スマートフォン業界の世界市場シェアの分析

スマートフォン業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。サムスン、アップル、Huawei (華為技術、ファーウェイ) 、Xiaomi(シャオミ、小米) 等の世界大手スマホ会社の動向も掲載しています。

スマートフォン業界の世界市場シェア(2020年)

調査会社カナリスが公表したスマホメーカー各社の2020年の出荷台数ベースの市場シェアは以下の順位となります。

  • 1位 サムスン電子 20%
  • 2位 アップル  16%
  • 3位 ファーウェイ 15%
  • 4位 シャオミ 12%
  • 5位 OPPO 9%

1位がサムスン電子は不動です。2位は、ファーウェイが米国との取引禁止の影響をうけ、アップルが返り咲きました。3位はファーウェイ、4位、5位は中国のシャオミ、5位はオッポです。上位5社のうち、中国勢が上位3社を占めます。
上位のスマホメーカーは、2016年以降ほぼ変わっていません。

順位2012年2013年2014年2015年2016年
1位サムスンサムスンサムスンサムスンサムスン
2位アップルアップルアップルアップルアップル
3位ノキアファーウェイレノボレノボファーウェイ
4位ブラックベリーLGファーウェイファーウェイOPPO
5位HTCレノボLGLGvivo
©ディールラボ

市場規模

調査会社のモードーインテリジェンスによると、2020年の金額ベースのスマートフォン業界の市場規模は7149億ドルです。2026年にかけて年平均11.2%での成長を見込みます。調査会社カナリスによれば、2020年のスマートフォンの出荷台数は12億6470万台です。
なお、2011年頃には5億台、2013年には10億台と爆発的に成長しています。以降伸び率は10%前半と縮小しつつあります。

日本の携帯電話メーカーの再編

2001年 ソニーとエリクソンの携帯事業を統合してソニーエリクソンを設立
2004年 カシオ計算機と日立が携帯事業を統合し、カシオ日立モバイルコミュニケーションズを設立。
2008年 三洋電機が携帯事業を京セラへ譲渡
2008年 三菱電機が携帯事業から撤退
2010年 NECとカシオ日立モバイルコミュニケーションズが経営統合し、NECモバイルコミュニケーションズが誕生
2010年 富士通と東芝が携帯事業を統合し、富士通東芝モバイルを設立
2012年 富士通東芝モバイルを富士通が完全子会社化
2012年 ソニーエリクソンをソニーが完全子会社化

スマートフォンメーカーの動向

Samsung Electronics(サムスン電子)

Samsung(サムスン電子)は、韓国を代表する総合家電メーカーです。スマホ、半導体、テレビ、白物家電など、最終商品まで手掛けていることが強みです。垂直統合型の半導体チップメーカーとして、DRAM、NANDフラッシュメモリ、SSDの自社製造を手掛けています。最終製品のスマホやテレビにも強みを持ちます。OLEDや液晶パネルの製造はサムスンディスプレイ、リチウムイオン電池はサムスンSDI、電子部品はサムスン電気、造船はサムスン重工、バイオ製薬の製造はサムスンバイオロジックスで手掛けています。2016年には車載音響機器大手のハーマンを買収しました。

Apple(アップル)

米国を代表するメーカーです。iPhone、iPad等の革新的なハードウェアとiTunesやiOS等のソフトウェアによる独自のビジネスモデルに圧倒的な強みを持ちます。MacブランドでPC分野でも上位です。

Huawei Technologies(華為技術、ファーウェイ・テクノロジーズ)

1987年に任 正非(Ren Zhengfei、レン・ツェンフェイ)によって設立された中国シンセンに本拠を置く世界最大級の通信機器メーカーです。通信基地向け機器、スマホ、タブレット、ルータ等の分野で存在感を示します。通信基地局では、ノキアやアノキアと並ぶ大手です。スマートフォン(スマホ)業界やタブレット業界でも、アップルやサムスンと並ぶ大手です。通信用の海底ケーブル業界では、アルカテルルーセント、タイコ、NEC、富士通と並ぶ大手の一角を占めています。一方、次世代通信「5G」では、米国勢に先駆けて通信基地局を展開し、米中におけるハイテク戦争の渦中に巻き込まれています。

特に、米国商務省産業安全保障局(BIS)から、2019年5月にエンティティ―リストに記載され、2020年8月には、半導体等の米国からの輸出が制限されました。オーストラリア政府からも、サイバー安全保障の観点から、ZTEとともに5Gの参入を禁止されています。またイギリスも5Gでファーウェイの入札参加を禁止しています。住友電気工業が5G対応携帯基地局向けの窒化ガリウム(GaN)デバイスをファーウェイに提供するなど、日本部品メーカーがファーウェイとの取引を行っており、今後の影響が危惧されます。

Xiaomi(シャオミ、小米)

急成長を遂げる中国のスマホメーカーです。中国版アップルとも言われています。

OPPO

中国に本拠を置く電機メーカーです。オーディオ関係に強みを持ちます。スマホ分野も注力しています。CPU等の半導体はクアルコムより調達し、親会社のBBK電機は、Vivoブランでスマホを展開しています。

ZTE(中興通訊)

中国に本拠を置く通信設備大手です。スマホ端末にも注力しています。日本ではBladeシリーズや上位ブランドのnubiaシリーズで展開しています。

vivo(ヴィーヴォ、维沃移动通信有限公司)

BBKエレクトロニクス(ブーブーガオ・エレクトロニクス)参加の子会社として2009年に設立された中国のスマホメーカーです。ファーウェイ、OPPO、シャミオ等の中国大手スマホメーカーと並ぶ大手へと成長しました。OPPOとは兄弟会社にあたります。

業界団体一覧
情報通信統計データベース – 総務省
CIAJ 一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会