ハイアールの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Haier Smart Home (ハイアールスマートホーム))は、1984年に張瑞敏(チャン・ルエミン)氏によって設立された、中国の青島に本拠を置く白物家電世界大手会社です。 グループ傘下で上場会社のHaier Smart Homeが冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン、パソコン等を世界的に展開しています。2011年に日本のメーカーである三洋電機の白物家電事業を買収し、アクア株式会社を傘下としました。また、2016年には米国のメーカーGEの家電部門を買収し、事業拡大を図っています。ハイアール、カサルテ、リーダー、GEアプライアンス、フィッシャー&ペイケル、AQUA、キャンディといったブランドで展開しています。

ハイアールの業績推移

2021年度
売上高は前年度比8.50%増の227,556百万元になりました。営業利益は前年度比16.69%増の15,876百万元になりました。営業利益率は6.98%になりました。

2020年度
売上高が2,097億人民元、当社株主に帰属する純利益が88億8,000万人民元、営業キャッシュフローが176億人民元となりました。過去5年間、営業利益率は概ね6%台を維持しています。

ハイアールの業績推移

ハイアールの業績推移

ハイアールの売上構成

冷蔵庫が最大で、食洗器、空調と続きます。

ハイアールの売上構成(2021年)

ハイアールの売上構成(2021年)

株主構成

ハイアールスマートホームは上場会社ですが、親会社はHaier Group Corporationです。

主なM&A

2016年 GEの家電部門を買収
2011年 三洋電機の白門家電事業を買収

GEの家電部門の買収ハイライト:
2016年に中国のハイアールがGEの家電部門を買収。
買収金額は56億ドル。GEの家電事業の直近のEBITDAは4億ドルであり、買収マルチプルは約14倍。当時の家電業界の買収マルチプルは7~8倍程度であり、大きなプレミアムを支払った形となる。
GEブランドの継続使用、米国の工場や従業員の引き継ぎを条件とした。
ハイアールは中国国内を中心としたブランドであり、海外展開を模索していた。GEの家電事業買収により北米の事業基盤を得ることができるという地域補完性もある。
ハイアールは冷蔵庫に強く、家電備え付けが一般的である北米の住宅向けに、GEの家電ポートフォリオを強化することができる。
GEブランドの取得もメリットが大きい。
GEの研究開発部門も買収することで、自社製品の品質向上も期待。
ハイアールにとっては、日本の三洋電機、ニュージーランドのフィッシャー・アンド・パイケル・アプライアンスズ買収に続く大型買収。

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