自動車業界の世界市場シェアの分析

自動車業界の世界市場シェア、市場規模、動向の情報について分析をしています。自動車メーカー世界大手のトヨタ、ルノー・日産・三菱自動車、GM、VW、BMW、現代、フィアット等の世界大手の自動車メーカーの動向も掲載しています。

世界市場シェア

自動車メーカー各社の販売台数を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、以下の順位となります。

1位 フォルクスワーゲン 12.1%
2位 トヨタ 11.8%
3位 ルノー・日産自動車・三菱自動車 11.2%
4位 ゼネラルモーターズ 8.5%
5位 ヒュンダイモーター 7.9%
6位 フォードモーター 5.9%
7位 本田技研工業 5.7%
8位 フィアットクライスラーオートモービルズ 4.9%
9位 グループPSA 3.8%
10位 ダイムラーグループ 3.7%

世界1位はフォルクスワーゲンです。乗用車部門は排ガス不正問題も乗り越え、EVシフトを鮮明にしています。・商用車・トラック等のグループ会社全体の売上高は世界1位です。売上高ランキングの世界2位は日本の誇るトヨタ自動車です。スズキ等とも緩やかな連携を開始し、トヨタグループの拡充を図ります。ガソリン自動車の枠を超えた、燃料電池自動車、電気自動車、自動運転、スマートカー等が重視されるであろう次世代自動車開発に注力しています。売上高第3位はルノー・日産グループです。EVで先行し、更なる上位入りを狙います。今後は、電気自動車やプラグインハイブリッド車といった分野での市場の伸びが予想され同連合にとっては追い風が吹きます。第4位は、米国の誇るジェネラルモーター(GM)です。チャプター11の影響も癒えつつあり、世界最大級の市場である北米と中国では存在感を示しています。第5位は韓国のヒュンダイ自動車となります。低価格かつ高性能というアプローチが奏功しています。

市場規模

業界団体である国際自動車工業会(OICA)によれば、2017年から2019年の乗用車と商用車の販売台数推移(百万台以下は切り捨て)は以下の通りとなります。

乗用車
2017年 7千万台
2018年 68百万台
2019年 64百万台

商用車
2017年 24百万台
2018年 26百万台
2019年 27百万台

合計
2017年 95百万台
2018年 95百万台
2019年 91百万台

調査会社のリポートリンカーによれば、自動車産業の2020年の市場規模は203億ドルとなります。2025年にかけて年平均4.8%での成長を見込みます。

1969年 フィアットによるランチアの買収
1974年 プジョーによるシトロエンの吸収合併
1986年 フィアットによるアルファロメオの買収
1991年 VWがチェコのシュコダを買収
1993年 フィアットによるマセラティの買収
1996年 VWがスペインのセアトを買収
1998年 トヨタとダイハツ工業との資本提携
1998年 ダイムラーベンツによるクライスラーの買収。ダイムラー・クライスラーの設立
1999年 日産とルノーが資本提携
2000年 ルノーによる韓国の三星自動車の買収
2001年 トヨタと日野自動車との資本提携
2003年 三菱自動車から三菱ふそうトラック・バスが分社化
2005年 ダイムラー・クライスラーが三菱ふどうトラック・バスを連結子会社化
2006年 ボルボによる日産ディーゼルの買収
2007年 ダイムラークライスラーによるクライスラーのサーベラスへの売却→ケーススタディ
2012年 VWによるポルシェの完全子会社化
2014年 フィアットによるクライスラーの完全子会社化。フィアット・クライスラーの設立
2016年 日産による三菱自動車の持分法
2017年 トヨタによるマツダへの出資
2017年 プジョーシトロエンによるオペルの買収

世界の主要な自動車メーカーの動向

TOYOTA(トヨタ自動車)
日本を代表する自動車メーカーです。かつては世界首位を米GMと競い、現在はVWとルノー・日産・三菱自動車連合と首位を競っています。2016年ダイハツを完全子会社化し小型車の開発を強化しています。

GM(ジェネラル・モーターズ)
米国を代表する自動車メーカーです。かつての自動車業界の盟主です。米政府による国有化を経て再度盟主の座を目指しています。2017年にドイツのオペルをプジョーシトロエンに売却しました。。

VW(フォルクス・ワーゲン)
ドイツを代表する自動車メーカーです。独高級自動車Porsche(ポルシェ)やAudi(アウディ)を傘下に所有しています。2015年の排ガス不正ソフトウェア問題が課題となりました。

HYUNDAI(現代)
韓国を代表する自動車メーカーです。韓国国内では圧倒的なシェアを保ちます。トップ3入りを狙っています。

Fiat(フィアット)
イタリアを代表するコングロマリットです。米クライスラーと経営統合をして上位入りを狙っています。

Ford(フォード)
米国を代表する自動車メーカーです。トップ3から脱落して久しいがブランド力等は圧倒的です。

NISSAN(日産)
トヨタに次ぐ国内大手自動車メーカーです。フランスの大手自動車メーカーのルノーが筆頭株主です。

HONDA(ホンダ)
国内大手自動車メーカーです。

PSA(プジョー・シトロエン)
仏大手自動車メーカーです。2017年に米GMから年間生産台数約130万台のドイツのオペルを買収しました。

SUZUKI(スズキ)
国内大手自動車メーカーです。軽自動車に強みを持ちます。。

RENAULT(ルノー)
仏大手自動車メーカーです。日産の筆頭株主です。2016年に三菱自動車も傘下に入れ、ルノー・日産・三菱自動車連合を形成しました。2017年は1060万台と世界首位のVWに肉薄するものの、連合の事実上のCEOでもあったカルロス・ゴーン氏が日本の検察に逮捕されました。

ダイムラー
ドイツの産業界の雄です。メルセデスベンツは圧倒的な存在感です。商用車部門にも強みを持ちます。1998年にクライスラーと合併したが、2007年にクライスラーを売却しました。

ダイムラークライスラーによるクライスラー売却ケーススタディ
  • 1998年にドイツのダイムラーベンツと米国のクライスラーとの合併は自動車業界における「世紀の合併」とまで言われるほど、画期的であると見なされていた。
  • それから10年後の2007年、ダイムラー・クライスラーは、米国のクライスラーを投資ファンドのサーベラスへ売却した。
  • 売却総額は55億ユーロ。持分の80.1%を売却。
  • 売却の背景には、企業文化の違いによるシナジーの実現が困難であったことにつきる
  • ダイムラー・クライスラーはダイムラーへと社名変更。
  • 売却対象事業にはダッジ、ジープ、ラムトラックスを含む。
  • クライスラーは、その後リーマンショックの影響もありチャプター11を申請した。

中国の主要自動車メーカーには、長安汽車、広州汽車、上海汽車、吉利、長城、BYD等が挙げられます。

業界関連図書
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自動車業界の主要な業界団体
Automotive Service Associan
ACEA – European Automobile Manufacturer’s Association
JAMA – 一般社団法人日本自動車工業会

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