蒸留酒・スピリッツ・洋酒・ウイスキー業界の世界市場シェアの分析

蒸留酒・スピリッツ・洋酒・ウイスキー業界の世界市場シェアや市場規模の情報を分析しています。コイチョウ・マオタイ、ディアジオ、ペルノ・リカール、バカルディ・マルティーニ、ビーム サントリー、ブラウンフォーマン、 ウイリアム・グランツといった世界の主要な蒸留酒・スピリッツ・洋酒・ウイスキーメーカーの動向も掲載しています。

蒸留酒・ウイスキーメーカーの世界市場シェア(2020年)

蒸留酒・ウイスキーメーカー各社の2020年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、後述する市場規模を分母にして、2020年の蒸留酒・ウイスキー業界の世界市場シェアを簡易に計算すると、1位はコイチョウ・マオタイ、2位はディアジオ、3位はペルノ・リカールとなります。

  • 1位 コイチョウ・マオタイ 2.63%
  • 2位 ディアジオ 2.59%
  • 3位 ペルノ・リカール 1.9%
  • 4位 ビームサントリー 1.3%
  • 5位 バカルディ 0.8%
  • 6位 ブラウンフォーマン 0.8%
  • 7位 LVMH 0.6%
  • 8位 カンパリ 0.4%
  • 9位 ウイリアム・グランツ&サンズ 0.4%
  • 10位 レミーコントロー 0.2%

ウイスキー・洋酒メーカーの市場シェア(2020年)
ウイスキー・洋酒メーカーの市場シェア(2020年)

2020年は中国のパイチュウ最大手であるコイチョウ・マオタイがついに首位の座をつかみました。マイタイは超高級蒸留酒として、主に贈答用ニーズをつかみ、2位のイギリスのディアジア超え達成です。2位となったディアジオは、スミノフやジョニー・ウォーカー等の世界的なブランドで2021年での巻き返しを狙います。ビール事業も手掛け、黒ビールのギネスブランドを展開します。3位はフランスのペルノ・リカールとなっています。シーバス・リーガル やバランタイン等のブランドで世界展開します。
4位は日本のビームサントリー、5位はバカルディ、6位はブラウンフォーマン、7位はLVMH、8位はカンパリ、9位はウイリアム・グランツ&サンズ、10位はレミーコントローと、常連組が名を連ねています。

なお、数量ベースのランキングでは、上記に加え、眞露で有名な韓国のハイト眞露、タイで不動の人気を誇るタイ・ビバレッジ、インドのアライド・ブレンダーズ&デイスティラリーズ、フィリピンのエンペラドールと、金額ベースでは上位陣の顔ぶれは欧米メーカーが中心ですが、数量ベースでは新興国メーカーの成長が伺えます。

  • 1位 ディアジオ
  • 2位 コイチョウ・マオタイ
  • 3位 ペルノ・リカール
  • 4位 ビームサントリー
  • 5位 LVMH
  • 6位 バカルディ
  • 7位 ブラウンフォーマン
  • 8位 カンパリ
  • 9位 ウイリアム・グランツ&サンズ
  • 10位 レミーコントロー

蒸留酒・スピリッツ・洋酒・ウイスキー業界の世界市場規模

当サイトでは、下記統計情報を参考にして、2020年の蒸留酒業界の世界市場規模を5421億ドルとしております。
調査会社のエヌケーウッドリサーチによると、2019年の同業界の市場規模は5242億ドルです。2028年にかけて年平均3.45%で成長しております。調査会社のスタティスタによると、2019年と2020年の同市場規模は5242億ドル、5421億ドルとなります。⇒参照したデータの詳細情報

市場規模成長率
20205421億ドル
20195242億ドル3.45%
蒸留酒業界の市場規模の推移©ディールラボ

再編の歴史

蒸留酒業界は、「○○の25年」といったウイスキーが販売されるように、蒸留から実際に販売するまでに長い時間がかかることが特徴です。各ディスティラー(蒸留所)が長い時間をかけて蒸留した原酒を獲得するためにM&Aが盛んに行われています。最近の特徴としてはクラフトスピリッツと呼ばれる、小規模なディスティラーが、独自のフレーバーやブレンドのスピリッツを製造し人気を博しています。例えば、ディアジオは2017年に俳優のジョージクルーニー氏が2013年に創業したクラフトテキーラのカーサミーゴスを約10億ドルで買収しています。
買収時のM&Aマルチプル(売上高倍率、なお想定企業価値10億ドル以上で情報が開示されているM&A案件に限定)は、2~5倍のレンジとなっており、ブランド価値や原酒の希少性などの評価によって倍率も異なることが推察されます。

