ヤマハ発動機の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

ヤマハ発動機は、1955年に設立された日本を代表する輸送機メーカーです。楽器を手掛けるヤマハとは源流が同じ兄弟会社です。バイク、プレジャーボート、オフロード車、スノービークル、電動アシスト自転車、ゴルフカートなど幅広い輸送機を手掛けていることが特徴です。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は、二輪車事業が好調で、前年度比23%増の1兆8,124億円、営業利益は1,793億円と増収増益でした。

2020年度
売上高は1兆4,713億円(前期比11.6%減少)、営業利益は817億円(同29.2%減少)とコロナ禍の影響を受け減収減益となりました。

ヤマハ発動機の業績推移
ヤマハ発動機の業績推移

業績推移(四半期)

2022年7-9月
売上高は前年度比3.58%増の608,200百万円になりました。営業利益は15.12%増の71,766百万円になりました。営業利益率は11.80%になりました。

2022年4-6月
売上高は前年度比21.89%増の587,180百万円になりました。営業利益は59.45%増の62,340百万円になりました。営業利益率は10.62%になりました。

2022年1-3月
売上高は前年度比7.08%増の481,747百万円になりました。営業利益は44.76%増の39,098百万円になりました。営業利益率は8.12%になりました。

2021年10-12月
前年同期比増収減益となりました。二輪車の排ガス浄化用のロジウム価格の上昇が減益の主因です。参照【ロジウム採掘生産会社の世界市場シェアの分析

ヤマハ発動機の四半期業績推移

ヤマハ発動機の四半期業績推移

EPS成長

2021年度の希薄化後EPSは増加しました。

ヤマハ発動機の希薄化後EPSの推移
ヤマハ発動機の希薄化後EPSの推移

業績予想

今期の売上高は2,270,000百万円、営業利益は220,000百万円、営業利益率は9.69%、1株配当は115円を見込みます。

2022年7-9月
売上高の業績予想に対するの進捗率は73.88%です。営業利益の業績予想に対する進捗率は79.18%です。営業利益率は予想より0.69%上回っています。

セグメント別の売上構成

ヤマハ発動機のセグメント別売上構成(2021年度)

ヤマハ発動機のセグメント別売上構成(2021年度)

ランドモビリティ:二輪車、中間部品、海外生産用部品、四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、スノーモビル、電動アシスト自転車、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント を手掛けています。
マリン:船外機(ボートエンジン)、水上バイク、レジャーボートに強みを持ちます。水上バイクはマリンジェットの商標で展開しています。船外機の分野ではブランズウィック(Brunswick)のマーキュリー、スズキ、ホンダ、トーハツ、BRPのエピンルード(2020年に生産中止を発表)と競合しております。ボートではヤンマー、トヨタ、トーハツ、スズキ、水上バイクではBRPやカワサキと競合しております。
ロボティクス:サーフェスマウンター、半導体製造装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプターを手掛けています。
金融サービス:販売金融及びリースを手掛けています。
その他:ゴルフカー、発電機、汎用エンジン、除雪機、電動車いすを手掛けています。ゴルフカートの販売台数は年間6万台超。台数ベースのシェアでは日本最大です。

製品別の売上構成

製品別ではバイクの割合が最も大きく、船外機(ボートエンジン)、レジャーボートと続きます。

ヤマハ発動機の製品別売上構成(2021年度)

ヤマハ発動機の製品別売上構成(2021年度)

直近のM&A(合併買収)

2021年 スマートフォンでボート情報を確認できるサービスを提供するサイレンマリンを買収
2019年 半導体製造装置メーカーの新川を買収
2019年 半導体製造装置メーカーのアピックヤマダを買収

株主構成

兄弟会社のヤマハとトヨタ自動車が大株主となっています。

ヤマハ発動機の株主構成(直前期末時点)
ヤマハ発動機の株主構成(直前期末時点) 出所:会社四季報

市場シェア

EN