ボーイングの事業構成と市場シェアの分析

ボーイングは米国を代表する防衛関連企業です。民間旅客機でも有名ですが、軍用戦闘機、ミサイル、宇宙船等の製造も手掛けています。民間航空機部門は737、767、777、787型機を含む商業用ジェット機、軍用機部門は「A160ハミングバード」や「AH-64アパッチ」などがあります。ボーイングの事業は大きく防衛・宇宙業界向けの機器販売、民間向けの航空機販売、リース・金融事業、航空機に関連するサービス事業の4つに分類されます。

業績推移(年次)

2020年度は2019年度に比べて184億100万ドルの減収となりました。コロナ禍におけると渡航制限をうけ、民間航空機事業および商業サービス事業の収益が減少したことによるものです。

ボーイングの年次業績推移

ボーイングの年次業績推移

業績推移(四半期)

2021年度の第3四半期は売上高153億ドル、営業利益計上と前年同期比に比べ増収増益となりました。主力小型機737MAXの安全運航再開のタイミングに注目が集まります。

ボーイングの四半期業績推移

ボーイングの四半期業績推移

売上構成

ボーイングの2020年度売上構成

ボーイングの2020年度売上構成

防衛・宇宙事業
米国のロッキード・マーティン、英国のBAEシステムズ、フランスのThales(タレス)といった軍事・防衛大手企業と並ぶ大手です。米国国防総省(U.S. DoD)、米国航空宇宙局(NASA)が主要顧客です。F/A-18E/Fスーパーホーネット、F-15プログラム、P-8プログラム、KC-46Aタンカー、T-7Aレッドホーク、CH-47 Chinook、AH-64 Apache、V-22 Ospreyなどの回転翼機および回転翼プログラムを生産しています。無人機では、MQ-25、QF-16、Insitu社のスキャン・イーグル機などがあります。商業衛星、NASAのスペースローンチシステム(SLS)、国際宇宙ステーション、コマーシャルクルー、ミサイル防衛および武器プログラム、統合直接攻撃弾なども開発製造しています。

民間向けの航空機事業
中大型機の分野では、欧州のエアバスとほぼ市場を二分する最大手です。三菱重工、川崎重工、スバル(旧富士重工)のスリーへビーズが機体の主要な構造物の提供を行っています。737のナローボディモデル、747、767、777、787のワイドボディモデルがあります。開発 777Xプログラムと一部の737 MAX派生機の開発を続けています。今後の需要の拡大が予想される100席未満のリージョナルジェット機分野では、自社で手掛けておらず、また競合大手のボンバルディアがエアバスと資本提携したことを受け、エンブラエルの小型旅客機部門を買収で合意しましたが、2020年に合意を解消しました。
ヘリコプターの分野でもボーイング・ロータークラフト・システムズ(Boeing Rotorcraft Systems)を展開していますが、規模では、Airbus Helicopters(エアバス・ヘリコプターズ)やシコルスキー・エアクラフト(Sikorsky Aircraft)の後塵を拝しています。

航空機リース
子会社にボーイング・キャピタルを有して、同分野の世界シェアでも上位クラスです。一方、航空機リース業界では、GEの子会社であるGECAS(ジーキャス)と旧ILFCを買収したAerCap(エアキャップ)が2強として君臨していましたが、2021年に経営統合を発表しました。

航空機向けのサービス
2017年7月にボーイング・グローバル・サービシーズを立ち上げ、部品、修理、保守、人材養成(パイロット等)に注力をしています。部品関連では、アビオニクス、座席シート、エンジン、アクチュエーター等の内製化を図っています。こうした航空機の巨人ボーイングの動きに対抗して、航空機エンジンの大手のユナイテッド・テクノロジーズ(現レイセオンテクノロジーズ)は、電子機器に強いロックウェルコリンズの買収をしたとされます。一方で、航空機サービス全体におけるボーイングの世界シェアは7%程度とされ、拡大余地は大きいと考えられます。

株価パフォーマンス

ボーイングとインデックスの株価パフォーマンス比較

2022年01月28日の前営業日終値までの過去1年間の株価パフォーマンスを、インデックス(MSCIオールカントリー)の同期間のパフォーマンスと比較しています。
為替は現地通貨建(為替調整前)で計算をしております。
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ボーイングの市場シェア

市場シェア

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航空機やミサイル等兵器・武器を製造している軍事・宇宙防衛企業の世界市場シェアや市場規模について分析をしています。 中国兵器工業集団、ロッキード・マーティン、BEA、ジェネラル・ダイナミクス、レイセオンといった防衛大手の概要や動向も掲載しています。
2021.12.06
市場シェア

航空機部品業界の世界市場シェアの分析

航空機部品業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。アビオニクスやコックピットディスプレー分野に強いロックウェルコリンズを買収したレイセオンテクノロジーズ、ハネウェルエアロスペース、サフラン、ボーイング、タレスエアロスペースといった大手航空機部品メーカーの概要や動向も掲載しています。
2021.12.06
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ヘリコプター業界の世界シェア、市場規模、再編について分析をしています。シコルスキー、レオナルド・ヘリコプターズ(旧アグスタウェストランド)、ロシアン・ヘリコプターズ、ベル・ヘリコプターといった大手ヘリコプターメーカーの概要や動向も掲載しています。
2021.12.06
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エアライン・航空業界の世界市場シェア

航空・エアライン業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしております。デルタ、アメリカン、ユナイテッド、JAL、ANA、中国系3社(中国南方、東方、エアチャイナ)、LCC(ライアン、イージージェット)といった大手エアライアン会社の概要も掲載しています。
2021.09.10
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旅客機・航空機・リージョナルジェットメーカーの世界市場シェアの分析

旅客機、航空機やリージョナルジェットメーカーの世界市場シェアや市場規模について分析をしています。ボーイング、エアバス、ボンバルディア、エンブラエル、COMAC、三菱リージョナルジェット 、テキストロンといった世界大手の旅客機メーカーの概要や動向も掲載しています。
2021.12.06
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航空機リース業界の世界市場シェアの分析

航空機リース業界の市場シェアや市場規模の分析をしています。GECAS、エアキャップ、アボロン、BBAM、アビエーションキャピタルグループ、SMBCアビエーションキャピタル等の大手航空機リース会社の概要や動向も掲載しています。
2021.11.29