ビール業界の市場シェアの分析

ビール業界の世界ランキング、世界市場シェア、市場規模、再編について分析。アンハイザー・ブッシュ・インベブ、ハイネケン、カールスバーグ、モルソン・クアーズ、華潤、青島、キリン、アサヒ、サッポロといった世界大手ビール会社概要も掲載。

【市場シェア】

ビール各社の2021年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2021年のビール業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はアンハイザー・ブッシュ・インベブ、2位はハイネケン、3位はアサヒとなります。⇒参照したデータの詳細情報

ビール会社の市場シェア(2021年)

順位会社名市場シェア
1位アンハイザー・ブッシュ・インベブ8.5%
2位ハイネケン3.9%
3位アサヒ1.9%
4位モルソン・クアーズ1.6%
5位カールスバーグ1.6%
6位キリン1.3%
7位コンステレーション・ブランズ1.1%
8位華潤創業0.83%
9位青島ビール0.75%
10位ディアジオ0.5%
11位サッポロホールディングス0.4%
12位燕京グループ0.2%
13位ロイヤル・ユニブリュー0.2%
©ビール会社の市場シェア(2021年)
ビール会社の市場シェア(2021年)
ビール会社の市場シェア(2021年)

当時業界2位であったSABミラーを買収したアンハイザー・ブッシュ・インベブの1位は2020年も不動です。2位のオランダのビール大手であるハイネケンの約1.5倍です。ビール業界全体で見れば市場シェアは約8%と、まだ成長の余地は十分あると考えられます。アンハイザー・ブッシュ・インベブは、歴史的にM&Aを通じて成長を遂げており、今後もビール同業や蒸留酒もしくはノンアルコール分野の有力企業の更なる買収もあり得るでしょう。
3位には、日本のアサヒグループホールディングス(アサヒビール)がつけています。アンハイザー・ブッシュ・インベブが、SABミラーの買収を行う際に規制当局から売却の要請を受けた、西欧、東欧および豪州のビール事業を買収しており、3位へと躍進しております。
4位は、北米に強い地盤を持つモルソン・クアーズとなっています。SABミラーとの合弁会社であったミラー・クアーズの持分を買収し、北米を中心に強固な事業基盤を有しております。
5位はデンマークのカールスバーグとなっており、かつてのビール御三家の一角ではありますが、アンハイザー・ブッシュ・インベブによる業界再編の余波を受け、規模ではアサヒとモルソン・クアーズの後塵を拝しております。
6位と11位には日本を代表するビール会社であるキリンとサッポロ、8位には中国でSNOWブランドなどを展開する華潤創業、9位には日本でも馴染の深い青島ビールとなっています。

【市場規模】

当サイトでは、下記調査会社の情報を参考にし、2021年のビール業界の世界市場規模を6402億ドルとしています。

調査会社アイマークグループによると、2021年の同業界の市場規模は6402億ドルです。2027年にかけて年平均2.7%で成長し、同年には7503億ドルへと市場規模が拡大すると見込まれます。
調査会社のエクスパートマーケットリサーチによると、2020年の同業界の市場規模は5945億ドルです。2026年にかけて年平均3%での成長を見込みます。
調査会社のアイマークグループによると、2019年の同業界の市場規模は6060億ドルです。2026年まで年平均2.6%での成長を見込みます。
調査会社のフォーチュンビジネスインサイツによると、2019年の同市場規模は6934億ドルです。⇒参照したデータの詳細情報

市場規模予想成長率
20216402億ドル2.7%
20206000億ドル3%
20196300億ドル2.6%
注)成長率は市場規模推定時点での見込み
ビール業界の市場規模の推移 ©ディールラボ
ビール業界の市場規模推移
注)成長率は市場規模推定時点での見込み
ビール業界の市場規模推移

中国のビール業界

中国のビール業界は、中国国家統計局によれば、2013年をピークに、近年は4000万キロリットルから5000万キロリットルで横ばいもしくは若干減少しています。中国市場における市場シェア1位は、snowブランドで有名な華潤ビールで約2~3割のシェア、2位は青島ビールで約2割弱、3位は世界最大のビール会社であるアンハイザー・ブッシュ・インベブの約2割、4位は北京に本拠を置く燕京ビールの1割弱、5位はカールスバーグとなっています。