  • 1997年 ギネスとグランド・メトロポリタンの経営統合によりディアジオ設立
  • 2000年 ディアジオによるピルズベリーの加工食品部門のゼネラル・ミルズへの売却
  • 2000年 ディアジオとペルノリカールによる加シーグラムのアルコール部門の共同買収
  • 2005年 ペルノ・リカールと米フォーチュンブランド(当時はジムビームを保有)による英アライド・ドメック(Allied Domecq、バランタイン、シーバス)の買収。買収総額は約750百万ポンド。
  • 2006年3月 カンパリによるグレン・グラント(Glen Grant)の買収。買収総額は115百万ユーロ。カンパリによる初のスコッチ蒸留所の取得。
  • 2006年3月 ブラウンフォーマンによる蒸留酒並びにラズベリー系のプレミアム・リキュールメーカである仏シャンボード・リカー(Chambord Liquor)のChambord事業の買収。買収総額は255百万米ドル。
  • 2006年8月 ブラウンフォーマンによるメキシコのテキーラメーカーであるテキーラエラドゥーラ(Tequila Herradura)の買収。合意時点の買収総額は876百万ドル。
  • 2007年 インドのビジェイ・マリヤ(Vijay Mallya)氏率いるユナイテッド・ブリュワリーズ(United Breweries)の子会社であるユナイテッド・スピリッツ社(United Spirits)によるホワイト・アンド・マッカイ(Whyte&Mackay)の買収。
  • 2008年3月 ペルノ・リカールによるスウェーデンのウォッカメーカーであるヴィン&スピリト社(Vin&Spirit、アブソルート・ウォッカが有名)の買収。買収総額は約5,600百万ユーロ。
  • 2008年2月 ディアジオによるオランダのウォッカメーカーのケテルワン(Ketel One)社の株式の50%の買収。創業家のNolet familyは引続き50%を所有。買収総額は900百万ユーロ。
  • 2009年4月カンパリによるワイルドターキーブランドのペルノ・リカールからの買収。買収総額は581百万ドル。
  • 2010年4月 ウイリアム・グランツによる英飲料メーカーC&Cグループからのspirits and liqueurs事業の買収。ブランドにはTullamore Dew、Carolans、FrangelicoやIrish Mist等を含む。買収総額は300百万ユーロ。
  • 2011年2月 ディアジオによるTPGとActeraからのトルコの蒸留酒メーカー最大手のメイ・イチキ(Mey Icki)の買収。買収総額は1,300百万ポンド。
  • 2011年8月 アサヒによるニュージランドの酒類大手インデイペンデントリカーの買収。
  • 2011年12月ビームによるクーリー蒸溜所(Cooley Distillery)の買収。買収総額は95百万米ドル。
  • 2012年4月 ビームによるPinnacle french vodka and Calico Jack Rumの買収。買収総額は605百万米ドル。
  • 2012年9月 カンパリによるジャマイカの高級ラムメーカーであるラッセル・ド・メルカド(Lascelles deMercado)の81.4% の株式の買収。買収総額は約414百万ドル。
  • 2012年 ディアジオによるユナイテッド・スピリッツ(インド)の買収。
  • 2012年 ディアジオによるブラジルのYpioca(イピオカ)買収。買収総額は約300百万英ポンド。イピオカはブラジルのCachaça(カシャーサ)メーカー。
  • 2014年 サントリーによるジムビーム(米)の買収。買収総額は約1兆6千億円。
  • 2014年 フィリピンのコングリマリットEmperador(エンペラドール)によるホワイト&マッカイ(Whyte&Mackay)の買収。
  • 2017年 ディアジオによるジョージ・クルーニー氏がオーナーでテキーラに強いカーサミーゴスの買収。
  • 2018年 バカルディによる高級テキーラのパトロンの買収。
  • 2019年 ディアジオによるAviation Ginの買収

