アサヒグループホールディングスは、1949年に設立された日本の大手ビール会社です。大阪麦酒会社が起源です。スーパードライで国内を席巻した成功モデルで海外事業を強化しています。SABミラーから、伊ペローニ(Birra Peroni )、蘭グロールシュ(Grolsch)、東欧5カ国のビール会社、豪州のCUBを立て続けに買収しました。国内でも買収に積極的で、カルピスやエノテカなどを買収しています。
業績推移(年次)
2021年度
売上高は前年度比10.27%増の2,236,076百万円になりました。営業利益は60.01%増の211,900万円になりました。移動制限の緩和とともに国内飲食店など業務用ビール需要が回復していることや、オセアニアで好採算の飲食店向けが回復したことが、増収増益の主因です。

業績推移(四半期)
2022年第3四半期(7-9月)
売上高は前年同期比19.07%増の698,604百万円になりました。営業利益は30.69%増の82,145百万円になりました。営業利益率は11.76%になりました。原材料費の高騰は続きますが、数量増や為替安の恩恵もあり、前年同期比増収増益になっています。
2022年第2四半期(4-6月)
売上高は前年同期比13.44%増の654,476百万円になりました。営業利益は26.54%増の72,362百万円になりました。営業利益率は11.06%になりました。
2022年第1四半期(1-3月)
売上高は前年同期比8.80%増の496,863百万円になりました。営業利益は-82.68%の9,044百万円になりました。営業利益率は1.82%になりました。日本や欧州のビール需要は回復しているものの、の原材料関連の費用が増加した影響で、増収減益になりました。
2021年第4四半期(10-12月)
売上高は前年同期比10.68%増の615,773百万円になりました。営業利益は131.21%増の39,632百万円になりました。移動制限の解除で需要は増大していますが、穀物相場の上昇やサプライチェーンの混乱が続きコストが増加しました。
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アサヒグループホールディングスの希薄化後EPS(四半期)の推移
EPS・1株配当・配当性向の推移
2021年度
希薄化後EPSは前年度比54.17%増の302.92円になりました。1株当たりの配当は前年度比2.83%増の109.00円になりました。配当性向は35.98%になりました。

アサヒグループホールディングスのEPS・1株配当・配当性向の推移
EPS(四半期)推移
2022年第3四半期(7-9月)
希薄化後EPSは前年同期比26.96%増の113.39円になりました。
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アサヒグループホールディングスの希薄化後EPS(四半期)の推移
業績予想
今期の売上高は2,450,000百万円、営業利益は217,500百万円、営業利益率は8.88%、1株配当は111円を見込みます。
進捗率
2022年第3四半期(7-9月)
売上高の業績予想に対するの進捗率は75.51%です。営業利益の業績予想に対する進捗率は75.20%です。営業利益率は予想より-0.04%上回っています。
売上構成
酒類、飲料、食品と国際事業の主軸となっています。
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ビール・発泡酒
スーパードライ、スタウト、Peroni、Grolsch、Meantime、Pilsner Urquell、Carlton & United Breweries、オリオン、スタイルフリー、クリアアサヒ、極上、ザ・リッチなど
チューハイ・焼酎・ワイン
もぎたて、ウイスキーハイボール、サントネージュ、エノテカ、ニッカウヰスキーなど
ソフトドリンク
WONDA、三ツ矢サイダー、Schweppes、十六茶、おいしい水、ウィルキンソン、H2O、バヤリース、カルピスなど
食品
ミンティア、Dear-Natura、ベビーフード事業、レストランチェーン(なだ万)など
M&A(合併買収)
- 2009年 中国の青島ビールへの出資
- 2009年 豪州のシュエップス・オーストラリアの買収
- 2011年 ニュージーランドの酒類大手インディペンデントリカーの買収
- 2011年 マレーシアの飲料大手ペルマニスの買収
- 2012年 カルピスを買収
- 2014年 マレーシアの乳業大手エチカデイリーズの買収
- 2014年 なだ万を買収
- 2015年 エノテカを買収
- 2016年 グロルシュやペローニ等のオランダ、イタリア、英国のビール事業をSABミラーより買収
- 2016年 東欧5カ国(チェコ、スロバキア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア)のビール会社をSABミラーより買収
- 2017年 青島ビールの持分を売却
- 2019年 豪州のCUBを買収
- 2020年 ハイネケンに豪州ビール事業の一部とリンゴ酒事業を売却