クボタの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

クボタは、日本の最大手農機メーカーです。源流は、1890年に久保田権四郎氏によって設立された鋳物メーカーである大出鋳造所まで辿ることできます。コレラ対策のために、水道管の国産化を実現し飛躍しました。 ノルウェーの農機メーカーのKverneland(クバンランド)、北米の種まき・草刈り機大手のグレートプレーンズマニュファクチュアリング社、インドのエスコーツ社を買収し、世界展開を強化しています。日本出自の農機メーカーということで、稲作用の農機に強みを持ちます。農機以外にも、エンジン、建設機械、祖業の各種パイプ(ダクタイル鉄管、合成管、ポンプ、バルブ等)、スパイラル鋼管などを製造販売しています。

創業者の言葉 「技術的に優れているだけでなく、社会の皆さまに役立つことをする」

年次業績推移

2021年度 売上高は前期比3,435億円(18.5%)増加して 2兆1,968億円となりました。営業利益は原材料価格や物流費の高騰などの減益要因はありましたが、国内外での大幅な増収や為替の改善などにより、前期比709億円(40.5%)増の2,462億円となりました。トラクタや建設機械向けの需要が伸びたことが増収増益の主因です。 2020年度 売上高は前期比 668 億円(3.5%)減少して 1 兆8,532 億円となりました。水・環境部門も環境関連製品や、合成管などの民需向けの製品の減少が影響しました。営業利益は2019年度比 264 億円(13.1%)減少して 1,753 億円となりました。
クボタの業績推移

クボタの業績推移

四半期業績推移

2022年第3四半期(7-9月) 売上高は前年同期比28.41%増の693,700百万円になりました。営業利益は-2.39%の62,429百万円になりました。営業利益率は9.00%になりました。機械部門、水・環境部門が好調でしたが、原材料価格の上昇や物流費の増加もあり、前年同期比増収減益になりました。 2022年第2四半期(4-6月) 売上高は前年同期比18.37%増の667,257百万円になりました。営業利益は-21.76%の54,631百万円になりました。営業利益率は8.19%になりました。 2022年第1四半期(1-3月) 売上高は前年同期比10.33%増の593,223百万円になりました。営業利益は-14.60%の66,372百万円になりました。営業利益率は11.19%になりました。原材料価格の上昇や物流費の増加が影響し、前年同期比増収減益になりました。
クボタの四半期業績推移

クボタの四半期業績推移

EPS成長

2021年度の希薄化後EPSは増加しました。
クボタの希薄化後EPSの推移

クボタの希薄化後EPSの推移

今期業績予想と進捗率

今期の売上高は2,640,000百万円、営業利益は260,000百万円、営業利益率は9.85%、1株配当は未定です。業績の上方修正を行いました。 2022年第2四半期(4-6月) 売上高の業績予想に対するの進捗率は47.75%です。営業利益の業績予想に対する進捗率は46.54%です。営業利益率は予想より-1.66%上回っています。

売上構成

売上構成は農機建機(農機と建機)と水・環境事業(パイプと水)が二本柱となります。
クボタの売上構成(2021年度)

クボタの売上構成(2021年度)

農機の主な製品: トラクタ、耕うん機、コンバイン、田植機、芝刈機、ユーティリティビークル、インプルメント、アタッチメント、ポストハーベスト機器、野菜機械 農機の主な製品: ミニライスセンター、ミニバックホー、ホイールローダ、コンパクトトラックローダ、スキッドステアローダなど 水・環境事業の主な製品: ダクタイル鉄管、合成管、官需向けバルブ、スパイラル鋼管、反応管、ハースロール、圧延用ロール、上下水処理装置及びプラント、ポンプ及びポンププラント、水処理用膜ユニット、各種用排水プラント、し尿処理プラント、廃棄物焼却・溶融プラント、廃棄物破砕・選別プラント、排煙脱硫装置、膜型発酵メタンプラント、浄化槽、浴槽など

主な買収案件

買手 対象会社 売手 買収価格 通貨 売上高倍率
2011 クボタ クバンランド Kverneland - 16.2 億NOK 0.66
2016 クボタ グレートプレーンズマニュファクチュアリング - 4.3 億ドル -
2016 クボタ エスコーツ - 400 億円 -
2021 クボタ エスコーツ - 1400 億円 -
売上高倍率は企業価値/直近対象会社売上高で計算©ディールラボ

市場シェア

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