蒸留酒・ウイスキー業界の買収マルチプル(売上高倍率)
蒸留酒・ウイスキー業界の買収マルチプル(売上高倍率)

蒸留酒業界について

蒸留酒(じょうりゅうしゅ)とは、醸造酒を蒸留してつくるお酒のことです。英語ではスピリッツ(spirit)とも呼ばれます。
蒸留酒は一般的にはジン(大麦、ライ麦、ジャガイモ等を蒸留)、ウォッカ(大麦、小麦、ライ麦、ジャガイモを蒸留)、テキーラ(竜舌蘭=Agave, アガベという植物を蒸留)、ラム(サトウキビを蒸留)の4大スピリッツがメインですが、広義にはスコッチ、ウイスキー、ブランデー、コニャック等も含まれます。ウイスキー、ブランデー、スコッチ(英)、バーボン(米)、コニャック(仏)等の洋酒も、大きな括りではスピリッツです。原料、製法と生産地の違いにより、中分類ではウイスキー(大麦、ライ麦、トウモロコシを蒸留)とブランデー(ブドウを蒸留)、小分類としてウイスキーの分類にはスコッチ(大麦麦芽100%、スコットランド産)やバーボン(トウモロコシ51%以上)が含まれ、ブランデーにはコニャック(仏コニャック地方産)が含まれます。

世界5大ウイスキーとバーボンの蒸留所

ウイスキーは産地をベースとした5大ウイスキー(アイルランド、スコットランド、カナダ、米国、日本)があります。有力バーボンの蒸留所(distillery、ディスティレリ)は、ルイヴィルにあるアーリータイムズ(ブラウンフォーマン蒸留所)、バーンハイム(ヘブンヒル)蒸留所、フランクフォートにあるバッファロートレース(エンシェント・エイジAncient Age)蒸留所、ラブロー&グラハム蒸留所、ローレンスバーグ(Lawrenceburg)にある、ワイルドターキーWild Turky蒸留所、フォア・ローゼズFour Roses蒸留所、バーズタウン(Bardstown)にあるメーカーズマークMaker’s Mark蒸留所、ジム・ビーム・クレアモントJim Beam蒸留所、ウィレット蒸留所、オーエンズボロのチャールズ・メドレー蒸留所、ジャックダニエル蒸留所となります。

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蒸留酒・ビール・飲料の用語解説
On-TradeとOff-Trade:飲料業界におけるOn-Tradeとは、レストラン、パブ、バー等で販売されるアルコールのことです。一方でOff-Tradeとは、スーパーや酒屋等で販売されるアルコールのことです。

世界大手蒸留酒・スピリッツ・洋酒メーカーの動向

英ディアジオや仏ペルノ・リカードのように世界展開をするグローバル・プレーヤーが存在感を示す一方で、各国には地場の蒸留酒メーカーも存在します。

ディアジオ(Diageo plc)

Diageo(ディアジオ)は、1997年にギネスビールで有名なギネス社と食品・飲料大手のグランドメトロポリタン社が経営統合をして誕生した会社です。
ギネス (Guinness & Co.) は、1756年に創業されたビール会社で、グランドメトロポリタン(Grand Metropolitan)は、1934年に設立されたグランドメトロポリタンホテルを出自とする会社でした。ケータリング大手のコンパスはグランドメトロポリタンのケータリング事業が分社化して誕生した経緯もあります。両社の経営統合後にカナダのシーグラム社をペルノ・リカール社と共同買収して業容を拡大しました。
主なブランドは、ウォッカのスミノフ(Smirnoff)、スコッチのジョニー・ウォーカー(Johnnie Walker)、カナディアンウィスキーのクラウンロイヤル(Crown Royal)、ウォッカのケテルワン(Ketel One)、ラムのキャプテンモーガン(Captain Morgan)、ジンのゴードン、ビールのギネスです。さらに詳しく

ペルノ・リカール(仏)

