ディアジオ社は、1997年にギネスビールで有名なギネス社と食品・飲料大手のグランドメトロポリタン社が経営統合をして誕生した会社です。ギネス (Guinness & Co.) は、1756年に創業されたビール会社で、グランドメトロポリタン(Grand Metropolitan)は、1934年に設立されたグランドメトロポリタンホテルを出自とする会社でした。ケータリング大手のコンパスは同社のケータリング事業が分社化して誕生した経緯もあります。両社の経営統合後にカナダのシーグラム社をペルノ・リカール社と共同買収して業容を拡大しました。主なブランドは、ウォッカのスミノフ(Smirnoff)、スコッチのジョニー・ウォーカー(Johnnie Walker)、カナディアンウィスキーのクラウンロイヤル(Crown Royal)、ウォッカのケテルワン(Ketel One)、ラムのキャプテンモーガン(Captain Morgan)、ジンのゴードン、ビールのギネスです。中国の白酒メーカーの四川水井坊へも出資しています。日本においては2009年よりキリンと業務提携しました。2017年にジョージ・クルーニー氏が創業したテキーラ会社(Casamigos)を約10億ドルで買収、2019年はAviation Ginを買収しています。LVMHのモエヘネシーの34%の株式も保有しており、今後の業界再編の端緒として注目されています。
2021年度
売上高及び営業利益が増収増益となりました。営業利益率も前年18%から29.4%へと改善しました。
2022年6月期(1-6月)
売上高は前年同期比64.65%増の7,495百万円になりました。営業利益は-601.83%の1,646百万円になりました。営業利益率は21.96%になりました。大幅な増収となりましたが、原材料費の高騰などの影響もあり減益となりました。
2021年12月期(7-12月)
欧米などでスピリッツの販売が好調で前年同期比大幅な増収増益になりました。営業利益率も過去4半期で最も高くなっています。
2021年6月期(1-6月)
北米市場を中心に消費者需要が堅調に推移しました。オントレード(飲食店での販売)での取引への制限はあったものの、オフトレード(小売店での販売)はテキーラ、スコッチ、中国産ホワイト・スピリッツなどの分野が好調でした。
2021年度は希薄化後のEPSは大幅に成長しました。
売上構成は大きく蒸留酒とビールに分かれます。蒸留酒はスコッチからテキーラまで幅広く商品を取り揃えています。ビールは黒ビールで有名なギネスです。
Johnnie Walker、Smirnoff、Baileys、Guinness、Crown Royal、Yeni Raki、J & B、Buchanans、Windsor、Grand Old Parr、Bundaberg、Bell's、McDowell's、Ypioca、Cacique、Shui Jing Fang、Johnnie Walker 、The Singleton、Ketel One、Ciroc、Tanqueray Ten、Zacapa、Don Julio、Bulleit
機関投資家が上位株主となっています。