ホンダの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

本田技研工業は、1948年に本田宗一郎氏によって設立された自動車・オートバイメーカーです。乗用車では世界大手、オートバイでは世界最大手です。船外機、芝刈り機などのガーデニング機器、高級エアクラフト機であるホンダジェット、販売金融、人型のロボット開発(ASIMO)といった事業も手掛けています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比10.49%増の14,552,696百万円になりました。営業利益は31.96%増の871,232百万円になりました。営業利益率は5.99%になりました。多くの国で需要が回復し、半導体供給不足による四輪販売台数の減少や、原材料価格高騰の影響などはあったものの、コストダウンやインセンティブ抑制効果、為替影響も奏功し、前年度比増収増益になりました。

2020年度
コロナ禍の影響などを受け、全事業において減収となりました。売上高は13 兆 1,705 億円(前年度比 11.8%減収)です。営業利益は販管費を抑えたことで、6,602 億円(前年度比 4.2%増益)となりました。

本田技研工業の業績推移

本田技研工業の業績推移

業績推移(四半期)

2022年第2四半期(7-9月)
売上高は前年同期比25.01%増の4,255,754百万円になりました。営業利益は16.21%増の231,236百万円になりました。営業利益率は5.43%になりました。インドやベトナムなどで二輪車販売が好調に加え、円安もあり前年同期比増収増益になりました。

2022年第1四半期(4-6月)
売上高は前年同期比6.86%増の3,829,550百万円になりました。営業利益は-8.63%の222,216百万円になりました。営業利益率は5.80%になりました。二輪車の販売増や為替の影響もあり増収となりましたが、原材料価格の高騰で減益となりました。

2021年第4四半期(1-3月)
売上高は前年同期比6.95%増の3,875,683百万円になりました。営業利益は-6.39%の199,587百万円になりました。営業利益率は5.15%になりました。

2021年第3四半期(10-12月)
同第2四半期比増収増益となりました。品質関連費用や販売奨励金の抑制が奏功しています。

本田技研工業の四半期業績推移

本田技研工業の四半期業績推移

EPS・配当額・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比7.97%増の411.09円になりました。1株当たりの配当は前年度比9.09%増の120.00円になりました。配当性向は29.19%になりました。

本田技研工業のEPS・1株配当・配当性向の推移

本田技研工業のEPS・1株配当・配当性向の推移

業績予想と進捗率

今期の売上高は17,400,000百万円、営業利益は870,000百万円、営業利益率は5.00%、1株配当は120円を見込みます。2022年11月に通期業績の上方修正を発表しました。

2022年第2四半期(7-9月)
売上高の業績予想に対するの進捗率は46.47%です。営業利益の業績予想に対する進捗率は52.12%です。営業利益率は予想より0.61%上回っています。

売上構成

バイク:原付から大型バイクまでを、スーパーカブ、CB、ベンリィ、CRFといったブランドで展開しています。
乗用車:セダン、ミニバン、スポーツ、SUV、コンパクトといった全ジャンルをアコード、オデッセイ、NSX、CR-Vといったブランドで展開しています。
金融:自動車やバイクを販売する際のファイナンスを提供しています。
ライフクリエーション:芝刈り機、船外機、ホンダジェットなどを製造販売しています。

本田技研工業の船外機売上高の推計

下記よりホンダの船外機の生産・販売台数は年間5万台程度と推計しました。

本田技研工業の船外機の生産累計台数推移
本田技研工業の船外機の生産累計台数推移

ホンダが公表している船外機の価格表から概ね1台132万円程度で販売しているものと推計しました。
よって、5万台×132万円で船外機の年間売上高は660億円としております。

主なM&A

ホンダは自社の技術開発に定評がある会社です。過去は自社技術への良い意味での拘りからM&Aは余り行っていませんでした。その中で、GM系クルーズへの大型の連続出資は、自動車業界の構造変化によるインパクトの大きさを物語ります。

2012年 インドのヒーローモーターにバイク合弁会社の持分を売却
2018年 自動運転を手掛けるGM系クルーズに出資
2019年 ショーワ、日信工業、ケーヒンを買収
2020年 ショーワ、日信工業、ケーヒンと日立オートモーティブシステムズが経営統合
2021年 自動運転を手掛けるGM系クルーズに追加出資

市場シェア

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