光ファイバー業界の世界市場シェアの分析

光ファイバー業界の世界シェアや市場規模の情報について分析をしています。プリズミアン、コーニング、ファイバーホーム、古河電気、住友電工、YOFC等の光ファイバー世界大手の動向も掲載しています。

光ファイバー業界の世界市場シェア

最新業界別売上高世界ランキング第7巻」に記載の光ファイバー会社各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の光ファイバー業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はコーニング、2位はファイバーホーム、3位はプリズミアンとなります。

1位 コーニング 27%
2位 ファイバーホーム 23%
3位 プリズミアン 12%
4位 住友電工 10.4%
5位 古河電気工業 10.3%
6位 YOFC 7%

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データと各社の光ファイバー事業の売上高の合算を参考にし、光ファイバー業界の2019年の世界市場規模を150億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。

調査会社のプレシデンスリサーチによれと、2019年度の同業界の市場規模は68億ドルです。2027年にかけて年平均4.6%での成長を見込みます。一方、調査会社のマーケットアンドマーケッツによると、2019年の同業界の規模は43億ドルです。2024年にかけて年平均10%での成長を見込みます。リサーチアンドマーケッツによると2019年の規模を76億ドルです。⇒参照したデータの詳細情報

2021年の光ファイバー・光ケーブルの動向
基本的には、データの大容量通信がますます必要になってくると思われます。具体的な需要としては、
テレワークによるテレビ会議の増大によって、基地局から家庭・オフィース向けの光ケーブルへのニーズやGAFAの成長によってデータセンター間を結ぶ光ケーブルのニーズが挙げられます。

光ファイバーの構造
光ファイバーは主に石英ガラスやプラスチックで形成されるています。概略のイメージとして、髪の毛程度の太さのガラス内を通すため、一本一本は非常に細く、繊維状になっています。光ファイバー自体は非常にもろいため、保護被膜でおおい、さらに光ケーブルで外力の影響を受けにくくする構造になっています。光信号の強弱は透明度によって決まります。

より業界に詳しくなるための関連書籍
光ファイバ通信のしくみがわかる本
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超精密材料ニューガラスの世界

世界の主要光ファイバー会社の動向

Prysmian(プリズミアン)

Prysmian(プリズミアン)はイタリアのミラノ証券取引所に上場する世界大手の電線メーカーで、イタリアのタイヤメーカーのピレリとドイツのシーメンスの電線事業が発祥です。光ケーブルにも強みを持ちます。英国の電線大手BICCやオランダの同業でフィリップス発祥のDraka(ドラカ)社を買収し、英独伊蘭に地盤を持つ電線メーカー連合体として、更なる事業拡大を狙っています。2017年には北米大手のジェネラルケーブルを買収しました。

FiberHome(ファイバーホーム、烽火网络有限公司)
1974年に創業した中国の通信機器大手です。光ファイバーに強みを持ちます。

Corning(コーニング)

Corning(コーニング)は米国に本拠を置く液晶用ガラス、光ファイバー大手です。1851年にエイモリー・ホートン氏によってユニオングラスカンパニーとして創業されました。液晶用ガラス分野ではサムスンとの合弁会社(サムスン・コーニング・プレシジョン・マテリアルズ)を展開しています。
ガラス事業(パソコンや液晶テレビ向けに液晶用ガラス基板)、光ファイバーや光ケーブル等の通信事業、自動車や半導体向けの光学製品、ダウケミカルとの接着剤分野での合弁事業、創薬向けのマイクロプレートや細胞培養基質等のライフサイエンス分野で事業を展開しています。

ディスプレイテクノロジーズ(Display Technologies Segment)
同社が認識している主要競合会社はAGC(旭硝子)、日本電気硝子株式会社です。

光通信(Optical Communications Segment)
同分野における主要競合会社はCommScope(コムスコープ)やPrysmian Group(プリズミアングループ)です。

特殊素材(Specialty Materials Segment)
主要競合会社にはSchott,、AGC、日本電気硝子及びHeraeusです。

環境テクノロジー(Environmental Technologies Segment)
主要競合会社は日本ガイシ(NGK Insulators)及びイビデン(Ibiden)です。

ガラス事業においては、液晶ガラス分野で世界シェア首位級です。特にコーニング・ゴリラのブランドは耐久性の高い液晶ガラスとして定評があります。サムスンとの合弁会社は子会社化しております。光ファイバー業界では、光ファイバー自体を開発した歴史もあり、世界シェアでは上位に位置します。

株主構成では、創業家のホートン一族の比率は数%まで低下しており、機関投資家等が幅広く株式を所有しています。

1996年 診断検査のクエスト・ダイアグノスティクスを分社化
1998年 食器事業のコーニングウェア(CorningWare)、Corelle 、Pyrex を売却
2016年 光ファイバー技術に強いSTRAN TechnologiesとAlliance Fiber Optic Productsを買収
2016年 化学大手ダウケミカルと接着剤の合弁会社(ダウ・コーニング)の持ち分をダウに売却。

古河電気工業
古河財閥の中核です。住友電工、フジクラとともに電線御三家の一角を占めています。光ファイバーにも強みを持ちます。ハードディスク用アルミ基板やリチウム電池用電材等の分野を強化しています。

住友電工

住友電工は、1897年に設立された前身の住友伸銅場を引き継ぐ日本の大手電線、ケーブル及び自動車部品メーカーです。創業より電力用ケーブルや通信用ケーブルを手掛けています。ワイヤーハーネスや光ファイバーの分野でも世界大手です。2001年日立電線(日立金属)と電力用ケーブルのジェイ・パワーシステムズを設立し、その後2014年に住友電気工業が完全子会社化しています。光ケーブルは同社の横浜製作所が主力工場です。さらに詳しく

Yangtze Optical Fibre and Cable(YOFC、長飛光繊光纜)
ヤンズ・オプティカル・ファイバ・アンド・ケーブルは中国の光ケーブルメーカーです。2014年に香港証券取引所に上場しています。信越化学と光ファイバー用プリフォームの合弁会社を設立しています。

Hengtong(亨通)
中国に本拠を置く光ファイバーメーカーです。古河電気と米国で合弁会社を展開しています。