NECは、1889年にウェスタン・エレクトリック(現ノキアネットワークス)と岩垂邦彦氏によって設立された電話交換機や通信機器の製造を祖業とするITサービス会社です。1932年に住友財閥との関係が深まり、現在も住友グループの中核の会社です。1980年代に半導体分野で世界のトッププレイヤーとなりました。その後、事業構造をハードからソフト・ITサービスへと変化させ、現在はハードとソフトを組み合わせたソリューションプロバイダーに強みを持ちます。
業績推移(年次)
2020年度の売上高は前年同期比1,012億円(3.3%)減の2兆9,940億円、営業利益は同262億円増の1,538億円と減収増益となりました。新型コロナウィルスの影響があり、売上高は減収となりましたが、不採算プロジェクト抑制により利益率は改善しました。

業績推移(四半期)
2021年度第2四半期(7~9月)は、前年同期比増収減益となりました。減益要因としては、不採算案件の増加、半導体の部材不足の影響などが挙げられます。

EPS成長率
2018年度以降、希薄化後EPSは増加しています。

売上構成
システムインテグレ―ション、アウトソーシング、クラウドサービス、ネットワークインフラ、システム機器製造販売を、政府や行政、国内外の企業(通信・金融・製造)などへ提供をしています。

社会公共
消防指令システム、消防デジタル無線、防災システム、交通管制システム、鉄道ネットワークシステム、地方公共団体向けシステム、エネルギー管理システム、電子カルテシステム、地域医療連携ネットワーク、基幹業務システムを子会社のNECネクサソリューションズとともに提供しています。
社会基盤
税・社会保障システム、指紋認証システム、航空管制システム、衛星通信・地球観測、野外通信システム、学校教育システム、郵便追跡システム、テレビ番組制作・報道・送出システム、デジタルテレビ送信機をNECネットワーク・センサ、NECスペーステクノロジー、日本航空電子工業とともに提供しています。
エンタープライズ事業
グローバルSCMシステム、設計管理システム、生産管理システム、販売管理システム、小売本部・店舗システム、物流管理システム、銀行勘定系システム、営業店システム、保険・証券基幹系システム、保険・証券チャネルシステムをNECファシリティーズとともに提供しています。
ネットワークサービス
コアネットワーク、携帯電話基地局、光伝送システム、ルータ/スイッチ、OSS1 /BSS2をNECネッツエスアイとともに提供しています。
グローバル
デジタル・ガバメント、デジタル・ファイナンス、海洋システム(海底ケーブル、海洋観測システム)、ワイヤレスバックホールをOCC、Netcracker Technology、NEC Software Solutions、KMD Holding、Avaloq Groupとともに提供しています。
その他
ビジネスコンサルティング、パッケージソリューションサービスをアビームコンサルティング、NECプラットフォームズ、NECフィールディング、NECエンベデッドプロダクツとともに提供しています。
直近のM&A(合併買収)
ソリューションサービスやITサービスの強化を目指したM&Aを積極的に行っています。
2005年 アビームコンサルティングを買収
2008年 Netcrakerを買収
2010年 NECエレクトロニクスを持分法化
2011年 コンシューマーPC事業を分社化
2012年 米国Convergysの事業支援システム事業を買収
2013年 NECモバイリングを売却
2014年 NECビッグローブを売却
2017年 Nothgate Public Servicesを買収
2018年 ITサービス会社の英ノースゲートを買収
2019年 デンマークのKMDホールディングスを買収
2019年 日本アビオニクスの株式を売却
2020年 スイスの金融ソフト会社アバロクを買収
直近1年間の株価リターン
2022年05月18日の前営業日終値までの過去1年間の株価パフォーマンスを、インデックス(MSCIオールカントリー)の同期間のパフォーマンスと比較しています。
為替は現地通貨建(為替調整前)で計算をしております。
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