アドビの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

1982年に設立された米国に本拠を置くソフトウェア会社です。文書フォーマットとして幅広く使われているアドビPDF、画像作成・編集ファイルとして評判が高いPhotoshop等をSaaS型で展開しています。サイト構築からマーケティング管理までの行うデジタルエクスペリエンス事業も強化しています。

業績推移(年次)

2021年度は前年度比増収増益となりました。デジタルやクラウドの需要増が追い風となりました。

アドビの業績推移
アドビの業績推移

業績推移(四半期)

2022年第3四半期(6-8月)
売上高は前年同期比12.66%増の4,433百万ドルになりました。営業利益は前年同期比2.98%増の1,484百万ドルになりました。営業利益率は33.5%になりました。

2022年第2四半期(3-5月)
売上高は前年同期比14.37%増の4,386百万ドルになりました。営業利益は前年同期比8.75%増の1,529百万ドルになりました。営業利益率は34.9%になりました。Creative Cloud、Document Cloud、Experience Cloudへの需要が堅調で、四半期ベースでは過去最高益です。

2022年第1四半期(12ー2月)
売上高は前年同期比9.14%増の4,262百万ドルになりました。営業利益は前年同期比8.67%増の1,580百万ドルになりました。営業利益率は37.1%になりました。

アドビの四半期業績推移

アドビの四半期業績推移

EPS成長率(年次)

2021年度は株式報酬費用がかさみNormalized EPSは前年度から減少しました。GAAPベースのEPSでは前年度を上回っています。

アドビのEPSの推移
アドビのEPSの推移

EPS成長率(四半期)

2022年第3四半期(6-8月)
希薄化後EPSは前年同期比-3.97%の2.42ドルになりました。

2022年第2四半期(3-5月)
希薄化後EPSは前年同期比7.33%増の2.49ドルになりました。

2022年第1四半期(12ー2月)
希薄化後EPSは前年同期比2.30%増の2.67ドルになりました。

アドビの希薄化後EPSの推移

アドビの希薄化後EPSの推移

事業構成

画像処理系サービスを提供するクリエイティブクラウド、文書管理サービス系のドキュメントクラウド、サイト構築から顧客マーケティングのソリューションを提供するデジタルエクスペリエンスが主要事業となります。

アドビの売上構成(2021年度)
アドビの売上構成(2021年度)

クリエティブクラウド
PhotoshopやIllustratorを中心とした画像処理系のソフトウェアをSaaS形態で提供しています。製品群としてはLightroom、Premiere Pro、Creative Cloud Express、Adove Stockなどがあります。

ドキュメントクラウド
PDF製品を中心にソフトウェアをSaaS形態で提供しています。

デジタルエクスペリエンス
企業や製品に関するサイト構築から分析までをクロスチャネルで最適に行えるサービスを提供しています。Adobe Experience Manager Sites、Adobe Commerce、Adobe Analytics、Adobe Customer Journey Analytics、Adobe Real-Time CDP、Adobe Advertising Cloudなど、効率的なコンテンツ制作から顧客をマルチチャネルで管理できるサービスです。

直近のM&A(合併買収)

機能補完的なM&Aを積極的に行っています。

2018年 マーケティングオートメーションに強いMarketoを買収
2019年 3DCGペイントソフトを提供するAllegorithmicを買収
2020年 プロジェクト管理ツールのWorkfrontの買収
2021年 動画編集ツールのFrame.ioを買収

市場シェア

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