ナブテスコの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

ナブテスコは、日本を代表する自動ドアメーカーです。鈴木商店を源流とするナブコと帝人製機が経営統合をして誕生しました。自動ドアでは国内最大手です。「NABCO」「GILGEN」というブランドで建物用自動ドア、特殊用途向け自動ドア、産業用自動ドア自動ドアを日米欧アジアで展開しています。自動ドア以外にも鉄道車両用機器のブレーキ装置、産業用ロボット関節、ドア開閉装置等に強みを持ちます。2011年にはスイスのカバより自動ドア事業(ギルゲン・ドア・システム(Gilgen Door Systems))を買収しています。

業績推移

2021年度
売上高は前年度比7.32%増の299,802百万円になりました。営業利益は221.71%増の98,197百万円になりました。営業利益率は32.75%になりました。株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズの持分法適用除外に伴う評価益等を計上したことにより、大幅な増益になりました。
モーションコントロール技術を輸送機や産業用機器に幅広く展開し、過去5年間の業績は堅調に推移しています。

ナブテスコの業績推移

ナブテスコの業績推移

売上構成

精密減速機は産業用ロボットの動作をコントロールする部品です。同社によれば、中大型産業用ロボット関節用途では同社の精密減速機は世界シェア60%です。
油圧機器では、パワーショベルを動かす走行ユニット、各種アクチュエーターを制御するコントロールバルブを製造しています。同社によれば、パワーショベル用走行ユニットの世界シェアは25%です。
鉄道車両機器では、ブレーキシステムやドア開閉装置を手掛けています。
航空機部品では、機体コントロールの中核となる操縦系統システム(フライト・コントロール・
アクチュエーション・システム)を手掛けています。
商用車用機器では、エアブレーキ製品、乗用車用油圧クラッチ製品を手掛けています。
船舶用機器では、主推進機遠隔制御装置を手掛けています。
レトルト食品用充填包装機や自動ドアも手掛けています。

ナブテスコの2021年度売上構成

ナブテスコの2021年度売上構成

市場シェア

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