アルファベットの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

アルファベット(グーグル)は、1998年にラリーペイジ氏とセルゲイブリン氏によって設立された検索・メディア大手です。世界中の情報を検索可能にする壮大なアジェンダを掲げ、良質なコンテンツが上位表示される精度の高い検索サービスで世界を席巻しました。上位表示に広告も織り交ぜる検索連動広告、UIに優れたGmail、動画共有のユーチューブ、スマホの基幹システムAndroidに加え、クラウドコンピューティングのGoogle Cloud Platform、SaaS型のGoogle Workspaceといったクラウドサービスも提供しています。個人情報保護や掲載するデータへの使用料支払いといった観点から逆風も吹いています。社名をグーグルからアルファベットに変更しました。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は2576億ドル、営業利益は787億ドルと前年度比増収増益となりました。消費者が同社の検索サービスで衣料品などを検索したほか、小売り、金融、娯楽、旅行業界の広告主がマーケティング予算を増やしたことが増収増益の主因です。

2020年度
前年度比増収増益となりました。広告やクラウドサービスなど全セグメントで好調です。

アルファベットの業績推移

アルファベットの業績推移

業績推移(四半期)

2022年10ー12月
売上高は前年同期比-9.71%の68,011百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-18.53%の17,135百万ドルになりました。営業利益率は25.2%になりました。

2022年7ー9月
売上高は前年同期比4.44%増の68,011百万ドルになりました。営業利益は前年同期比0.48%増の19,453百万ドルになりました。営業利益率は28.6%になりました。景況感の悪化から、デジタル広告の伸びが穏やかになっています。

2022年4ー6月
売上高は前年同期比9.91%増の68,011百万ドルになりました。営業利益は前年同期比22.25%増の20,094百万ドルになりました。営業利益率は29.5%になりました。検索サービスとクラウドが好調で、前年同期比増収増益です。

2022年1ー3月
売上高は前年同期比22.95%増の68,011百万ドルになりました。営業利益は前年同期比22.25%増の20,094百万ドルになりました。主軸である検索連動広告とクラウドサービスが着実に成長しています。

2021年10ー12月
売上高が前年同期比32%増の753億ドル、営業利益は218億ドルと増収増益でした。動画共有サイト「ユーチューブ」の広告収入も含めネット広告が好調に推移し、クラウドコンピューティング事業やスマートフォン「Pixel(ピクセル)6」の収入も増加しました。

アルファベットの四半期業績推移

アルファベットの四半期業績推移

EPS成長率(年次)

希薄化後EPSも堅実に成長しています。

アルファベットのEPSの推移

アルファベットのEPSの推移

EPS成長率(四半期)

2022年10ー12月
希薄化後EPSは前年同期比-24.29%の1.06ドルになりました。

アルファベットの四半期EPSの推移

アルファベットの四半期EPSの推移

事業構成

検索連動広告やユーチューブでの広告といったメディア媒体事業が引続き好調です。クラウドサービスも拡大しています。

アルファベットの売上構成(2021年度)

アルファベットの売上構成(2021年度)

直近のM&A(合併買収)

M&Aを積極的に行っています。

2005年 Androidの買収
2005年 アクセス解析サービスのUrchin Software
2006年 YouTubeの買収
2007年 迷惑メールソートサービスのPostiniの買収
2011年 スマホメーカーのMotorola Mobilityの買収
2013年 ソーシャルマッピングアプリのWazeの買収
2014年 Nest Labsの買収
2014年 機械学習のDeepMindの買収
2020年 AppSheetを買収
2021年 BNPLのPaidyの買収
2021年 ウェアラブルサービスのFitbitを買収

株主構成

CEOの座は譲りましたが創業者2名は引続き上位株主です。

アルファベットの株主構成(直前期末時点)

アルファベットの株主構成(直前期末時点) 出所:マーケットスクリーナー

市場シェア

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