菓子スナック・チョコ業界の世界市場シェアの分析

菓子、スナック・チョコ業界の市場シェアと市場規模につき分析をしています。ペプシコ、モンデリーズ、マース、ハーシー、フェレロ等菓子メーカーの一覧も掲載しています。

市場シェア

「菓子メーカーの世界売上高ランキングの分析(2020年版)」に記載されている各社の売上高を分子に、市場規模を分母にして、2019年の菓子業界の世界市場シェアを簡易に算出すると、1位はMars(マース)の5.9%、2位はMondelez International(モンデリーズ)の4.1%、3位はPepsiCo(ペプシコ)の2.7%となります。

菓子業界シェア
  • 1位    Mars(マース)    5.9%
  • 2位    Mondelez International(モンデリーズ)    4.1%
  • 3位    PepsiCo(ペプシコ)    2.7%
  • 4位    Ferrero(フェレロ)    2.0%
  • 5位    Nestle(ネスレ)    1.3%
  • 6位    Hershey Company    1.3%
  • 7位    LINDT & SPRUNGLI    0.8%
  • 8位    ロッテ    0.5%
  • 9位    江崎グリコ    0.4%

1〜3位は米国企業となっています。マースは同族系非公開企業でM&Mのチコレートが有名です。2位のモンデリーズはオレオやリッツなど著名ブランドを擁しています。3位はペプシコで飲料に加えスナック菓子系に強いメーカーです。4位にイタリアのフェレロ、5位にスイスのネスレが入っています。

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、スナック菓子業界の2019年の世界市場規模を6300億ドルとして市場シェアを計算しております。参考したデータは以下の通りです。調査会社のフォーチュンビジネスインサイツによれば、2018年の世界のチョコレート・砂糖菓子・ガム類など市場の規模は1908億ドルです。2026年に向けて年平均約3.23%の成長を見込んでいます。調査会社のグランドビューリサーチによれば、2018年の世界のスナック菓子の市場規模は4399億ドルです。2025年にかけて年平均6.2%での成長を見込んでいます。

再編

1969年 キャドバリーが飲料大手のシュエップスと経営統合をしてキャドバリー・シュエップスが誕生

1985年 米国の乳製品大手カーネーション・カンパニーを買収

1986年 マーズによる米国のDove International社の買収

1988年 ネスレによるイタリアのパスタ大手のブイトーニ・ペルジーナグループを買収

1998年 ネスレによるキットカット等の菓子ブランドを持つ英ラウントリーズ・マッキントッシュ社の買収

1998年 フィリップモリスによるクラフトフーズ社の買収

1990年 クラフトフーズによるドイツのチョコ大手Jacobs Suchard社の買収

2000年 クラフトフーズとナビスコの経営統合

2000年 ネスレによる米国栄養バーのPowerbarの買収

2003年 ネスレによる米アイスクリーム大手Dreyer’s社(ドレイヤーズ )アイスクリームの買収

2008年 マーズによる米ガム大手William Wrigley Jr社(ウィリアム・リグリー・ジュニア)の買収

2010年 クラフトフーズによる英キャドベリー社の買収

2011年 ペプシによるブラジルのビスケット最大手Mabel(マベル)の買収

2011年 ネスレによる中国のスナック・キャンディ会社のHsu Fu Chi Internationalの買収

2012年 ケロッグによるプリングルスの米P&Gからの買収

2012年 クラフトフーズによるモンデリーズインタナショナル社の分社化

世界の主要な菓子・チョコレートメーカー

PepsiCo(ペプシコ)

米国に本拠を置く世界最大手の飲料・菓子メーカーです。ペプシ・コーラが有名なので飲料会社のイメージが強いですが、菓子分野でも世界最大手の一角です。Lay’s、Doritos、Cheetos、SunChips等が代表的なスナックブランドを擁しています。

2005年 ベルギーのスナックメーカーのSnack Ventures Europeを米ジェネラルミルズ社より買収

2006年 ポーランドのスナック会社のStar Foodsを買収

2006年 米Hillshire Brandsより欧州にてナッツ事業を行うSara Lee社を買収

2006年 米国の飲料メーカーのNaked Juice Companyを買収

2006年 ニュージーランドのスナックメーカーのBluebird Foodsを買収

2007年 ウクライナの飲料会社のSandora社を買収

2008年 ロシアの飲料会社のLebedyansky社を買収

2011年 ロシアの食品・飲料会社のWimm-Bill-Dann Foods社を買収

2012年 ブラジルのクッキー・クラッカー大手のGrupo Mabel社を買収

Mondelez International(モンデリーズ)

