Oracle(オラクル)は、1977年にラリー・エリソン氏によって設立された米国に本拠を置くデータベース管理ソフトウェア世界大手です。2010年にサンマイクロシステムズを買収しハードウェアにも強みを持ちます。オペレーティングシステム(Solaris、Oracle Linux)、Javaアプリケーション開発用のフレームワーク、オラクルクラウド、サーバー等のハードウェアなどを展開しています。
業績推移(年次)
2021年度は中核のデータベース事業が好調に推移し、前年同期比増収増益となりました。

業績推移(四半期)
2022年第3四半期(2021年12月ー2022年2月)の売上高は前年同期比7%増の105億ドル、営業利益は1%減の38億ドルでした。ソフトウェアをクラウドに移行して以降アプリケーションなどは順調に成長している一方で、遺伝子配列決定の革新的企業であるオックスフォード・ナノポアの株価下落、および世界最速のARMサーバーチップを製造するアンペールの営業損失が減益の主因となりました。
2022年第2四半期(9ー11月)は、クラウドサービスは好調に推移し前年同期比増収となりましたが、2019年に死去したオラクルの元共同CEOマーク・ハード氏への株式オプション報酬支払が発生したため、営業損失となりました。

オラクルの四半期業績推移
EPS成長率
2017年度以降の希薄化後EPSは成長しております。

売上構成
クラウドを通じたデータベースなどのサービス提供とハードウェアの販売が事業の柱となります。

クラウド
クラウドサービスは、Oracle Applications、Oracle Database、Oracle Middlewareといったアプリケーションやインフラ技術をサブスクリプションベースで提供します。
ハードウェア
Oracle Engineered Systems、サーバー、ストレージ、および業界固有のハードウェア製品の開発販売をしています。
サービス
オラクル製品にかかるコンサルティングサービスなどを提供しています。
直近のM&A(合併買収)
クラウド分野を中心にアプリケーションやハードウェア開発会社の買収を積極的に行っています。
2010年 サーバーやJava, MySQLなどのプログラム言語に強みを持つサンマイクロシステムズを買収
2011年 イーコマースやビジネスインテリジェンスに強みを持つEndecaを買収
2011年 クラウド型CRMを展開するRightNow Technologiesを買収
2012年 人材マネジメントシステム開発会社のTaleoを買収
2013年 通信会社向けハードウェアに強いAcme Packetを買収
2014年 旅行や小売業界向けのハードとソフトウェアに強いMICROS Systemsを買収
2014年 デジタルマーケティングに強いDatalogixを買収
2016年 ERP開発会社のNetSuiteを買収
2017年 建設プロジェクトマネジメントサービスを提供するAconexを買収
2021年 電子カルテなどを手掛けるCernerを買収
株主構成
創業者のラリー・エリソン氏が筆頭株主となっています。

直近1年間の株価リターン
2022年07月03日の前営業日終値までの過去1年間の株価パフォーマンスを、インデックス(MSCIオールカントリー)の同期間のパフォーマンスと比較しています。
為替は現地通貨建(為替調整前)で計算をしております。
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