VWの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

フォルクスワーゲンは、1937年に設立されたドイツを代表する自動車メーカーです。第二次世界大戦後にビートルで成長を遂げ、ゴルフシリーズの成功で世界大手となりました。高級自動車である、Bentley、ランボルギーニ、ポルシェ、ブガッティやAudi(アウディ)を傘下に擁しています。2015年の排ガス不正ソフトウェア問題が課題となりましたが、現在ではEV化へ舵を切っています。トラック・バス事業は2018年にTraton(トレイトン)として分社化しました。フォルクスワーゲングループブランドの新車・中古車を調達できることが強みを活かした自動車リース事業も展開しています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比12.26%増の250,200百万ユーロになりました。営業利益は99.22%増の19,275百万ユーロになりました。新型コロナウィルス禍の反動もあり、前年度比大幅な増収増益になりました。

2020年度
コロナ禍の影響もあり減収減益となりました。販売台数も930万台と2019年の1,100万台から減少しました。

VWの業績推移

VWの業績推移

業績推移(四半期)

2022年第3四半期(7-9月)
売上高は前年同期比24.21%増の70,712百万ユーロになりました。営業利益は64.51%増の4,269百万ユーロになりました。営業利益率は6.04%になりました。

2022年第2四半期(4-6月)
売上高は前年同期比3.34%増の69,543百万ユーロになりました。営業利益は-31.18%の4,505百万ユーロになりました。営業利益率は6.48%になりました。プレミアムブランドのアウディ、スポーツブランドのポルシェ、主力のフォルクスワーゲンなどへの需要が堅調に推移しました。

2022年第1四半期(1-3月)
売上高は前年同期比0.59%増の62,742百万ユーロになりました。営業利益は72.96%増の8,323百万ユーロになりました。営業利益率は13.27%になりました。

2021年第4四半期(10-12月)
売上高は前年同期比-5.63%の63,601百万ユーロになりました。営業利益は-33.32%の5,322百万ユーロになりました。

VWの四半期業績推移

VWの四半期業績推移

EPS成長

希薄化後EPSは前年比90.91%増の7.56ユーロになりました。

VWの希薄化後EPSの推移

VWの希薄化後EPSの推移

売上構成

2021年度の売上構成では、乗用車部門が最も大きく、商用車、パワーエンジニアリングと続きます。

フォルクスワーゲンの売上構成

フォルクスワーゲンの売上構成

パワーエンジニアリング部門は、大口径ディーゼルエンジン、ターボマシナリー、特殊ギアユニット、推進部品の各事業を統合したものです。乗用車と商用車のブランドには、フォルクスワーゲン、アウディ、SEAT、ŠKODA、ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニ、ポルシェ、ドゥカティ、フォルクスワーゲン商用車、スカニア、MANがあります。ブランド別の販売台数の割合は以下の通りです。

フォルクスワーゲンのブランド別販売比率

フォルクスワーゲンのブランド別販売比率

市場シェア

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