Mondelez International(モンデリーズ)は、2000年に誕生した米国に本拠を置く大手菓子・食品メーカーです。ナビスコと合併した食品・菓子大手のKraft Foods より分社化して誕生しました。Kraft Foods(クラフトフーズ)は北米事業に特化しています。Oreo(オレオ)やRitz(リッツ)、Cadbury(カドベリー)等のチョコ・ビスケット・スナックブランドも取り扱っています。
業績推移(年次)
非常に安定した売上高の推移となります。営業利益率も15%前後と安定しています。強固なブランド力で市場での地位は盤石です。2021年度は、販売価格の上昇と数量の増加したことから、前年度比増収減益となりました。

モンデリーズインターナショナルの業績推移
業績推移(四半期)
2022年7ー9月
売上高は前年同期比8.09%増の7,763百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-47.53%の679百万ドルになりました。営業利益率は8.7%になりました。
2022年4ー6月
売上高は前年同期比9.52%増の7,274百万ドルになりました。営業利益は前年同期比6.31%増の927百万ドルになりました。営業利益率は12.7%になりました。
2022年1ー3月
売上高は前年同期比5.80%増の7,658百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-15.79%の965百万ドルになりました。営業利益率は12.6%になりました。
2021年10ー12月
新興国での需要の伸びと販売価格の見直しが奏功し、前年同期比増収増益になりました。
2021年7ー9月
新興国の業績が回復し、またM&Aの効果もあり前年同期比増収増益となっています。

モンデリーズインターナショナルの四半期業績推移
EPS成長
堅調な業績を反映して、2021年度の希薄化後EPSは増加しました。

モンデリーズインターナショナルの希薄化後EPSの推移
事業構成
ビスケット&クッキーが売上高の割合では最大です。チョコレート、ガム&キャンディと続きます。売上の約9割がお菓子です。
主要ブランドは、ビスケット(オレオ、belVita、LU)、チョコレート(カドベリー、ミルカ、Toblerone)、ガムキャンディ(ホールズ、トライデント)、飲料(Tang)などとなります。
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モンデリーズインターナショナルの売上構成(2021年度)
M&A(合併買収)の動向
- 1988年 フィリップモリスがクラフトフーズを買収
- 1989年 クラフトフーズとゼネラルフーズが経営統合
- 2000年 クラフトフーズとナビスコが経営統合
- 2005年 クラフトフーズがお菓子事業をWim Wrigley Jr社に売却
- 2006年 デルモンテがクラフトフーズからペット事業を買収
- 2006年 英United Biscuits社の南欧ビスケット事業を買収
- 2007年 アルトリアグループ(旧フィリップモリス)がクラフトフーズを分社化
- 2007年 クラフトフーズがダノンのビスケットとシリアル事業を買収
- 2008年 Post Cereals事業をRalcorp Holdings社へ売却
- 2009年 クラフトフーズが英食品大手のキャドバリー社を買収
- 2010年 クラフトフーズがネスレに米冷凍食品事業を売却
- 2012年 クラフトフーズがモンデリーズ・インターナショナルへ社名変更
- 2012年 米食品事をクラフトフーズとして分社化
- 2014年 コーヒー事業をJaccobs Douwe Egbertsへ事業統合
- 2014年 ベトナムKinh Do社のスナック事業を買収
- 2015年 味の素ジェネラルフーズの持分を味の素に売却
- 2015年 新クラフトフーズとハインツが経営統合
- 2021年 オーストラリアのビスケット大手であるGourmet Food Holdingsを買収
- 2021年 高タンパク・低糖質の栄養バーメーカーである英国Grenadeを買収
- 2021年 ヒューマスターHDを買収