【売上高ランキング】

2021年度10-12月*四半期売上高をベースとしたビール会社のランキングでは、1位アンハイザー・ブッシュ・インベブ、2位ハイネケン、3位アサヒグループホールディングスとなっています。日本のアサヒが世界3位の座を2021年通期でも死守できるか注目があつまります。⇒参照したデータの詳細情報

ビールメーカーの売上高ランキング(四半期ベース)
ビールメーカーの売上高ランキング(四半期ベース)
*2021年12月-2022年2月の売上高

業界上位3社の成長率と収益力比較

業界トップ3のポジションにいるABインベブ、ハイネケン、アサヒグループホールディングスの3社について、売上高成長率(過去5年平均)、EBITDA成長率 (過去5年平均)、ROE(直前期)について比較をしました。売上高成長率とEBITDA成長率ではアサヒグループホールディングスの強さが光ります。一方ROEではハイネケンに軍配が上がりました。業界ダントツ1位のABインベブは、全指標で見劣りがあり、ビール業界内でのこれ以上の成長の難しさを物語っていそうです。

ビール大手3社の指標比較(2021年度決算)
ビール大手3社の指標比較(2021年度決算) 
出所:リフィニティブのデータを修正加工して作成
*売上高とEBITDA成長率は直前期を基準に過去5年間の年平均成長率(CAGR)を計算しています。
**ROEは直前期の当期利益と期初と期末の自己資本額の平均値から計算をしています。

【M&Aの概要】

鮮度の重要性や地域毎に異なる味わいといったビール事業の特質上、従来はM&Aを通じた規模拡大を追求するには向かない業界と言われていました。そうした通説に反する形で、アンハイザー・ブッシュ・インベブがM&Aを通じて成長戦略を描き、触発されたビール大手もM&Aを繰り返しております。近年はクラフトビールやノンアルコール飲料の台頭が見られ、ビール大手が消費者の嗜好の変化への対応を求められています。

  • 1987年 ベルギーのアルトワとジュピレールが合併しインターブリューが誕生
  • 1998年 キリンによる豪州ビール大手(2位)のライオンネイサンへの出資(46%取得)
  • 2002年 サウス・アフリカン・ブルワリーズ(SAB)がフィリップ・モリスからミラーを買収。SABミラーの誕生
  • 2004年 インターブリュー(ベルギー)とアンベブ(ブラジル)が経営統合しインベブ誕生
  • 2004年 アンハイザーブッシュインベブによる中国ハルビンの買収
  • 2007年 ハイネケンによるチェコのKrusovice Breweryの買収
  • 2008年 ハイネケンによるルーマニアのBere Muresの買収
  • 2008年 インベブによる「バドワイザー」で知られる米アンハイザー・ブッシュの買収。ABインベブが誕生
  • 2008年 ハイネケンとカールスバーグによるスコットランドのScottish & Newcastle(スコティッシュ・アンド・ニューキャッスル)の共同買収
  • 2009年 キリンによりフィリピンの最大手サンミゲルビールへの出資(1300億円、48.3%取得)
  • 2009年 アサヒビールによる中国2位の青島ビールへの20%出資
  • 2009年4月 キリンによる豪州ライオンネイサンの完全子会社化(2200億円)
  • 2009年5月 米投資ファンドKKRによるOriental Breweryの買収
  • 2010年 ハイネケンによるメキシコのFEMSA Cervezaの買収
  • 2011年 ビールで世界2位の英SABミラーが豪州の大手フォスターズの買収
  • 2011年 アサヒビールによる中国杭州ビールの持分55%の華潤雪花ビールへの売却
  • 2011年 キリンによるブラジルのビール大手スキンカリオール・グループの過半数の株式の買収
  • 2012年 モルソンクアーズによるチェコ共和国のStarBev買収
  • 2012年 カールスバーグによるロシアのBaltika Breweries社の買収
  • 2012年 ハイネケンによるAsia Pasific Breweriesの完全買収
  • 2013年 ABインベブがメキシコのグルポ・モデロを完全子会社化
  • 2014年 ABインベブによるOriental BreweryのKKRからの買収
  • 2015年 ABインベブによるSABミラーの買収
  • 2015年 米モルソン・クアーズによるSABミラーからのミラークアーズ持ち分の買収
  • 2015年 キリンによるミャンマーブルワリーの買収。
  • 2016年 アサヒビールがSABミラー保有ブランドのペローニ、グロールシュ、ミーンタイム等のイタリア、オランダ、英国のブランドを約3000億円で買収
  • 2016年 アサヒビールがSABミラー保有の東欧5カ国(チェコ、スロバキア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア)のビール会社を約9000億円で買収
  • 2017年 アサヒビールが青島ビール持分の復星(フォースン)グループへの売却
  • 2017年 ハイネケンによるブラジル キリンの買収
  • 2018年 ハイネケンによる華潤ビールの約20%の持分の買収
  • 2020年 ハイネケンによるペルーのビール会社であるTres Crucesを買収
  • 2020年 アサヒグループホールディングスが豪州のカールトン&ユナイテッドブルワリーズ(CUB)を160億豪ドルで買収
    (注)買収価格は当時の為替換算レートにて計算

