Cisco Systems(シスコシステムズ)は、1984年にスタンフォード大の学生によって設立されたネットワーク機器大手です。中興の祖であるジョンチェンバース(John Chambers)氏の強いリーダーシップのもとで、法人向けネットワーク機器を強化し、法人向けのスイッチ、ネット接続用ルーター、電話会議やビデオ会議システムで世界最大手となりました。SaaS型でWebex等のビデオ会議システムを提供しています。M&Aにも積極的です。
業績推移(年次)
2021年度の売上高は前年度比1%増加しました。セキュリティ事業が増収となった半面、主力のネットワーク機器事業は横ばい、アプリケーション事業の減収となりました。コスト増を賄えず営業利益は減益となりました。

業績推移(四半期)
2022年第2四半期(11月-1月)は、欧州やアジアでの伸長し、売上高は前年同期比6%増の127億ドル、営業利益は35億ドルと増収増益になりました。
2022年度1四半期(8ー10月)は、需要の回復を受け、売上は前年同期比8%増の129億ドルとなりました。営業利益率も改善しています。

シスコシステムズの四半期業績推移
EPS成長率
2019年度以降の希薄化後EPSは減少傾向にあります。

売上構成
ネットワーク機器製造とSaaS型のコミュニケーションサービス提供が事業の柱となります。
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ネットワークインフラ事業
スイッチング、ルーティング、ワイヤレス、データセンターといったネットワーク機能を開発製造しています。
アプリケーション事業
ユニファイド・コミュニケーション、Cisco TelePresence, Webexなどのコミュニケーションサービスをクラウドを通じて提供しています。
セキュリティ事業
ネットワークセキュリティ、クラウドおよび電子メールセキュリティ、アイデンティティおよびアクセス管理といったセキュリティ関連サービスを提供しています。
サービス事業
機器の保守メンテナンスや既存ネットワークとのインテグレーションを行っています。
直近のM&A(合併買収)
ネットワーク機器やインターネットコミュニケーション分野での技術的な補完を狙った買収を積極的に行っています。
2017年 アップダイナミクスを買収
2017年 コンタクトセンター向けサービスを提供するブロードソフトを買収
2019年 ファブレス型半導体大手であるアカシア買収
2020年 WebコミュニケーションのSlidoを買収
2020年 インタラクティブチャネル構築に強いIMIモバイルを買収
2021年 Webexを学習管理システムに組み込むサービスを提供するInvolvioを買収
2021年 分散型のトレーシングソリューションを提供するEpsagonを買収
直近1年間の株価リターン
2022年07月03日の前営業日終値までの過去1年間の株価パフォーマンスを、インデックス(MSCIオールカントリー)の同期間のパフォーマンスと比較しています。
為替は現地通貨建(為替調整前)で計算をしております。
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