ダナハーの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Danaher(ダナハー)は、1969年にステーヴンレイルズ氏とミッチェルレイルズ氏によって設立された米国に本拠を置くコングロマリット企業です。M&Aを通じて企業を成長させる手法に定評があります。計測器、歯科向け機器、水処理、対外診断機器といった分野で事業を展開しています。水処理の分野では2015年に業界大手の米ポール(Paul)を買収して事業を強化しています。環境機器はHach、試験・計測機器はFluke、血液分析機器はRadiometerといったブランドで事業を展開しています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比32.17%増の29,453百万ドルになりました。営業利益は前年度比58.41%増の7,382百万ドルになりました。GEから買収したバイオ医薬品事業や21年に買収したアルデブロン等が好調に推移します。

ダナハーの業績推移
ダナハーの業績推移

業績推移(四半期)

2022年第3四半期(7-9月)
売上高は前年同期比6.00%増の7,663百万ドルになりました。営業利益は前年同期比53.93%増の2,015百万ドルになりました。営業利益率は26.30%になりました。

2022年第2四半期(4-6月)
売上高は前年同期比7.38%増の7,751百万ドルになりました。営業利益は前年同期比9.98%増の2,205百万ドルになりました。営業利益率は28.45%になりました。

2022年第1四半期(1-3月)
売上高は前年同期比12.10%増の7,688百万ドルになりました。営業利益は前年同期比8.06%増の2,172百万ドルになりました。営業利益率は28.25%になりました。

2021年第4四半期(10-12月)
売上高は前年同期比20.53%増の8,148百万ドルになりました。営業利益は前年同期比30.61%増の2,058百万ドルになりました。

ダナハーの四半期業績推移

ダナハーの四半期業績推移

EPS成長

堅調な業績を反映して、2019年度以降希薄化後EPSは増加しています。

ダナハーの希薄化後EPSの推移
ダナハーの希薄化後EPSの推移

EPS・1株配当・配当性向の推移(四半期)

2022年第3四半期(7-9月)
希薄化後EPSは前年同期比36.36%増の2.10ドルになりました。1株当たりの配当は前年同期比19.05%増の0.25ドルになりました。配当性向は11.90%になりました。

ダナハーのEPS・1株配当・配当性向の推移(四半期)

ダナハーのEPS・1株配当・配当性向の推移(四半期)

売上構成

ライフサイエンス、診断機器機、環境ソリューション事業が3本柱となっています。

セグメント別売上構成(2021年度)
セグメント別売上構成(2021年度)

ライフサイエンス
疾病の原因を解明するための遺伝子、タンパク質、細胞などの分析用の幅広い装置や消耗品の製造販売をしています。

診断機器
診断機器事業では、病院、医院、検査センター、その他の重要な医療施設において病気の診断や治療方針の決定に使用される臨床機器、試薬、消耗品、ソフトウエア、サービスなどを提供しています。

環境ソリューション
超純水、飲料水、産業用水、廃棄物、地下水の品質分析、処理、管理を支援する機器、消耗品、 ソフトウェア、サービス、消毒システムを提供しています。

M&A(合併買収)

M&Aを通じて積極的な事業ポートフォリオの拡充を図っています。

株主構成

創業者であるレイノルズ氏が引き続き大株主です。

市場シェア

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