キャタピラーの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Caterpillar(キャタピラー)は1925年に設立された米国に本社を置く世界最大の建機・重機メーカーです。CATの愛称と建機における黄色の配色が特徴です。資源開発や建設工事向けの建機、鉱山機械、エンジンなどを手掛けます。部品交換などのサポート体制が充実している点に強みがあります。リアルタイムのデータ収集はProduct Linkで展開しています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は510億ドルで、2020年度の417億ドルと比較して22%増加しました。この増加は、機器やサービスに対するエンドユーザーの需要の高まったことが主因です。

2020年度
売上高は417億ドルで、2019年度の538億ドルに比べて120億5,200万ドル(22%)減少しました。この減少は、機器やサービスに対するエンドユーザーの需要の低下に伴う販売台数の減少の影響が主因です。

キャタピラーの業績推移

キャタピラーの業績推移

業績推移(四半期)

2022年第3四半期(7-9月)
売上高は前年同期比20.95%増の14,994百万ドルになりました。営業利益は前年同期比45.73%増の2,425百万ドルになりました。営業利益率は16.2%になりました。北米での建機事業が好調で、前年同期比増収増益になりました。

2022年第2四半期(4-6月)
売上高は前年同期比10.54%増の14,247百万ドルになりました。営業利益は前年同期比8.66%増の1,944百万ドルになりました。営業利益率は13.6%になりました。前年同期比増収増益ですが、中国の事業が不振で、アジア太平洋部門は減収となりました。

2022年第1四半期(1-3月)
売上高は前年同期比14.32%増の13,589百万ドルになりました。営業利益は前年同期比2.26%増の1,855百万ドルになりました。営業利益率は13.7%になりました。

2021年第4四半期(10-12月)
2021年第4四半期の売上高は138億ドルで、2020年第4四半期の112億ドルと比較して23%増となりました。営業利益率は、2020年第4四半期が12.3%であったのに対し、2021年第4四半期は11.7%でした。北米や南米を中心に住宅建設やインフラ整備が再開し、建機や鉱山機器の需要が高まったことが主因です。

2021年第3四半期(7-9月)
2021年度に入り需要回復を受け、建設機械や鉱山向け機器の需要が回復しています。2021年9月期も前年同期比増収増益となりました。

キャタピラーの四半期業績推移

キャタピラーの四半期業績推移

EPS成長(年次)

2021年度は好調な業績を受けて希薄化後EPSが増加しました。

キャタピラーの希薄化後EPSの推移

キャタピラーの希薄化後EPSの推移

EPS成長(四半期)

2022年第3四半期(7-9月)
希薄化後EPSは前年同期比48.85%増の3.87ドルになりました。1株当たりの配当は前年同期比8.11%増の1.20ドルになりました。配当性向は31.01%になりました。

キャタピラーのEPS・1株配当・配当性向の推移(四半期)

キャタピラーのEPS・1株配当・配当性向の推移(四半期)

売上構成

建設機械、鉱山機械、タービン、エンジンやコンプレッサー機器、鉄道車両が主力製品となります。

キャタピラーの売上構成(2021年度)

キャタピラーの売上構成(2021年度)

キャタピラーの売上構成(2020年度)

キャタピラーの売上構成(2020年度)

建設機械
インフラ、林業、建築物の建設に機械を使用する機械を開発製造販売しています。アスファルト舗装機、林業用掘削機、バックホーローダー 、トラクター、ショベルカー、ローダー などが主要建機となります。

エネルギー・輸送機械
レシプロエンジン、発電機セット、ガスタービン、遠心式ガスコンプレッサー、ディーゼル電気機関車や鉄道関連製品などの開発製造販売を行っています。船舶エンジンは1997年に買収したドイツのMAK(マシーネンバオ・キール、元々ドイツで潜水艦のUボートを製造していた会社)ブランドで展開しています。

資源機械
鉱業、重建設向けにマイニングトラック、ホイールローダー、油圧ショベル、オフハイウェイトラック、 ロングウォール・マイナーなどの機器を開発製造販売しています。

金融サービス
製品販売の際にファイナンスを提供しています。

主なM&A(合併買収)

2010年 Bucyrus Internationalを買収
2012年 Neovia Logistics Servicesを売却
2021年 イギリスのWierのオイル・ガス事業を買収

市場シェア

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