買収倍率の推移

買収倍率の推移(企業価値売上高倍率)
買収倍率の推移(企業価値売上高倍率)
*売上高倍率は企業価値/直近対象会社売上高で計算

ビールの種類

ビールの種類には所謂ラガー(下面発酵ビール)に加え、上面発酵ビール、自然発酵ビールがあります。日本で一般的なビールはピルスナーというチェコ生まれのラガー・ビールです。ビールは日持ちしないため、消費地に近い場所で生産する方が鮮度を保てます。
自然発酵ビール:ランビック(ベルギー)
上面発酵ビール:エール(英)、アルト(独)、トラピスト(ベルギー)、ビエール・ド・ガルド(仏)、スタウト(英)、ポーター(英)
上面発酵小麦ビール:バイツェン(独)、ホワイト・ビール(ベルギー)
下面発酵ビール:ピルスナー(チェコ)、メルツェン(独)、ウィーン(オーストリア)、ドルトムンダー(独)、ボック(独)、アメリカ・ビール(米)、ライト・ビール(米)

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【会社の概要】

アンハイザー・ブッシュ・インベブ(Anheuser-Busch InBev)

アンハイザー・ブッシュ・インベブは、2008年ベルギーのインベブ(インターブリューとアンベブの合併会社)とアンハイザー・ブッシュが合併して誕生した世界最大のビール会社です。ちなみにインターブリューはベルギーのアルトワ(Artois)とPiedboeufとの合併会社、アンベブ (AmBev)はブラジルのラーマ (Brahma) とアンタルチカ (Antarctica) の合併会社でした。主要ビールブランドはバドワイザー、レーベンブロイ(Löwenbräu)、ステラ・アルトワ(Stella Artois)、ベックス(Becks)、コロナ(Corona)等があります。中国ではハルビンビールを、メキシコではコロナで有名なグルポ・モデロ(但し、米国でのコロナの販売権はワイン大手の米コンステレーション・ブランズ が保有)を買収しています。日本ではアサヒと提携しています。2015年には英SABミラーを買収しました。その後ミラークアーズをモルソンクアーズへ、欧州・東欧・豪州のビール事業をアサヒへ、華潤の持分をハイネケンに売却しました。常に次の一手が注目されています。さらに詳しく

英SABミラー(SABMiller)とは

旧南アフリカ醸造社 (South African Breweries、SAB)が前身です。2002年に米ミラー社を買収しSABミラーとなりました。2011年には豪フォスターズ(Foster’s)を買収しました。主要ブランドにはチェコのピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)、伊ペローニ(Birra Peroni )、米ミラー(Miller)、蘭グロールシュ(Grolsch)等があります。2015年にABインベブがSABミラーの買収を発表しました。SABミラーの大株主はアルトリア(フィリップ・モリスを有する米たばこメーカー)です。ABインベブとの経営統合にあたり、伊ペローニ、蘭グロールシュを日本のアサヒビールへ売却、米合弁会社のミラークアーズの持ち分を合弁相手のモルソンクアーズへ売却、中国のSNOWビールの持ち分を合弁会社の華潤雪花へ売却しました。

