体外診断業界の市場シェアと市場規模の分析

体外診断(IVD)業界の世界市場シェアと市場規模について分析を行なっています。ロシュ、アボットラボラトリーズ、サーモフィッシャーサイエンティフィック、ダナハー、シスメックス、シーメンスヘルシニアーズ、アジレント・テクノロジーといった対外診断用医療機器メーカーの概要も記載しています。

体外診断業界とは

体外診断業界は、健康状態や治療をモニターするために、人の体から血液や尿などを採取し、検査を行う業界です。業界の企業としては、試薬と呼ばれる対外診断用医薬品の提供会社、検体採取用の器具などの提供会社、検体の検査を行う装置の開発製造会社などに分かれます。対外診断は、英語ではIn Vitro Diagnosticと呼ばれ、IVDと略されるケースが多いです。対外診断用医療機器は、英語ではIVD Medical Devicesと称されます。

世界シェア

体外診断用医療薬・機器メーカーの2021年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、後述する市場規模を分母にして、2021年の体外診断業界の市場シェアを簡易に計算すると、1位はサーモフィッシャーサイエンティフィックとなります。

体外診断用医療薬・機器メーカーの世界シェアと業界ランキング(2021年)

順位会社名市場シェア
1位サーモフィッシャーサイエンティフィック31.0%
2位ロシュ19.6%
3位ダナハー18.2%
4位アボットラボラトリーズ15.9%
5位アジレント・テクノロジー6.4%
6位シーメンスヘルシニアーズ6.2%
参考シスメックス2.7%
体外診断用医療薬・機器メーカーの世界シェアと業界ランキング(2021年)

対外診断機器業界の市場シェア(2021年)
対外診断機器業界の市場シェア(2021年)

市場規模

当データベースでは、2021年の体外診断業界の市場規模を982億ドルとしております。参照した各種統計データは次の通りです。

マーケッツアンドマーケッツによると、同業界の世界市場は、2021年の982億米ドルから2026年には1131億米ドルに達すると予測されます。2026年までの年平均成長率(CAGR)は2.9%となります。
グランドビューリーサーチによると、2020年の同市場規模は834億米ドルとなり、2021年から2027年にかけて年平均成長率4.5%で拡大すると予測されています。⇒参照したデータの詳細情報

市場規模成長率見込み*
2021982億ドル2.9%
2020834億ドル4.5%
体外診断業界の市場規模 ©ディールラボ
*成長率見込みは予想公表時点の数値

体外診断関連のM&A

2011年 ダナハーがベックマンコールター(Beckman Coulter)を買収
2014年 アジレント・テクノロジーが電子計測事業をKeysight Technologiesとして分社化
2016年 アボットがセント・ジュード・メディカル(St. Jude Medical)を250億ドルで買収
2016年 ダナハーが分子診断大手のCepheidを買収
2019年 サーモフィッシャーサイエンティフィックがMass Spectrometry Softwareを買収
2021年 ロシュがTIB Molbiolを買収

業界大手企業の概要

Roche Holding(ロシュ)

スイスを代表する製薬メーカーです。日本では中外製薬を買収して事業を展開しています。医薬品と診断機器事業に強みを持っています。

アボットラボラトリーズ

アボットラボラトリーズ(Abbotto Laboratories)は、1888年に創業した米国に本拠を置く医療機器・診断薬・栄養補助食品メーカーです。心血管治療関連に強みがあります。ベビーフードや後発医薬品も展開しています。2016年に米医療機器メーカーでペースメーカーやカテーテル器具に強いセント・ジュード・メディカルを買収しました。ベビーフード事業にはGo & Grow、EleCare、PediaSureといったブランドがあります。さらに詳しく

Thermo Fisher Scientific(サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック)

2006年にThermo ElectronとFisher Scientrificが経営統合して誕生した医療機器・試薬メーカーです。各種分析機器、ライフサイエンス用研究・実験機器などに強みを持ちます。

Danaher(ダナハー)

Danaher(ダナハー)は、1969年にステーヴンレイルズ氏とミッチェルレイルズ氏によって設立された米国に本拠を置くコングロマリット企業です。M&Aを通じて企業を成長させる手法に定評があります。計測器、歯科向け機器、水処理、対外診断機器といった分野で事業を展開しています。水処理の分野では2015年に業界大手の米ポール(Paul)を買収して事業を強化しています。環境機器はHach、試験・計測機器はFluke、血液分析機器はRadiometerといったブランドで事業を展開しています。さらに詳しく

シスメックス

日本に本拠を置く臨床検査機器、試薬、ソフトウェア会社です。

シーメンスヘルシニアーズ

シーメンス(Siemens AG)は、ドイツのミュンヘンに本拠を置く大手総合電機メーカーです。1847年に、ヴェルナー・フォン・ジーメンス (Werner von Siemens) によって設立されました。世界初の電車を製造したことでも有名です。事業範囲は電力、交通システム、家電、医療等と社会インフラ全般に及びます。事業のポートフォリオを組み替えながら、モノ作りのデジタル化や産業機器のIoT化を含むインダストリー4.0を提唱し、強力に推進しています。米国のライバルであったGEと同じように再編を通じて、その時々の社会ニーズに即した組織体を作り上げる柔軟性のある経営を行っています。鉄道車両はグループ内のモビリティ事業本部が担当しています。ICEで知られるドイツの高速鉄道も手掛けています。2017年には鉄道車両部門でアルストムと経営統合を発表しましたが、2019年に欧州委員会がアルストムとの経営統合を承認せず遂行されませんでした。鉄道信号にも強みを持ち、上位株主には、象徴としてのシーメンス家が引き続き残っています。さらに詳しく

Agilent Technologies(アジレント・テクノロジー)

アジレント・テクノロジーは、1999年にヒューレット・パッカード(HP)の計測器部門が分社化して誕生した会社です。2014年に電子計測事業をKeysight Technologiesとして分社化し、現在は生命科学、診断、応用化学の分野で分析機器や試薬を提供しています。

参照したデータの詳細情報について


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