは、過去、鍵のアレジオン、冷凍ショーケースのハスマン(2015年にパナソニックへ売却)等各分野でトップクラスの企業が巣立っております。コンプレッサー・エアツールや輸送用冷凍装置の分野でも強いです。ゴルフカートでは、クラブカーブランドを展開し、世界最大級の規模です。

インガソール・ランドの事業は、Industrial Technologies(インダストリー・テクノロジーズ)Precision and Science Technologies(プレシジョン&サイエンス・テクノロジーズ)Specialty Vehicle Technologies(スペシャリティビークルテクノロジーズ)、High Pressure Solution(ハイプレッシャーソリューション)の4事業に分かれます。
インダストリー・テクノロジーズでは、主にコンプレッサーと真空ポンプを取り扱っています。空調機、冷凍機向けのコンプレッサーでは世界大手です。取り扱っているコンプレッサーブランドとして、CompAir、NASH、Garo、Emco Wheaton、Eimo Rietschleなどがあります。プレシジョン&サイエンス・テクノロジーズでは、定量ポンプ(metering pump)、膜ポンプ(diaphragm pump)、ピストンポンプ、薬投与ポンプ(dosing pump)、シリンジポンプ(輸液ポンプ、Syringe Pump)、Peristaltic Pump(投薬ポンプ)などのポンプを手がけています。スペシャリティビークルでは、クラブカーブランドのゴルフカートやその他カートなどの製品を手がけています。同分野ではTextron(テキストロン)やヤマハと並ぶ大手です。ハイプレッシャーソリューションは、エネルギーの上流権益開発のためのドリルポンプや粉砕ポンプを製造しています。

錠前や鍵の事業も手掛けていましたが、Allegion(アレジオン)として分社化独立しています。

2015年 商業用冷凍庫メーカーのハスマンの株式持分を売却
2014年 輸送用冷凍装置を手掛けるドイツのFRIGOBLOCKを買収
2014年 ポンプ向けコンプレッサー等を手掛ける事業をCameron International より買収
2012年 錠前や鍵事業をAllegion(アレジオン)を分社化上場
2007年 空調機大手のTrane(トレイン)を買収
2007年 建機向けパーツメーカーのBobcatを韓国の斗山インフラコアへ売却
2007年 ボルボによる道路工事機器事業の買収
2004年 鍵やセキュリティを手掛けるイタリアのCISAを買収
2004年 投資ファンドによるDresser-Randの買収
2002年 ティムケンによるベアリング事業の買収
2000年 超硬工具業界大手のIngersoll Cutting Toolsの売却
2015年 冷凍・冷蔵ショーケースのHussmann(ハスマン)をパナソニックに売却
2019年 トレイン・テクノロジーズの分社化上場
2020年 ガードナーデンバーとの経営統合

パナソニック

パナソニックは日本を代表する電機メーカーです。過去松下電工や三洋電機と統合し、総合電機メーカーとして世界的なプレゼンスを有します。アプライアンス、オート、インダストリアル、通信ソリューションで事業部制をひいております。

家電:東芝やシャープ等他の日本電機大手が苦戦するなかで家電分野でグローバル展開を目指しています。低コスト戦略のアジア勢、プレミアム戦略の欧米勢と競合しています。掃除機は国内トップクラスのシェアを誇り、今後成長が見込まれるロボット掃除機分野へも参入しています。電気シェーバーはラムダッシュブランドで展開しています。
車載電池:テスラとの米ネバダ州でのギガファクトリー、日本、中国の大連工場(遼寧省)での3極の生産体制を構築しています。テスラ以外にもトヨタと協業し、全方位戦略で中国勢を迎えうっております。装置産業化した事業におけるパワーゲームを制することができるか、に注目が集まります。
小型用リチウムイオン電池:ノートPC、スマホ向けの電池事業にも強みを持ちます。
エアコン空調:1957年からエアコン事業を展開しております。日本国内では最大手クラスです。エオリアブランドで展開をしています。
自動車部品:音響機器(カーオーディオ)やカーナビゲーション等の電子機器の分野に強みを持ちます。次世代コックピットやコネクティッドと言われている自動車のCASE対応では総合力を発揮できる立場におります。
乾電池:1931年から乾電池の生産をしています。ナショナルハイトップブランドで一世を風靡し、現在はEvoltaで世界展開しています。
トイレ・浴室:樹脂製のトイレ、浴室、システムキッチンといった水まわりの住設を手掛けています。

Lennox International(レノックス)

米国に本拠を置く冷暖房空調機メーカーです。米国の売上高ランキングではYorkに次ぐ4位です。

Midea Group(美的集団)

1968年に何亮健(He Xiangjian)氏によって設立された中国に本拠を置く家電メーカーです。1993年に深セン証券取引所に上場しています。家庭用エアコンや洗濯機等に強みを持ち、2016年には東芝の家電部門とドイツの産業ロボット大手のKUKAを買収して事業規模を拡大しています。創業者の何享健が持ち株会社を通じて大株主となっています。

2016年に中国の大手家電会社の美的集団による独産業用ロボットのクーカ買収。
美的集団の買収価格はクーカの前日終値に対して36%のプレミアムを乗せた水準(クーカの株式価値を46億ユーロを判断)。
美的集団は世界的な家電メーカーだが、中国国内の人件費上昇により、製造コストも増加。クーカのロボット技術を用いて家電製造の自動化を目指す。
クーカは美的集団のネットワークを活用し、同様の悩みを抱える中国企業との取引拡大を狙う。
クーカ―は、ファナック、ABB、安川電機と並ぶ産業用ロボット大手
2016年 ドイツのKUKA(クーカ)を買収
2016年 東芝の家電部門を買収
2016年 イタリアの業務用空調機のClivet社を買収

