HPエンタープライズの事業構成と市場シェアの分析

HPエンタープライズは、米国を代表するIT企業です。2015年にサーバー、ネットワーク機器、クラウドコンピューティングに注力するHPエンタープライズ(Hewlett-Packard Enterprise)と個人向けパソコンやプリンターにフォーカスするHPへと会社分割されました。ルーターやスイッチのネットワーク機器事業では、2015年にH3Cテクノロジーズの過半の株式を中国の清華紫光集団を売却し、米中連合での成長戦略を遂行しています。2019年にはゼロックスがHPに買収を提案するものの実現しませんでした。

H3Cテクノロジーズ(H3C)の再編の推移
2003年 スリーコムとファーウェイがH3C設立
2006年 スリーコムによる完全子会社化
2010年 HPによるスリーコム買収
2015年 HPがH3Cの株式51%を紫光集団へ売却
2015年 HPがHPエンタープライズとHPへ会社分割。H3CはHPエンタープライズが承継

紫光集団について

紫光集団(ユニチンファグループ)は習国家主席が卒業した中国の理系名門大・清華大学(チンホワ・ユニバ―シティ、Tsinghua University傘下の国有企業です。 紫光集団の呼び方はユニチンファ(Tsinghua Unigroup)です。「しこうしゅうだん」ではありません。1993年に設立されました。米国のインテルや国家IC産業投資ファンド (China National IC Fund)も出資しています。会長はユニチンファの株主でもあるBeijing Jiankun Investment Groupを率いるZhao Weiguo(趙偉国)氏です。2013年にファブレスのスプレッドトラムを買収し半導体分野に参入しました。
主要株主は清華大学100%出資のファンド(清華股イ分)が51%、北京健坤投資集団(Beijing Jiankun Investment Group、BJIG)が49%の株主構成となっています。BJIGは趙氏が組成したファンドです。なお、インテルはユニチンファの子会社に20%を出資し、当該子会社には国家IC産業投資ファンド (China National IC Fund)も資金を提供しています。フラッシュメモリーについては、長江メモリーテクノロジーズ(長江存儲科技、Yangtze River Memory Technologies)が武漢と成都に工場を建設し、128層の3次元フラッシュメモリーに乗り出しています。また元エルピーダメモリーの坂本氏を招聘し、DRAM分野への参入をするため、重慶にDRAM工場を建設しています。マイクロン、ウェスタンデジタル、聯発科技(メディアテック)の買収を目指すも、当局からの承認が得られる買収実現には至っておりません。

2020年6月末時点の紫光集団の有利子負債は1500億元超であり、米中貿易摩擦の影響もあり、2020年上半期は33億元の最終赤字となりました。さらに2017年に発行した私募債13億元(期限2020年11月15日)の支払いの延長を要請ました。中国の半導体国産化の肝となる紫光のファイナンスに注目が集まりつつあります。

市場シェア

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市場シェア

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