シスコシステムズの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Cisco Systems(シスコシステムズ)は、1984年にスタンフォード大の学生によって設立されたネットワーク機器大手です。中興の祖であるジョンチェンバース(John Chambers)氏の強いリーダーシップのもとで、法人向けネットワーク機器を強化し、法人向けのスイッチ、ネット接続用ルーター、電話会議やビデオ会議システムで世界最大手となりました。SaaS型でWebex等のビデオ会議システムを提供しています。M&Aにも積極的です。

業績推移(年次)

2022年度
売上高は前年度比3.49%増の51,557百万ドルになりました。営業利益は前年度比8.85%増の13,969百万ドルになりました。営業利益率は27.09%になりました。

2021年度
売上高は前年度比1%増加しました。セキュリティ事業が増収となった半面、主力のネットワーク機器事業は横ばい、アプリケーション事業の減収となりました。コスト増を賄えず営業利益は減益となりました。

シスコシステムズの業績推移

シスコシステムズの業績推移

業績推移(四半期)

2022年8月-10月
売上高は前年同期比5.67%増の13,632百万ドルになりました。営業利益は前年同期比2.97%増の3,540百万ドルになりました。営業利益率は26.0%になりました。

2022年5月-7月
売上高は前年同期比-0.18%の13,102百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-3.94%の3,434百万ドルになりました。営業利益率は26.2%になりました。

2022年2月-4月
売上高は前年同期比0.25%増の12,835百万ドルになりました。営業利益は前年同期比4.18%増の3,610百万ドルになりました。営業利益率は28.1%になりました。

2021年11月-2022年1月
欧州やアジアでの伸長し、売上高は前年同期比6%増の127億ドル、営業利益は35億ドルと増収増益になりました。

2022年8ー10月
需要の回復を受け、売上は前年同期比8%増の129億ドルとなりました。営業利益率も改善しています。

シスコシステムズの四半期業績推移

シスコシステムズの四半期業績推移

EPS・1株配当・配当性向

2022年
希薄化後EPSは前年度比12.80%増の2.82ドルになりました。1株当たりの配当は前年度比2.76%増の1.49ドルになりました。配当性向は52.84%になりました。

シスコシステムズのEPS・1株配当・配当性向の推移

シスコシステムズのEPS・1株配当・配当性向の推移

売上構成

ネットワーク機器製造とSaaS型のコミュニケーションサービス提供が事業の柱となります。

シスコシステムズの売上構成(2022年度)

シスコシステムズの売上構成(2022年度)

ネットワークインフラ事業
スイッチング、ルーティング、ワイヤレス、データセンターといったネットワーク機能を開発製造しています。

アプリケーション事業
ユニファイド・コミュニケーション、Cisco TelePresence, Webexなどのコミュニケーションサービスをクラウドを通じて提供しています。

セキュリティ事業
ネットワークセキュリティ、クラウドおよび電子メールセキュリティ、アイデンティティおよびアクセス管理といったセキュリティ関連サービスを提供しています。

サービス事業
機器の保守メンテナンスや既存ネットワークとのインテグレーションを行っています。

直近のM&A(合併買収)

ネットワーク機器やインターネットコミュニケーション分野での技術的な補完を狙った買収を積極的に行っています。

2017年 アップダイナミクスを買収
2017年 コンタクトセンター向けサービスを提供するブロードソフトを買収
2019年 ファブレス型半導体大手であるアカシア買収
2020年 WebコミュニケーションのSlidoを買収
2020年 インタラクティブチャネル構築に強いIMIモバイルを買収
2021年 Webexを学習管理システムに組み込むサービスを提供するInvolvioを買収
2021年 分散型のトレーシングソリューションを提供するEpsagonを買収
2021年 高速コヒーレント オプティクス インターコネクト製品の開発・製造・販売を行うAcacia Communicationsを買収

市場シェア

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