レノボの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

レノボ(Lenovo)は、1984年に柳伝志(リュウ・チュアンジ)氏が設立した中国を代表するパソコンメーカーです。旧IBMのPC事業(thinkpad)を買収し、一躍有名になりました。日本でもNECや富士通のパソコン事業を買収しています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比17.90%増の71,618百万ドルになりました。営業利益は前年度比41.28%増の3,081百万ドルになりました。営業利益率は4.30%になりました。純利益と売上高ともに2期連続で過去最高を更新しました。特に、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に在宅での勤務や学習が定着したことから、パソコンの需要が伸びたことが、前年度比増収増益の主因です。

2020年度
売上高は前年度比19.77%増の60,742百万ドルになりました。営業利益は前年度比51.56%増の2,180百万ドルになりました。営業利益率は3.59%になりました。リモートワーク向けのパソコン需要がけん引しました。サーバー事業もクラウド向けが堅調です。前年同期比増収増益となりました。

レノボの業績推移

レノボの業績推移

業績推移(四半期)

2022年の第2四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比6.81%増の16,694百万ドルになりました。営業利益は前年同期比4.21%増の851百万ドルになりました。営業利益率は5.1%になりました。

2022年の第1四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比6.81%増の16,694百万ドルになりました。営業利益は前年同期比4.64%増の777百万ドルになりました。営業利益率は4.7%になりました。

2021年の第4四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比6.81%増の16,694百万ドルになりました。営業利益は前年同期比22.97%増の589百万ドルになりました。営業利益率は3.5%になりました。

2021年の第3四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比16.71%増の20,127百万香港ドルになりました。営業利益は前年同期比32.98%増の932百万香港ドルになりました。営業利益率は4.6%になりました。

レノボの四半期業績推移

レノボの四半期業績推移

EPS・1株配当・配当性向の推移

2021年度
希薄化後EPSは前年度比77.78%増の0.16ドルになりました。1株当たりの配当は前年度比25.00%増の0.05ドルになりました。配当性向は31.25%になりました。

 

レノボのEPS・1株配当・配当性向の推移

レノボのEPS・1株配当・配当性向の推移

EPS成長率(四半期)

2022年の第2四半期(7ー9月)
希薄化後EPSは前年同期比0.00%増の0.04香港ドルになりました。

レノボの希薄化後EPS(四半期)の推移

レノボの希薄化後EPS(四半期)の推移

売上構成

パソコン事業が主力となっています。

レノボの売上構成(2021年度)

レノボの売上構成(2021年度)

PC・スマートデバイス
法人向けは旧IBMもThinkブランドで、個人向けはIdeaブランドで展開しています。日本ではNECや富士通のパソコン事業を買収しています。

SSG
ハードとソフトの融合ソリューションを提供しています。

データセンター
クラウド事業などへサーバーなどを販売しています。

直近のM&A(合併買収)

パソコンやサーバー事業を中心に買収を積極的に行っています。

2005年 IBMからThinkブランドで有名なパソコン事業を買収
2012年 NECとパソコン事業と統合
2012年 ドイツのメディオンを買収
2014年 IBMから汎用サーバー事業を買収
2014年 グーグルからモトローラ・モビリティを買収
2018年 富士通とPCの合弁会社を設立

株主構成

筆頭株主は、レノボ創業者である柳伝志氏や政府系の研究機関である中国科学院(Chinese Academy of Sciences)傘下の上場投資会社であるレジェンドホールディングスとなっています。会長を務める楊元慶氏も大株主となっています。

市場シェア

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