ロールスロイスの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Rolls-Royce(ロールス・ロイス)は英国に本拠を置く航空機・船舶エンジンメーカーです。自動車のロールス・ロイスとは同根です。一時は英政府により国有化されましたが、ドイツのBMWとの航空機エンジン事業を子会社するなど積極的な買収により成長しました。民間航空、防衛、パワーシステムが3本柱です。産業用ディーゼルエンジンでは、発電所、建機、鉄道、船舶向けのエンジンを製造・販売し、キャタピラー、カミンズ、GE等と競っています。民間船舶部門が低調であり、2018年以降リストラを加速しています。燃料噴射装置を手掛けるロランジュ(L’Orange)を米航空機部品メーカーのウッドワードへ売却しました。船舶用エンジンではMTUブランドの高速エンジンとBergenブランドの中速エンジンがメインとなっていますが、2021年にBergenをロシアの鉄道車両大手であるJSC Transmashholdingへ売却しました。

業績推移

2021年度
売上高は前年度比-2.38%増の11,218百万ポンドになりました。営業利益は-128.65%の569百万ポンドになりました。営業利益率は5.07%になりました。

2020年度
売上高は、主にCOVID-19が最終市場の需要に影響を与えたことにより、36億ポンド(23%)の減少となりました。最も影響を受けたのは民間航空機で、30 億ポンド(37%)の減少となりました。

ロールスロイスの業績推移

ロールスロイスの業績推移

売上構成

ロールスロイスの売上構成(2021年度)

ロールスロイスの売上構成(2021年度)

民間航空機向けエンジン
大型商用機、リージョナルジェット、ビジネス航空市場向けの航空エンジンを製造しています。
船舶や産業機器向け発電機器 2745 舶用、防衛用、発電用、産業用に高速レシプロエンジン、および推進・発電システムを提供しています。

防衛向けエンジン
軍用輸送機や哨戒機用の航空エンジンの製造に加え、戦闘機やヘリコプターの各種アプリケーションも提供しています。英国海軍の原子力潜水艦艦隊の動力に関する開発運営も行なっています。

エンジン部品及びMRO
エンジン部品の開発、製造、組立、試験に加えて、リージョナルエアライン、ビジネス航空、産業用および防衛用のMROサービスを提供しています。

主なM&A

タービンエンジン事業への選択と集中が行われています。

2021年 ITP Aeroをベインキャピタルへ売却
2021年 ロシアのTransmashholdingが船舶用エンジン事業であるBergenを買収
2018年 ノルウェーのKongsberg(コングスベルグ)がロールスロイスの商船事業の一部を買収
2018年 米国のウッドワードがドイツの燃料噴射装置メーカーであるランジェを買収
2016年 ロールス・ロイスがインダストリア・デ・ターボ・プロパルソアーを買収
2014年 シーメンスがロールス・ロイスのエネルギー用ガスタービン・コンプレッサー事業を買収

ロールス・ロイスの買収マルチプル分析

ロールス・ロイスの買収マルチプル分析

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