ケーススタディ:SABによるミラー買収

2002年SAB(サウス・アフリカン・ブリュワリー ズ)が米国の大手ビール会社のミラーを買収
ミラーは米たばこ大手のフィリップ・モリス(アルトリアグループ)傘下のビール会社であったが、たばこ事業へのフォーカスのためにミラー売却に踏み切った。
一方新興国に強いSABは、安定的な成長を見込める北米事業をミラー買収によって強化できる。また、ミラーの保有するブランドや販売網にも補完性があった。
売却総額は56億ドル
フィリップ・モリスは、買収後のSABミラーの24.99%の議決権を保有

ハイネケンホールディングス(Heineken Holdings)

ハイネケンは1860年代創業のオランダに本拠を置く大手ビール会社です。主要ブランドはハイネケン(Heineken)、Desperados、strongbow等があります。日本ではキリンと提携しています。2008年には、カールスバーグと共同で英国に本拠を置くビール大手のスコティッシュ・アンド・ニューキャッスルを買収しました。2018年には華潤ビールの持分を買収しています。

ケーススタディ:スコティッシュ・アンド・ニューキャッスルの共同買収

2008年にオランドのハイネケンとデンマークのカールスバーグが英国大手ビールであるスコティッシュ・アンド・ニューキャッスル(対象会社)を買収しました。
買収金額は約76億ポンド、買収マルチプル(企業価値EBITDA倍率)は約23倍、対象会社の直近株価終値に対して約4.4%のプレミアムを乗じた水準でした。
カールスバーグは主に対象会社のロシア、バルト三国、フランス、ギリシャ、中国及びベトナムの事業を分割買収しました。

ハイネケンは英国、アイルランド、ポルトガル、フィンランド、ベルギー、北米及びインドの事業を分割買収しました。
対象会社は英国の伝統的なエールビールメーカーです。エールビールの分野では、1980年代はビッグ6と呼ばれる6大メーカー(バス、アライド、ウィットブレッド、ギネス、スコティッシュ・アンド・ニューキャッスル)が市場を独占していました。
©ディールラボ

カールスバーグ(Carlsberg Group)

1840年代創業のデンマークに本拠を置く大手ビールメーカーです。Carlsbergはカールの山(創業者J.C.ヤコブセンの息子がカール)という意味を持ちます。主要ブランドはCarlsbergとロシアで圧倒的に強いBaltika(バルティカ、英スコティッシュ・アンド・ニューキャッスルから買収)などがあります。日本ではサントリーと提携、中国では烏蘇(ウス)ビールを買収しました。

華潤ビール(China Resource Brewery)

主要ブランドは雪花啤酒(シュエホァビール、Snow beer)です。SABミラーが華潤雪花に49%出資している出資持分はChina Resourceが買戻し、その後40%をハイネケンへ売却した経緯があります。

華潤集団について

China Resources(華潤グループ、チャイナリソーシズ)は、中国の国務院直轄の企業集団です。第二次世界大戦以前からの歴史を持ちますが、改革開放後に持株会社へと再編されました。傘下には華潤ビール、華潤電力、華潤セメントなど電力、不動産、消費財、医薬品、金融、セメント、ガスなどの分野でグループ会社を多数抱えます。さらに詳しく

青島ビール・グループ(Tsingtao Beer)

主力ブランドは青島ビール(Tsingtao Beer)です。2017年にアサヒビールの持分を、中国の複合企業である復星(フォースングループ)が買収しました。

燕京ビール(Yanjing Beer)

北京市に拠点を置く中国ビール大手です。親会社はガス事業等を手掛けるBeijing Enterprises(ベイジンエンタープライズ)です。主力ブランドは燕京啤酒(Yanjing Beer)です。

親会社持分グループ会社
Beijing Enterprises
100%Beijing Gas(北京ガス)
45%Yanjing Brewery(燕京ビール)
41%BE Water

ベイジンエンタープライズのグループ会社©ディールラボ

モルソン・クアーズ(Molson Coors Brewing)

Molson Coors(モルソンクアーズ)は米国デンバーに本社を置くビールの製造・販売を行う企業で、米国・カナダ・欧州のほか、グローバルで営業を展開しています。加モルソンと米クアーズが2005年に合併して誕生しました。主要ブランドはクアーズ(Coors)、モルソン・カナディアン(Molson Canadian)、SINGHA、Louis Raison等があります。ビール以外ではジーマ(ZIMA)やシードルや様々なフレーバーを有しているリキュールも展開しています。2012年に東欧ビール会社のStarBevを、2015年にSABミラーとの合弁であったミラー・クアーズの持分を買収しています。
株主構成は、Blackrock、State street Global advisors、The Vanguard Groupなど機関投資家が多いのが特徴ですが、キリンにも投資をおこなっているIndependent Franchise Partners(インディペンデントフランチャイズパートナーズ)も投資を行っていました。
さらに詳しく

