ゼネラルミルズの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

General Mills(ゼネラルミルズ)は米国に拠点を置く1866年創業の食品メーカーです。発祥は小麦粉等を扱う製粉会社です。1928年に株式を上場しました。シリアル、缶詰スープ、インスタント食品、冷凍食品、スナック、クッキー、アイスクリーム、栄養バー等の事業を展開し、なかでもハーゲンダッツやチェリトス等のブランドが有名です。スープはProgressoブランドで展開しています。米国内でも売上比率が高く、国際展開を模索しております。ペットフード事業には2018年に自然食系ペットフードで有名なブルーバッファローを買収して参入しています。

業績推移(年次)

2019年度
売上高は前年度比7.15%増の16,865.2百万ドルになりました。営業利益は3.97%増の2515.9百万ドルになりました。営業利益率は14.92%になりました。ブルーバッファローを買収したことが増収増益に大きく影響しています。コンビニエンスストア&フードサービス事業並びにアジア&ラテンアメリカ事業が好調でした。

2020年度
売上高は前年度比4.51%増の17,626.6百万ドルになりました。営業利益は17.41%増の2,953.9百万ドルになりました。営業利益率は16.76%になりました。コロナウイルス感染症の流行により家庭向け食品の需要が高まったことから、増益増収となりました。

2021年度
売上高は前年度比2.84%増の18,127百万ドルになりました。営業利益は6.46%増の3,144.8百万ドルになりました。営業利益率は17.35%になりました。前年度から続く巣籠り消費を受け、シリアルや冷凍食品事業などが成長しています。

2022年度
売上高は前年度比4.78%増の18,992.8百万ドルになりました。営業利益は10.53%増の3,475.8百万ドルになりました。営業利益率は18.30%になりました。急激なインフレーション、サプライチェーンの混乱などに素早く対応した結果、増収となりました。ゼネラルミルズは2022年度に7つの事業の売却を発表または完了し、ポートフォリオの再編を図りました。

2023年度
売上高は前年度比5.80%増の20,094.2百万ドルになりました。営業利益は1.21%減の3,433.8百万ドルになりました。営業利益率は17.09%になりました。売上高は増加したものの、国際事業での減益や販売管理費の増加などを受けて、減益となりました。

ゼネラル・ミルズの業績推移

ゼネラル・ミルズの業績推移

業績推移(四半期)

2022年 3ー5月
売上高は前年同期比8.13%増の4,891.20百万ドルになりました。営業利益は1181.10百万ドル、営業利益率は24.15%になりました。製パン用小麦粉などの価格高騰が特に北米フードサービス事業に影響を与えましたが、販売戦略となるSRMアクションの実施により増収を達成しました。

2022年 6ー8月
売上高は前年同期比3.91%増の4,717.60百万ドルになりました。営業利益は1085.60百万ドル、営業利益率は23.01%になりました。ハーゲンダッツの一部製品に発がん性物質が混入されていることが判明し、一部地域でリコールが実施されましたが、他のセグメントが堅調に推移しました。

2022年9ー11月
売上高は前年同期比3.92%増の5,220.70百万ドルになりました。営業利益は799.80百万ドル、営業利益率は15.32%になりました。北米小売事業が好調で、米のスナック部門で18%、ミールキットなどの米ミール&ベーキングソリューション部門で10%、シリアルなどの米モーニングフード部門で10%の成長を達成しました。

2022年 12ー2023年2月
売上高は前年同期比12.96%増の5,125.90百万ドルになりました。営業利益は730.20百万ドル、営業利益率は14.25%になりました。TNT Crustを買収したことで、北米フードサービス事業が好調でした。

2023年 3ー5月
売上高は前年同期比2.84%増の5,030.00百万ドルになりました。営業利益は818.20百万ドル、営業利益率は16.27%になりました。小売業者の在庫削減による煽りを受けましたが、増収を維持しました。

ゼネラルミルズの四半期業績推移

ゼネラルミルズの四半期業績推移

EPS・1株配当・配当性向の推移

ゼネラル・ミルズのEPS・1株配当・配当性向の推移

ゼネラル・ミルズのEPS・1株配当・配当性向の推移

業績予想

2023年6月
2023年度の決算報告と同時に、2024年度の業績予想も発表しました。売上高は3〜4%の増加、営業利益は4〜6%の増加、希薄化後EPSも4〜6%の増加を見込んでいます。

売上構成

セグメントは、北米小売、国際、ペット、北米フードサービスに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。

ゼネラルミルズの売上構成(2022年度)

ゼネラルミルズの売上構成(2022年度)

北米小売

ゼネラルミルズの主力事業で、 シリアル、ヨーグルト、スープ、ミールキット、冷蔵・冷凍生地、冷凍ピザ、スナックバーなどを製造・販売しています。オーガニック食品も展開しています。主力ブランドには、Annie's(オーガニック食品)、Betty Crocker(ケーキミックス)、Nature Valley(スナックバー)、Yoplait(ヨーグルト)、Pillsbury(クッキーやケーキ生地)、ハーゲンダッツ(アイスクリーム)などがあります。
多くの有名ブランドを抱えるゼネラルミルズですが、近年では他社のプライベートブランド製品の流通により、一般価格帯ブランドは苦戦を強いられています。一方で、高級ブランド(ハーゲンダッツなど)は売上高が堅調です。

国際

米国およびカナダ以外の地域での小売・フードサービス事業を指します。北米小売り事業で展開しているのと同様のブランド(Betty Crocker、Nature Valley、Yoplait、ハーゲンダッツなど)が主力商品です。
日本法人のハーゲンダッツ株式会社は、ゼネラルミルズのオランダ法人ハーゲンダッツネザーランドが50%出資しています。

ペット

北米地域での小売・ペットストア・動物病院などへのペットフード製造・販売を行っています。肉や野菜・果物など質の高い原材料を使用したドッグフード・キャットフードを取り扱っています。
2018年のブルーバッファローの買収後、ゼネラルミルズのペット事業は順調に成長しています。特にコロナウイルスの流行で家に滞在する時間が伸びた結果、ペットを新しい家族に迎える人が増え、ペットフード需要が伸びていることが要因に挙げられます。ゼネラルミルズは今後もペット事業を成長事業の1つと位置づけ、売上増・シェア拡大を進めていくとしています。

北米フードサービス

レストランやファストフード店などのフードサービス、スーパーマーケットの製パン・製菓部門に商品を卸す事業です。取り扱う商品は小売とほぼ変わらず、ヨーグルト、シリアル、冷凍食品、ベーキングミックスなどがあります。

M&A情報

近年のゼネラルミルズのM&Aで特に注目されたのが、2018年のペット用品大手ブルーバッファローを80億ドルで買収したことです。この買収を足がかりにペットフード事業に参入し、その後もシェア拡大を狙っています。

2001年 パイ生地・クッキー生地などを製造する食品大手Pillsburyをディアジオから買収
2011年 ヨーグルト大手の仏Yoplaitを買収
2012年 ブラジルのシリアル大手Yokiを買収
2014年 自然有機食品大手のAnnie'sを買収
2015年 冷凍野菜事業をB&G Foodsに売却
2016年 栄養バーのEPIC Provisionsを買収
2018年 ペット用品大手のBlue Baffalo Pet Productsを買収
2021年 欧州Yoplait事業をSodiaalへ売却、カナダYoplaitの買収
2021年 タイソンフーズからペット用おやつ事業を買収
2022年 冷凍ピザクラストのTNT Crustを買収
2022年 インスタント食品事業の一部(Helper main meals&Suddenly Salad side dishes businesses)をEagle Family Foods Corpに売却

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