1975年に2つのフランス企業ペルノとリカールが合併、両社ともに元々は食前酒メーカーです。カナダのシーグラム社や蒸留酒大手のアライド・ドメック社を共同買収し業容を拡大しています。キリンも一部株式を保有していたが、ディアジオとの提携に伴い株式を売却しました。
主なブランドは、スコッチのシーバス・リーガル (Chivas Regal)、インペリアル (Imperial)、フォア・ローゼズ (Four Roses)、スコッチのバランタイン (Ballantine’s)、バーボンウイスキーのワイルドターキー、ロイヤル・サルート (Royale Salute)、カルーア(Kahlua)、シャルドネ・ピノ・ノワール (Chardonnay Pinot Noir)、アブソルート (Absolut)等です。

バカルディ・マルティーニ(Bacardi)

キューバ祖業の会社です。現在はバミューダ諸島のハミルトンに本社をおいています。ラム酒に強み。主なブランドは、ラムのバカルディ(ダイキリというカクテルでも有名)、ジンのボンベイ・サファイア(BOMBAY)、グレイグース、マルティーニ等です。2011年にサッポロビールと業務提携しました。2018年にテキーラで有名なパトロンを51億ドルで買収しました。

ビーム サントリー(Beam Suntory)

主なブランドはバーボンウイスキーのジムビーム、メーカーズマーク、カナディアンクラブ、スコッチウイスキーのラフロイグ、山崎、白州、響、オールド、スコッチのボウモア等です。2014年にサントリーが米ビーム社を買収し誕生しました。米国のほかインドやロシアにも独自の販売網を持ちます。サントリーはウイスキーが祖業です。2019年にマッカランで有名なエドリントングループの10%の株式をRobertsonトラストから取得しました。

ブラウンフォーマン(Brown-Forman Corporation)

米国に本拠を置くスピリッツ・ワイン会社です。1870年創業です。主なブランドには、ジャックダニエル、アーリータイムズ、サザンカンフォート、シャンボール リキュール、フィンランディア等があります。2012年にアサヒビールと業務提携しました。創業一族であるブラウン家が70%の議決権を保有しています。

モエヘネシー・ルイヴィトン

LVMHは、1987年にルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併して誕生した世界最大級の仏高級ブランド会社です。高級ブランド業界では圧倒的な存在感を示しており、バッグ、アパレル、ジュエリー、化粧品、ワイン、免税店等多面的な展開しています。Bernard Arnault氏が支配するChristian Dior(クリスチャン・ディオール)を通じて議決権のほぼ過半を所有しています。主要なブランドには、仏ファッションブランドのLouis Vuitton (ルイ・ヴィトン)、Christian Dior (クリスチャン・ディオール)、BVLGARI(ブルガリ)、シャンパンのDom Pérignon (ドン・ペリニヨン)、Moet & Chandon (モエ・エ・シャンドン)や免税店のDFSが含まれます。さらに詳しく

ウイリアム・グランツ(William Grant & Sons)

1887年創業の老舗スピリッツ会社です。主なブランドはグレンフィディック、モンキーショルダーがあります。

カンパリ

イタリアを代表するスピリッツメーカーです。主なブランドはカンパリ、チンザノ、バーボンウイスキーのワイルドターキー (WILD TURKEY)です。日本においてはサントリーと提携しています。創業家であるGaravoglia家が議決権の過半を有しています。

Jose Cuervo(ホセ・クエルボ)

メキシコに本拠を置くテキーラメーカーです。社名のJose Cuervoはテキーラの有力ブランドでもあります。日本ではアサヒと提携しています。

ニッカ(アサヒ)

アサヒビールのグループ蒸留酒メーカーです。北海道の余市の蒸留所が有名です。主なブランドは、ブラックニッカや竹鶴ピュアモルトがあります。現在はアサヒの傘下です。

コンステレーション・ブランズ(Constellation Brands)

米国を代表するワイン・ビール会社です。米ナパ・バレーに所在するロバート・モンダビ・ワイナリーの管理会社として発祥しました。蒸留酒にも強みを持ちますが、全体の売上の数%です。2013年にグルッポモデロ(Grupo Modelo)より米国におけるコロナビール(Pacifico, Corona Extra, Corona Light, Negra ModeloやModel Especial)にかかる事業を買収しました。

