ロッキードマーチンの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

ロッキードマーチンは、1995年にロッキードとマーティン・マリエッタが合併し誕生した米国の宇宙防衛会社です。F35やF22といった戦闘機、ヘリコプター、ミサイルといった軍用装備品や宇宙衛星・ロケットも手掛けています。米国政府が最大の顧客となります。

業績推移(年次)

2021年度は、ミサイルやヘリコプター事業が好調に推移し、前年同期比売上高で2.52%の増加、営業利益で5.54%の増加と、増収増益になりました。

ロッキードマーチンの業績推移
ロッキードマーチンの業績推移

業績推移(半期)

2022年第3四半期(7-9月)
売上高は前年同期比3.46%増の16,583百万ドルになりました。営業利益は前年同期比263.47%増の2,159百万ドルになりました。営業利益率は13.0%になりました。

2022年第2四半期(4-6月)
売上高は前年同期比-9.30%の15,446百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-12.00%の1,929百万ドルになりました。営業利益率は12.5%になりました。

ロッキードマーチンの四半期業績推移

ロッキードマーチンの四半期業績推移

EPS成長

2021年度は希薄化後EPSが微減しました。

ロッキードマーチンの希薄化後EPSの推移
ロッキードマーチンの希薄化後EPSの推移

売上構成

戦闘機、ミサイルと火器管制、ヘリコプター、戦闘艦、スペースが主力セグメントとなっています。

ロッキードマーチンの売上構成(2021年度)
ロッキードマーチンの売上構成(2021年度)

戦闘機
ステルス戦闘機F-35 ライトニングⅡ統合戦闘機、C-130 ハーキュリーズ、 F-16 ファイティング・ファルコン、F-22 ラプターなどの戦闘機、航空機、無人航空機の製造販売を行っています。

ミサイルと火器管制
PAC-3、THAAD、多連装ロケットシステム(MLRS)、Hellfire、統合空対地ミサイル(JASSM)、Apache火器管制システムといった航空・ミサイル防衛システム、戦術ミサイルおよび空対地精密攻撃兵器システム、ロジスティクス、火器管制などの製造販売を行っています。

ヘリコプター
ブラックホーク®およびシーホーク®ヘリコプター、CH-53Kキングスタリオン大型ヘリコプター、戦闘救難ヘリコプター(CRH)、VH-92Aヘリコプターといった軍用および民間ヘリコプターを製造販売しています。

戦闘艦
イージス戦闘システム、沿岸戦闘艦(LCS)、多用途水上戦闘艦(MMSC)といった水上艦、海上および陸上ミサイル防衛システム、レーダーなどの製造販売を行っています。

スペース
人工衛星、宇宙輸送システム、戦略物資の研究開発、設計、製造をしています。

M&A(合併買収)

防衛軍事というセンシビティの高い事業を行っていることから、M&Aには慎重です。

1995年 ロッキードとマーティン・マリエッタが合併
1996年 ロッキード・マーティンによるロラール社の衛星事業買収
2015年 ロッキード・マーティンによる Sikorsky Aircraft(シコルスキー・エアクラフト)のユナイテッド・テクノロジーズからの買収
2020年 ロケットエンジンをてがけるエアロジェットを買収

市場シェア

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