エアライン・航空業界の世界市場シェア

航空・エアライン業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしております。デルタ、アメリカン、ユナイテッド、中国系3社(中国南方、東方、エアチャイナ)、LCC(ライアン、イージージェット)等の搭乗者数大手のエアライアン各社の概要も掲載しています。

世界市場シェア

最新業界別売上高世界ランキング第6巻」に記載のエアライン・航空会社各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はデルタ・エアラインズ、2位はアメリカン・エアラインズ、3位はユナイテッド・エアラインズとなります。

1位 デルタ・エアラインズ 5.9%
2位 アメリカン・エアラインズ 5.7%
3位 ユナイテッド・エアラインズ 5.4%
4位 ルフトハンザ 5.0%
5位 エールフランスKLM 3.7%
6位 ブリティッシュ・エアウェイズ 3.5%
7位 サウスウェスト航空 2.8%
8位 中国南方航空 2.7%
9位 エアチャイナ 2.4%
10位 ANA 2.3%
11位 中国東方航空 2.1%
12位 キャセイパシフィック 1.7%
13位 JAL 1.6%
14位 シンガポール航空 1.6%

1位はデルタ・エアラインです。スカイチームの盟主として、搭乗者数でもトップクラスとなっています。世界2位と3位には、アメリカンエアラインとユナイテッド・エアラインがランクインしています。アメリカを代表するエアライン3社が上位3位を独占する形となりました。それぞれ、ワンワールド、スカイチーム、スターアライアンスと属する航空アライアンスが異なります。
世界4位は、ドイツのルフトハンザが入ってきています。世界5位はフランスとオランダのナショナル・フラッグが経営統合して誕生したエールフランスKLM、7位は格安航空の老舗であるサウスウェスト航空です。8位には中国の南方航空が入っています。

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、エアライン業界の2019年の世界市場規模を8000億ドルとして市場シェアを計算しております。参考したデータは以下の通りです。調査会社のスタティスタによれば、2019年の同業界の市場規模は8017億ドルです。2020年には6680億ドルへと縮小することを見込んでいます。一方調査会社のティーフォーによれば、2019年の同業界の市場規模は8280億ドルです。2020年はコロナの影響で4640億ドルを見込んでいます。

(単位:億ドル)
2014年:8080
2015年:8120
2016年:8160
2017年:8200
2018年:8240

出所:ティーフォー

エアライン各社の再編

LCCの増加を受けて、下図の通り、直近でも2018年にAlaska Airlines(アラスカ航空)がVirgin America(ヴァージン・アメリカ)を約26億ドルで買収や2015年のアメリカン航空がUSエアウェイズとの経営統合等、再編が相次いでいます。

エアライン再編年表
エアライン再編年表 出所:アボロン

またコロナの影響をうけ。2020年は南米最大手の航空会社であるLATAM航空会社、南米第2位のアビアンカ航空、タイ航空、フィリピン航空等の破綻が相次ぎました。

世界の主要航空会社の動向

デルタ・エアラインズ(Delta Air Line)
デルタ航空は米国大手航空会社。アトランタを拠点とし、自社便および提携便を含め世界中へのネットワークで定期旅客便の運航と貨物輸送サービスを展開しています。同社はスカイチームの創立メンバーです。2008年に当時同じくチャプター11を申請していたノースウェスト航空と経営統合をして、現在のデルタが誕生しています。

アメリカン・エアラインズ(American Airlines)
ハブ空港はダラス/フォートワースです。ワンワールドに属しています。2012年に北米大手のUSエアウェイズと経営統合を果たし、全米最大の航空会社となりました。

ユナイテッド・エアラインズ(United Airlines)
ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス傘下の航空会社です。ハブ空港はシカゴ・オヘア国際空港です。ユナイテッド・エアラインズは、2010年に全米大手の航空会社であったコンチネンタル・エアラインズと経営統合を行い、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスとなりました。旧ユナイテッド・エアライアンズは、元々は航空機製造大手のボーイングの輸送部門が分社化して誕生したボーイング・エアー・トランスポートが発祥です。

ライアンエアー(Ryanair)
1985年に設立されたアイルランドに本拠を置く格安航空会社。中・近距離を得意として欧州各地の地方空港に航空便を格安で運航する。アイルランドのダブリン空港がハブ。

中国南方航空
中国南方航空は中国最大の航空会社です。スカイチームに属しています。ハブ空港は北京首都国際空港や広州白雲国際空港です。

中国東方航空
中華人民共和国の航空会社でです。1988年に分割解体された中国民用航空総局(CAAC)の上海管理局を引き継いで誕生しました。東方航空、南方航空ともに、スカイチームに所属し、搭乗者数で競っています。

エアチャイナ(中国国際空港)
1988年 に中国民航の北京管理局と中華人民共和国と海外を結ぶ国際線を引き継いで誕生しました。中国3大エアライン会社の1角です。スターアライアンス内では、第2位の搭乗者数を誇ります。

エールフランスKLM(Air France KLM)
2004年にフランスのエールフランスとオランダのKLMが経営統合して誕生しました。シャルル・ド・ゴール空港とスキポール空港をハブ空港としています。マイレージプログラムは、Flying Blue(フライング・ブルー)です。スカイチームの中核の航空会社の1社です。。

British Airways(ブリティッシュ・エアウェイズ)
イギリスを代表する航空会社。ロンドンのヒースロー空港を拠点とします。スペインのイベリア航空と経営統合を行い、持ち株会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループを設立しました。ワンワールドの中核の1社です。

LATAM航空(ラタン航空)
2012年に、チリのナショナルフラッグであったラン航空とブラジルのTAM航空が経営統合をして誕生した、南米最大の航空会社です。ラタン・ブラジルとラタン・チリが、傘下の二大エアラインです。2020年に経営破たんしました。

ターキッシュ エアラインズ(Turkish Airlines、トルコ航空)
トルコのナショナルフラッグ。イスタンブール・アタテュルク国際空港をハブ空港にします。中東の路線ネットワークに強みを持ちます。

ルフトハンザ(Lufthansa)
ドイツのナショナルフラッグです。フランクフルト空港をハブ空港にします。スイスインターナショナルエアラインズやオーストリア航空を傘下に置きます。スターアライアンスの中核航空会社です。

キャセイパシフィック(Cathay Pacific)
ジャーディン・マセソンと並び清朝時代から香港への投資を行っていたスワイヤー(Swire)家が支配する航空会社です。香港国際空港をハブとします。スワイヤーグループは、現在でも不動産や運輸で多くの事業をアジアで展開しています。スワイヤー家は香港上海銀行の大株主でもあります。ワンワールドに属しています。

イージー・ジェット(Easy Jet)
1995年にキプロス島のステリオス・ハジ=イオアヌ氏によって設立されたLCCです。ロンドン・ガトウィック空港を拠点に事業を展開しています。2007年には、ブリティッシュ・エアウェイズ傘下のGB Airwaysを買収しました。LCC業界における搭乗者数では、ライアンエアーについで2位となっています。

JALとANA
日本を代表するナショナルフラッグです。歴史的にお互いライバル意識が強いのが特徴です。JALは経営破たん後、新生JALとして勢いを盛り返しつつあります。

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