レミー・コアントロー(Remy Cointreau)

仏のコニャックの名門企業です。主なブランドはコニャックのレミーマルタン、ルイ13世、コアントロー等があります。Heriard Dubreuil家によって議決権の過半が保有されています。

ジ・エドリントン・グループ(The Edrington group)

主なブランドはマッカラン(Macallan)、ハイランドパーク等があります。

サゼラック(Sazerac)

テネシーウィスキーでライ麦を用いたサゼラック・ライというウイスキーが有名です。創業家であるGoldring家が所有している非公開会社です。ブラウンフォーマンからEarly Times、Collingwood、Canadian Mistといったブランドを買収しています。

Patron(パトロン)

創業者のJohn Paul Dejoriaが株式の70%、バカルディが30%出資し提携していましたが、2018年にバカルディが約5600億円で買収しました。
主要ブランドは、テキーラのプレミアムブランドであるGran Platinium、Gran Burdeos、Anejo等が含まれます。

オスボーン(The Osborne Group)

1772年創業のスペインの大手ブランデー、シェリー、ワインメーカーです。Fino Quinta, Magno, 103, Toro等のブランドが有名です。

キリン

キリンは、蒸留酒市場の規模は他社と比べると小さいですが、2002年にキリンがヴィヴェンディより買収したバーボンのフォア・ローゼズ、ウイスキーの富士山麓、ディアジオ系のブランドであるバーボンのI.W.ハーパー、スコッチのジョニー・ウォーカー等を販売しています。

Roust(ロースト)

ロシアに本拠を置くウォッカ大手です。ズブロッカ草を用いたウォッカのズブロッカが有名です。

アライド・ブレンダーズ&デイスティラリーズ(ABD – Allied Blenders & Distillers Pvt)

インドの大手の蒸留酒メーカーです。主力ブランドには、Officer’s Choice、Vodka Gorbatschow、Class21、Jolly Roger、Lord&Masterがあります。

ハイト眞露(Hite Jinro)

韓国に本拠を置く焼酎(ソジュ)を中心とした蒸留酒メーカーです。眞露(ジンロ)で世界展開しています。2006年に韓国ビール大手のハイト(旧朝鮮麦酒)が買収し、ハイト眞露へと社名を変更しました。

貴州茅台(コイチョウ・マオタイ、Kweichow Moutai)

1951年に設立された中国の貴州(旧コイチョウ、現グイジュー)に本拠を置く高級白酒(パイチュウ)であるマオタイ製造会社です。マオタイはカオリャン(モロコシ)と麦の蒸留酒です。周恩来が田中角栄をマオタイでもてなしたことは有名です。競合会社にウーリャンイェー(Wuliangye)ブランドの高級白酒を中国内で展開するWuliangye Yibin(宜宾五粮液)があります。同社の代名詞となっているフライング・マオタイのアルコール度数は53度です。贈答品としてのニーズが高く、中国における汚職防止(anticorruption)や浪費防止(anti-extravagance)の規制次第で事業への影響があります。一方、営業利益率は60%を超えており、収益性の高い事業です。

(単位億元)201820192020
売上高738854949
営業利益率65%65%67%
貴州茅台の売上高と営業利益率の推移©各種資料よりディールラボ作成

タイ・ビバレッジ(Thai Beverage Public Company Limited)

タイに本拠を置くアルコール飲料メーカーです。ChangやArchaといった独自ブランドのビールとラム酒のMangkorn Thong、モラス(糖蜜から作る蒸留酒)のRuang Khaoといった蒸留酒を販売しています。

エンペラドール (Emperador)

フィリピンに本拠を置くコングロマリットであるアライアンス・グローバル・グループ(Alliance Global Group)傘下のアンドリュー・タン氏率いる蒸留酒メーカーです。2013年にスペインのブランデーメーカーBodega San Brunoを、2014年にユナイテッド・スピリッツからスコッチウイスキーのホワイト&マッカイを、2015年にサントリーからブランデー・シェリーブランドであるFundador(フンダドール)、Harveys(ハーベイ)Terry(テリー)等を買収しています。

参照したデータの詳細情報について


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