GMの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

ゼネラルモーターズは、1908年にウィリアム・C・デュラント氏によって設立された米国を代表する自動車メーカーです。2008年にトヨタに抜かれるまで、77年間自動車販売台数で世界1位を維持していました。2009年に経営破たん(チャプター11)後は、国有化の上、2010年に再上場を果たしました。2017年にドイツのオペルをプジョーシトロエンに売却しました。主要ブランドは、キャデラック、シボレー、ビュイック、GMCです。カーギャルことメアリー・バーラ氏が率い、2035年までに新車を電気自動車等のゼロ・エミッション車へ切り替える予定です。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比3.69%増の127,004百万ドルになりました。営業利益は前年度比40.55%増の9,324百万ドルになりました。バーラ氏によって営業利益率が向上しています。

ゼネラルモーターズの業績推移
ゼネラルモーターズの業績推移

業績推移(四半期)

2022年第3四半期(7-9月)
売上高は前年同期比7.13%増の41,889百万ドルになりました。営業利益は前年同期比44.47%増の3,392百万ドルになりました。営業利益率は6.10%になりました。北米でのトラック販売が好調となり、前年同期比増収増益になりました。

2022年第2四半期(4-6月)
売上高は前年同期比5.30%増の35,979百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-23.80%の2,196百万ドルになりました。営業利益率は6.10%になりました。車両価格の上昇で増収になったものの、半導体不足に伴う生産停滞や原材料費・輸送費の高騰によって減益となりました。

2022年第1四半期(1-3月)
売上高は前年同期比10.79%増の33,584百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-32.99%の1,520百万ドルになりました。シボレーとGMCのライトデューティ・ピックアップの大幅なモデルチェンジがあり増収になりました。物流費や原材料高が減益の要因です。2025年末までに北米で100万台のEV生産能力獲得に向け引き続きEVシフトに向けた投資をしています。

2021年第4四半期(10-12月)
売上高は前年同期比-10.49%の33,584百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-45.07%の1,520百万ドルになりました。原材料や物流費の増加が減益の主因です。

ゼネラルモーターズの四半期業績推移

ゼネラルモーターズの四半期業績推移

EPS成長(年次)

業績の回復を反映して、2021年度の希薄化後EPSは増加しています。

ゼネラルモーターズの希薄化後EPSの推移
ゼネラルモーターズの希薄化後EPSの推移

EPS成長(四半期)

2022年第3四半期(7-9月)
希薄化後EPSは前年同期比38.89%増の2.25ドルになりました。

ゼネラルモーターズの四半期業績推移

ゼネラルモーターズの四半期業績推移

売上構成

自動運転を担うCruiseには期待がかかりますが、売上構成でみると非常に小さな割合となっています。

セグメント別売上構成(2021年度)
セグメント別売上構成(2021年度)

社名: Cruise(クルーズ)
本社所在地: 米国
設立年: 2013年
創業者: Daniel Kan、Kyle Vogt
Cruise(クルーズ)は2013年に設立された自動運転技術の開発会社です。2016年に自動車大手のGMが買収し、現在はGMのグループ会社となっています。ホンダとも提携しています。

M&A(合併買収)

株主構成

バークシャーハサウェイや環境派アクティビスト(物言う株主)のエンジン・ナンバーワンが大株主です。

市場シェア

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