アボットラボラトリーズ(Abbotto Laboratories)は、1888年に創業した米国に本拠を置く医療機器・診断薬・栄養補助食品メーカーです。心血管治療関連に強みがあります。ベビーフードや後発医薬品も展開しています。2016年に米医療機器メーカーでペースメーカーやカテーテル器具に強いセント・ジュード・メディカルを買収しました。ベビーフード事業にはGo & Grow、EleCare、PediaSureといったブランドがあります。
業績推移(年次)
2021年度
新型コロナウイルス感染症検査関連事業が好調で、前年同期比増収増益となりました。
2020年度
前年度比増収増益となりました。新型コロナウィルスの診断薬事業が好調でした。

アボットラボラトリーズの業績推移
業績推移(四半期)
2021年第4四半期(10ー12月)は前年同期比増収減益となっています。新型コロナウイルス感染症検査関連が好調な一方で、人件費の増加などから営業利益は横ばいでした。
2021年第3四半期(7ー9月)は前年同期比増収増益となっています。新型コロナウィルスの迅速検査システムが好調です。

アボットラボラトリーズの四半期業績推移
EPS成長
好調な業績に伴い希薄化後EPSも2017年以降増加しています。

アボットラボラトリーズの希薄化後EPSの推移
事業構成
医薬品事業、栄養製品、診断機器及び医療機器が主要事業となります。

アボットラボラトリーズの売上構成
医薬品事業
ジェネリック医薬品の製造販売を行っています。
栄養製品
成人・小児用栄養製品の製造販売を行っています。
診断測定機器
- 癌、心臓、代謝、乱用薬、不妊、一般化学、肝炎やHIVなどの感染症、治療薬モニタリング、SARS-CoV-2の血清測定などのスクリーニングや診断に用いられる測定器
- 患者検体からの DNA および RNA の抽出、精製、調製を自動化し、感染性物質の検出と測定を行うシステム
- インフルエンザ、COVID-19、HIV、肝炎、マラリアやデング熱などの熱帯病などの領域における迅速診断薬ラテラルフロー検査製品
- コアラボ診断薬、迅速診断薬、分子生物学的診断薬、臨床検査薬、診断用医薬品
などを開発しています。
医療機器
リズム管理、電気生理、心不全、血管、心臓、神経調節、糖尿病治療機器(血糖値測定機「フリースタイルリブレ」など)を開発しています。
M&A(合併買収)の動向
2013年 バイオ新薬事業を分社化(現アッヴィ)
2014年 先進国向け後発医薬品事業をマイラン(現ヴィアトリス)に売却
2016年 セントジュードメディカルを買収
2021年 低侵襲血栓除去システムを開発するWalk Vascularを買収
株価パフォーマンス
2022年07月03日の前営業日終値までの過去1年間の株価パフォーマンスを、インデックス(MSCIオールカントリー)の同期間のパフォーマンスと比較しています。
為替は現地通貨建(為替調整前)で計算をしております。
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