BMWの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

1916年に航空機エンジンメーカーとして設立されたBMWは、現在はドイツの高級自動車メーカーです。BMW、MINI、ロールスロイス、オートバイのBMWのモトラッドブランドで世界展開しています。ロールスロイスは1998年、MINIは1994年にBMWの傘下に入りました。モトラッドは1923年から展開している大型バイクメーカーです。自動車リースも手掛け、Alphabet(アルファベット)で展開しています。電気自動車(EV)でも上位に位置します。2011年以降一度も赤字を計上していない、堅実な経営を行っています。

業績推移(年次)

2021年度
移動制限も緩和的となり、売上高は前年度比12.37%増の111,239百万ドルになりました。営業利益は177.43%増の13,400百万になりました。

2020年度
新型コロナの影響もあり前年度比減収減益となりました。

BMWの業績推移

BMWの業績推移

業績推移(四半期)

2022年第3四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比35.33%増の37,176百万ユーロになりました。営業利益は27.71%増の3,682百万ユーロになりました。営業利益率は9.90%になりました。

2022年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比21.65%増の34,770百万ユーロになりました。営業利益は-31.55%の3,426百万ユーロになりました。営業利益率は9.85%になりました。半導体不足や材料費の増加もあり、前年同期比増収減益になりました。

2022年第1四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比16.30%増の31,142百万ユーロになりました。営業利益は12.10%増の3,391百万ユーロになりました。営業利益率は10.89%になりました。

2021年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比-3.64%の28,408百万ドルになりました。営業利益は13.20%増の2,487百万になりました。半導体などのサプライチェーンの制約が売上高にも影響をしています。

2021年第3四半期(7ー9月)
前年同期比増収増益となりました。販売単価の高い新車が好調であり、中古車の安定した販売価格も奏功しました。

BMWの四半期業績推移

BMWの四半期業績推移

EPS成長率(年次)

2021年度
業績の回復を受け希薄化後のEPSは大幅に増加しました。

2020年度
2017年以降希薄化後EPSが減少しています。営業利益率も同様に減少しており、EVシフトに向けた投資費用などが先行していることが伺えます。

BMWのEPSの推移

BMWのEPSの推移

EPS成長率(四半期)

2022年第3四半期(7ー9月)
希薄化後EPSは前年同期比7.69%増の4.20ドルになりました。

BMWの希薄化後EPS(四半期)の推移

BMWの希薄化後EPS(四半期)の推移

売上構成

自動車の占める割合が大きいです。リースや販売金融は約25%で、バイクは2%と割合は小さいです。

BMWの売上構成(2021年度)

BMWの売上構成(2021年度)

BMWのブランド別生産台数

BMWブランドが生産台数の8割を占めます。

BMWのブランド別生産台数(2021年度)

BMWのブランド別生産台数(2021年度)

BMWの過去10年間の自動車とバイクの販売台数の推移

バイクについては2011年の104千台から2021年の187千台へと着実に販売台数を増加させています。自動車も新型コロナで落ち込んだ2020年を例外とすれば着実に販売台数を伸ばしています。

BMWの過去10年間の自動車とバイクの販売台数の推移

BMWの過去10年間の自動車とバイクの販売台数の推移

直近のM&A(合併買収)

2015年以降デジタル化領域でのM&Aを活発化しています。

1994年 イギリスのローバーグループの買収
2000年 ランドローバーをフォードに売却
2018年 パーキングソリューションを提供するParkmobileを買収
2018年 カーシェアリングのDriveNowをSixtから買収

株主構成

中興の祖と言われるヘルベルト・クヴァント氏の子息(シュテファンとズザンネ)が大株主となっています。

BMWの株主構成(直前期末時点)
BMWの株主構成(直前期末時点)

市場シェア

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