企業向けルーター業界の世界市場シェアの分析

企業向けルーター業界の世界市場シェアと市場規模の分析を行っています。ルーター大手であるシスコ、ファーウェイやジュニパーネットワークスといった企業の動向も記載しています。

企業向けルーター業界の世界市場シェア

調査会社のモードーインテリジェンスによると2019年上半期時点での、企業向けルーター業界の市場シェアは、1位はシスコ、2位はファーウェイ、3位はHPエンタープライズとなります。

1位 シスコ 56%
2位 ファーウェイ 9%
3位 HPエンタープライズ 5%
4位 ノキア 3.7%
5位 ジュニパーネットワークス 3.6%

市場規模

当サイトでは、各調査会社等の公表データを参考にし、企業向けルーター業界の2019年の世界市場規模は650億程度と推計しております。参照にしたデータは以下の通りです。調査会社のリポートリンカーによると、2020年の同業界の規模は674億ドルです。2027年にかけて年平均5.4%での成長を見込みます。調査会社のガートナーによると、2019年のルーターの市場規模は34億ドルで、スペインのテルダットも上位メーカーとなっています。⇒参照したデータの詳細情報

企業向けルーターの主要企業の動向

シスコシステムズ

1984年にスタンフォード大の学生によって設立されたネットワーク機器大手です。中興の祖であるジョンチェンバース(John Chambers)氏の強いリーダーシップのもとで、法人向けネットワーク機器を強化し、法人向けのスイッチ、ルーター、電話会議やビデオ会議システムで世界最大手となりました。SaaS型でWebex等のビデオ会議システムを提供しています。

ファーウェイ

1987年に任 正非(Ren Zhengfei、レン・ツェンフェイ)によって設立された中国シンセンに本拠を置く世界最大級の通信機器メーカーです。通信基地向け機器、スマホ、タブレット、ルータ等の分野で存在感を示します。通信基地局では、ノキアやアノキアと並ぶ大手です。スマートフォン(スマホ)業界やタブレット業界でも、アップルやサムスンと並ぶ大手です。通信用の海底ケーブル業界では、アルカテルルーセント、タイコ、NEC、富士通と並ぶ大手の一角を占めています。従業員持株制度を通じて株式を保有する従業員が取締役を選任するガバナンス体制を取っている非上場会社です。さらに詳しく

HPエンタープライズ

HPエンタープライズは、米国を代表するIT企業です。2015年にサーバー、ネットワーク機器、クラウドコンピューティングに注力するHPエンタープライズ(Hewlett-Packard Enterprise)と個人向けパソコンやプリンターにフォーカスするHPへと会社分割されました。ルーターやスイッチのネットワーク機器事業では、2015年にH3Cテクノロジーズの過半の株式を中国の清華紫光集団を売却し、米中連合での成長戦略を遂行しています。2019年にはゼロックスがHPに買収を提案するものの実現しませんでした。

ノキア

Nokia(ノキア)は、フィンランドに本拠を置く通信機器メーカーです。かつて携帯電話機器で世界1位でしたが、スマホの台頭により、携帯事業をマイクロソフトに売却しました。一方で無線通信機器事業を強化するためにフランスのアルカテル・ルーセントを買収しています。LTE向けの通信機器では世界大手でしたが、5Gの通信基地では、ファーウェイに遅れをとっています。米国の制裁強化を利用して巻き返しを図っています。

ジュニパーネットワークス

1996 年にプラディープ・シンドゥ氏らによって創業された米国に本拠をおくネットワーク機器・ソリューションプロバイダーです。スイッチやルーターも含め企業の有線・無線環境の構築を手掛けています。