コンステレーションブランズ(Constellation Brands)

コンステレーションブランズ(Constellation Brands Inc)は、1945年に設立された米国の大手ワイン・ビールメーカーです。米ナパ・バレーに所在するロバート・モンダビ・ワイナリーの管理会社として発祥しました。ビールやワインメーカーを買収し規模を拡大しました。メイオミ(Meiomi)、ロバート・モンダヴィ(Robert Mondavi)、ワイルドホースといったワインブランドを擁しています。2013年にグルッポモデロ(Grupo Modelo)より米国におけるコロナビール(Pacifico, Corona Extra, Corona Light, Negra ModeloやModel Especial)にかかる事業を買収しました。1987年からニューヨーク証券取引所に上場しています。さらに詳しく

キリン

キリンホールディングスは、1907年に設立された総合飲料メーカーです。三菱グループに属します。ビール事業では、ラガー、一番搾り、のどごし生等のブランドを擁し、国内最大手の一角です。協和発酵キリンを通じて、医薬と食品の連携を目指しています。ブラジルのビール大手であるスキンカリオールを売却する一方で、化粧品や健康食品大手のファンケルの出資を行い、更なる成長を狙っています。

サッポロビール

開拓使麦酒醸造所として設立された日本のビール大手の一角です。恵比寿の不動産事業の両輪で事業を展開しています。

アサヒビール

アサヒグループホールディングスは、1949年に設立された日本の大手ビール会社です。大阪麦酒会社が起源です。スーパードライで国内を席巻した成功モデルで海外事業を強化しています。SABミラーから、伊ペローニ(Birra Peroni )、蘭グロールシュ(Grolsch)、東欧5カ国のビール会社、豪州のCUBを立て続けに買収しました。国内でも買収に積極的で、カルピスやエノテカなどを買収しています。さらに詳しく

Diageo(ディアジオ)

Diageo(ディアジオ)は、1997年にギネスビールで有名なギネス社と食品・飲料大手のグランドメトロポリタン社が経営統合をして誕生した会社です。
ギネス (Guinness & Co.) は、1756年に創業されたビール会社で、グランドメトロポリタン(Grand Metropolitan)は、1934年に設立されたグランドメトロポリタンホテルを出自とする会社でした。ケータリング大手のコンパスはグランドメトロポリタンのケータリング事業が分社化して誕生した経緯もあります。両社の経営統合後にカナダのシーグラム社をペルノ・リカール社と共同買収して業容を拡大しました。
主なブランドは、ウォッカのスミノフ(Smirnoff)、スコッチのジョニー・ウォーカー(Johnnie Walker)、カナディアンウィスキーのクラウンロイヤル(Crown Royal)、ウォッカのケテルワン(Ketel One)、ラムのキャプテンモーガン(Captain Morgan)、ジンのゴードン、ビールのギネスです。さらに詳しく

ドイツの主要ビール会社

ビール発祥かつビール大国ながら、グローバル規模で展開するビール会社がなく、製法にこだわったビール会社が根強い人気を誇っています。ABインベブといえども、なかなか踏み込めない地域です。

ラーデベルガー(Radeberger)

1800年後半に創業されたドイツビールの名門です。旧ザクセン王室御用達のビール。現在は食品や海運業等を複合展開するOetker Group(エトカーグループ)が所有しています。

ビットブルガー(Bitburger)

ドイツを代表するビール会社です。同族経営を維持しています。ピルスナービールの発祥とも言われています。

クロンバッハ(Krombacher)

ドイツを代表するビール会社です。ヴァイツエン(白ビール)、デュンケル(ダーク)等のビールも展開しています。

ヴァルシュタイナー(Warsteiner)

1753年に創業されたピルスナービールの老舗です。

エッティンガー(Oettinger)

ドイツの老舗ビールメーカーです。

参照したデータの詳細情報について


参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。

参照したビール会社の売上高ランキング

参照した市場規模の情報

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