米国に本拠を置く大手菓子メーカーです。食品・菓子大手のKraft Foodsより分社化して誕生しました。Oreo(オレオ)やRitz(リッツ)、Cadbury(カドベリー)等の有力菓子・スナックブランドを取り扱っています。チョコレートでは世界シェアトップ級です。

1988年 フィリップモリスがクラフトフーズを買収

1989年 クラフトフーズとゼネラルフーズが経営統合

2000年 クラフトフーズとナビスコが経営統合

2005年 クラフトフーズがお菓子事業をWim Wrigley Jr社に売却

2006年 デルモンテがクラフトフーズからペット事業を買収

2006年 英United Biscuits社の南欧ビスケット事業を買収

2007年 アルトリアグループ(旧フィリップモリス)がクラフトフーズを分社化

2007年 クラフトフーズがダノンのビスケットとシリアル事業を買収

2008年 Post Cereals事業をRalcorp Holdings社へ売却

2009年 クラフトフーズが英食品大手のキャドバリー社を買収

2010年 クラフトフーズがネスレに米冷凍食品事業を売却

2012年 クラフトフーズがモンデリーズ・インターナショナルへ社名変更

2012年 米食品事をクラフトフーズとして分社化

2014年 コーヒー事業をJaccobs Douwe Egbertsへ事業統合

2014年 ベトナムKinh Do社のスナック事業を買収

2015年 味の素ジェネラルフーズの持分を味の素に売却

2015年 新クラフトフーズとハインツが経営統合→ケーススタディ 

Mars(マース)

Mars(マース)は米国に本拠を置く大手菓子メーカーです。マース家が所有する非公開会社です。Marsの読みは「マーズ」ではなく、「マース」です。Snickers(スニッカーズ)やM&M's等のチョコレート菓子に強みを持ちます。2014年にP&Gからペットフード事業を買収し、事業の多角化推進しています。Pedigree、ROYAL CANIN等の有力ブランドを有しています。

Nestle(ネスレ)

ネスレは、1866年に薬剤師のアンリ・ネスレ氏によって設立されたスイスに本拠を置く世界最大級の総合食品・飲料メーカーです。食品ではパスタのブイトーニやコンソメのマギー等、飲料ではネスカフェやミロ、乳製品、菓子類ではKitKatやCrunch等のチョコレートのブランドにて世界展開しています。2018年以降、アクティビストファンドであるサードポイントからの要請で、事業ポートフォリオの再構築を急いでいます。2019年には、投資ファンドのEQTパートナーズ、アブダビ投資庁およびPSPインベストメントに、同社のスキンヘルスケア事業の売却の検討を開始しました。スキンヘルスケア事業は、Proactive(プロアクティブ)やCetaphil(セタフィル)などのにきび防止用の洗顔料、保湿剤などのスキンケア用品などを展開しています。

Hershey Company(ハーシー)

米国に本拠を置く大手菓子メーカーです。Hershey’s(ハーシーズ)ブランドのチョコレート菓子が有名です。2014年に中国の上海金糸猴食品(ゴールデン・モンキー食品)を買収しています。

Ferrero(フェレロ)

イタリアに本拠を置く菓子メーカーです。ロシェやtictac等のブランドで有名です。2015年に英ソーントンズを買収しています。

LINDT & SPRUNGLI (リンツ&シュプルングリー)

スイスに本拠を置く世界的なブランドのチョコレートメーカーです。マカロン等でも有名なコンフィズリー・シュプルングリー ( Confiserie Sprüngli )と同じ発祥です

江崎グリコ

日本を代表する菓子メーカー。グリコのポッキー(海外名はミカド)など、グローバルブランドを保有しています。

ロッテ

日韓の総合菓子メーカー。ガム、チョコ、アイス等を多角展開しています。創業者の死去後、統治体制で相続問題が発生しました。

業界団体

菓子業界のオンラインシステム e-お菓子ねっと(日本の菓子統計等を掲載しています)

業界関連書籍

  • 食品産業 (産業経営史シリーズ)
  • 江崎グリコの会社研究 2017年度版―JOB HUNTING BOOK (会社別就職試験対策シリーズ)
  • 森永製菓の会社研究 2017年度版―JOB HUNTING BOOK (会社別就職試験対策シリーズ)

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