Haier Electronics(ハイアール)

中国に本拠を置く白物家電世界最大手です。家庭用エアコンも強みを持ちます。

Gree Electric Appliances(グリー・エレクトリック・アプライアンシズ、珠海格力電器)

1991年創業の中国の家庭用エアコンメーカーです。家庭用空調機の販売台数では世界最大手級でs。2016年に中興の祖である董明珠・董事長がEV自動車への参入をめぐり解任されました。

ハイセンス(Hisense、海信)

1969年創業の中国山東省青島に本拠を置く新興家電メーカーです。

LGエレクトロニクス(LG Electronics)

LGグループは1952年にク・インフェ氏によって設立された韓国を代表する財閥グループです。1958年にLuckyとGoldStarが経営統合をして設立されました。電機事業、化学事業、通信事業が3本柱です。子会社は、家電メーカーのLGエレクトロニクス、電子部品の製造を手掛けるLGイノテック、液晶ディスプレイを手掛けるLGディスプレイ、総合化学メーカーのLG化学など多岐にわたります。

電機事業(LGエレクトロニクス):冷蔵庫等の白物家電業界では上位に位置しています。電子レンジや食洗機、スマートフォンや家庭用エアコン等を含む家電業界でも、フィリップスやハイアールと並び、世界上位に位置しています。テレビ製造や液晶パネル分野(LGディスプレイ)でも、サムスンと並び世界上位に位置しています。車載向け機器も手掛け、2018年にはオーストリアの自動車照明大手であるZKWを買収しました。

LGディスプレイ:韓国LGエレクトロニクス傘下の液晶メーカーです。サムスンディスプレイと双璧です。テレビ向け液晶に強みがあります。中小型液晶分野では日本の液晶メーカーとも競合しています。2008年まで蘭フィリップスと提携していました。テレビ向けの大型有機ELに強みを持ちます。

化学事業(LG化学):シリコンウエハ業界、偏光板業界やリチウムイオン電池業界では、日系企業と並び、世界トップクラスのシェアを維持しています。リチウムイオン電池にも注力をしており、スマートフォン向けや現代/起亜、ルノー向けの車載用に開発が進められています。

株主構成:創業ファミリーであるクー一族が、持株会社であるLGの株式を約50%保有しています。LGを通じて、LG化学、LGエレクトロニクス等のグループ会社の持分を保有し、緩やかなLGグループを構成ししています。

韓国企業モノづくりの衝撃~ヒュンダイ、サムスン、LG、SKテレコムの現場から~ (光文社新書)
有機ELに賭けろ! ―世界的権威が明かす日本企業がサムスンに勝つ方法
世界のスマートフォン&タブレット市場動向調査報告書2013 

三菱電機

日本を代表する空調機メーカーです。霧ヶ峰ブランドで空調機を展開しています。業務用空調分野では2015年にDe’Longhi(デロンギ)のイタリアの子会社のDeLclima(デルクリマ)社を買収して、欧州市場にて業績拡大を目指しています。北米では2018年にインガソールランドによるダクトレス空調機販売の合弁会社を設立しました。
米国の空調市場は、主流がダクトセントラル空調方式で、90%以上を占めておりますが、近年、省エネ意識の高まりにより、ダクトレス空調機が年率10%を超える成長をしており、今後も急速な拡大が見込まれています。
当社は1980年代から米国ダクトレス空調市場を開拓し、30年以上にわたり、技術力とお客様へのサポート力でシェアNo.1を維持してまいりました。一方、米国の大手空調ブランドTrane®とAmerican Standard®を展開するIR社は米国主流のダクトセントラル空調市場において、技術力と全米を網羅する販売網と高い提案力を有する米国を代表する空調メーカーです。(出所:三菱電機)

Danfoss(ダンフォス)

デンマークに本拠をおく複合企業です。建機・運搬機器向けの油圧ポンプ、電動モーター、コンプレッサー、空調・冷熱向けの各種部品、AC/DCドライバーなど製造しています。Clausen家による同族会社です。

Bosch Themotechnology(ボッシュ・サーモテクノロジー)

ボッシュはドイツの産業財・自動車部品製造大手です。家電等も手掛けています。空調関連はサーモテクノロジーが手掛けています。

Vaillant(ヴァイヨン)

ヴァイヨンはドイツの冷熱機器製造会社です。ボイラー、ヒートポンプ、ラジエーター、空調製品を手掛けています。同族会社です。

業界団体
一般社団法人 日本冷凍空調工業会

業界関連書籍

  • 週刊ダイヤモンド 2020年 1/25号 [雑誌] (パナソニック 名門電機の凋落)
  • 旧パナソニックvs新パナソニック(週刊ダイヤモンド特集BOOKS Vol.365)――“20世紀の巨人”は変わるのか? [Kindle版]
  • ダイキン工業の就活ハンドブック〈2019年度版〉 (会社別就活ハンドブックシリーズ)
  • 空調設備が一番わかる (しくみ図解)
  • ダイキン工業の会社研究〈2018年度版〉 (会社別就職試験対策シリーズ―電気機器)
  • 日経ビジネス経営教室 世界で勝てるヒト、モノづくり
  • 図解入門よくわかる最新空調設備の基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book)
  • 冷凍・空調の基本がわかる本