住友電工の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

住友電工は、1897年に設立された前身の住友伸銅場を引き継ぐ日本の大手電線、ケーブル及び自動車部品メーカーです。創業より電力用ケーブルや通信用ケーブルを手掛けています。ワイヤーハーネスや光ファイバーの分野でも世界大手です。2001年日立電線(日立金属)と電力用ケーブルのジェイ・パワーシステムズを設立し、その後2014年に住友電気工業が完全子会社化しています。光ケーブルは同社の横浜製作所が主力工場です。

セグメントは大きく、同社の製品がカバーしているセクター毎に自動車、環境エネルギー、産業素材、エレクトロニクス、情報通信に分かれます。さらにセグメントを製品ごとのサブセグメントで売上構成を見てみると以下の通りとなります。

住友電工の業績推移

2021年度

売上高は前年度比15.39%増の3,367,863百万円になりました。営業利益は35.81%増の124,670百万円になりました。営業利益率は3.70%になりました。エレクトロニクス関連事業や環境事業が需要の増加に伴い堅調に推移しました。

2020年度

売上高は2,918,580百万円(前期3,107,027百万円、6.1%減)、営業利益は113,926百万円(前期127,216百万円、10.4%減)です。特に、コロナ禍の影響をうけ、ワイヤーハーネスや自動車電装部品、防振ゴム・ホースといった同社の主力である自動車関連事業が影響を受けました。

住友電工の業績推移

住友電工の業績推移

製品別売上構成

ワイヤーハーネス、電線とゴムホース関連事業が主力事業となっています。

住友電工の売上構成(2021年度)

住友電工の売上構成(2021年度)

製品の詳細

ハーネス

自動車用のワイヤーハーネス

ゴムホース

住友理化が手掛ける防振ゴム、自動車用ホース

光通信・伝送デバイス

光ファイバ・ケーブル、通信用ケーブル

電子ワイヤー

自動車に使う高圧線、絶縁電線、同軸ケーブル

FPC

フレキシブルプリント回路

テクノアソシエ

ネジ

特殊線

PC鋼材、精密ばね用鋼線

ハードメタル

超硬工具

焼結部品

鉄粉を主な原料として冶金して製造する製品。パワステポンプ部品やステンレス部品など

主なM&A

2019年 焼結部品大手のドイツとスイスに本拠を置くSinterwerkグループを買収

市場シェア

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