ハイアールの事業構成と市場シェアの分析

Haier (ハイアール)は、1984年に張瑞敏(チャン・ルエミン)氏によって設立された、中国の青島に本拠を置く白物家電世界大手会社です。 グループ傘下で上場会社のHaier Smart Homeが冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン、パソコン等を世界的に展開しています。2011年に日本のメーカーである三洋電機の白物家電事業を買収し、アクア株式会社を傘下としました。また、2016年には米国のメーカーGEの家電部門を買収し、事業拡大を図っています。ハイアール、カサルテ、リーダー、GEアプライアンス、フィッシャー&ペイケル、AQUA、キャンディといったブランドで展開しています。

ハイアールの業績推移

2020年度の業績は、売上高が2,097億人民元、当社株主に帰属する純利益が88億8,000万人民元、営業キャッシュフローが176億人民元となりました。過去5年間、営業利益率は概ね6%台を維持しています。

ハイアールスマートホームの業績推移

ハイアールスマートホームの業績推移

ハイアールの売上構成

冷蔵庫が最大で、食洗器、空調と続きます。

ハイアールの売上構成(2020年)

ハイアールの売上構成(2020年)

株主構成

ハイアールスマートホームは上場会社ですが、親会社はHaier Group Corporationです。

主なM&A

2016年 GEの家電部門を買収
2011年 三洋電機の白門家電事業を買収

GEの家電部門の買収ハイライト:
2016年に中国のハイアールがGEの家電部門を買収。
買収金額は56億ドル。GEの家電事業の直近のEBITDAは4億ドルであり、買収マルチプルは約14倍。当時の家電業界の買収マルチプルは7~8倍程度であり、大きなプレミアムを支払った形となる。
GEブランドの継続使用、米国の工場や従業員の引き継ぎを条件とした。
ハイアールは中国国内を中心としたブランドであり、海外展開を模索していた。GEの家電事業買収により北米の事業基盤を得ることができるという地域補完性もある。
ハイアールは冷蔵庫に強く、家電備え付けが一般的である北米の住宅向けに、GEの家電ポートフォリオを強化することができる。
GEブランドの取得もメリットが大きい。
GEの研究開発部門も買収することで、自社製品の品質向上も期待。
ハイアールにとっては、日本の三洋電機、ニュージーランドのフィッシャー・アンド・パイケル・アプライアンスズ買収に続く大型買収。

さらにハイアールに詳しくなるためのお薦め書籍
ハイアールはなぜ白物家電の王者になれたのか
会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

ハイアールの製品ごとの市場シェアの分析

市場シェア

冷暖房空調機とエアコン業界の世界市場シェアの分析

空調機やエアコン業界の世界市場シェア、市場規模、業界ランキングや再編について分析をしています。日本のダイキン、三菱電機、パナソニック、米国の御三家であるキャリア、ヨーク、トレイン・テクノロジーや中国御三家である格力(グリー)、美的(ミデア)、ハイアールの概要や動向等も記載しています。三菱電機によるイタリアのデルクリマ買収、ダイキンによるグッドマン、OYL社の買収など業界再編が続いています。
2021.09.18
市場シェア

家電業界の世界市場シェアの分析

家電・電機業界の世界市場シェア、ランキング、業界再編と市場規模について分析をしています。ワールプール 、ハイアール 、エレクトロラックス 、BSH、Philips(フィリップス)、美的集団 、パナソニック 、LGエレクトロニクスといった世界の主要な家電メーカーの概要や動向も掲載しています。
2021.09.18