Airbus(エアバス)は、仏アエロスパシアル(Aérospatiale)、独ダイムラー・クライスラー・アエロスペース(DCAS)、西コンストルクシオネス・アエロナウティカス(Construcciones Aeronáuticas SA)が母体となって設立された旧EADS (European Aeronautic Defence and Space)を源流とします。旧EADSが2013年にエアバス・グループへと社名変更して誕生しました。欧州最大級の防衛企業です。
航空機部門では、大型民間旅客機ではボーイングとほぼ市場を二分する大手です。小型航空機機ではボンバルディアと提携し、100~150人乗りのCシリーズを展開しています。リージョナルジェットの分野でもA320で737のボーイングとのし烈な覇権争いをしています。
ヘリコプター事業はAirbus Helicopters(エアバス・ヘリコプターズ)で展開しています。仏アエロスパシアルと独メッサーシュミット(ダイムラークライスラー・エアロスペース)のヘリコプター部門が統合しユーロコプター・グループ(Eurocopter Group)が誕生しました。その後現社名へと名称を変更しております。
2021年度
需要の回復を受け前年度比売上高は4.5%増加し521億ユーロ、営業利益は黒字化しました。
2020年度
連結売上高は490億ユーロ(2019年度:705億ユーロ)に減少しました。民間航空機の納入数が前年比で34%減少したことが主要因です。
2022年第2四半期(4-6月)
売上高は前年同期比-9.64%の12,810百万ユーロになりました。営業利益は-49.23%の1,150百万ユーロになりました。営業利益率は8.98%になりました。
2022年第1四半期(1-3月)
売上高は前年同期比14.72%増の12,000百万ユーロになりました。営業利益は209.31%増の1,429百万ユーロになりました。営業利益率は11.91%になりました。
2021年第4四半期(10-12月)
売上高は、主に民間航空機納入数の減少により、前年同期比14%減少しましが、営業利益は増益となりました。
2021年第3四半期(7-9月)
連結売上高は、主に民間航空機の納入数が2020年9月期と比較して増加したことを反映し、17%増の352億ユーロ(2020年9月期:302億ユーロ)となりました。A220が34機、A320ファミリーが341機、A330が11機(1)、A350が36機、A380が2機で、合計424機の民間航空機が納入されました。
2021年度の希薄化後EPSは前年度比増加しました。
航空機事業、宇宙防衛事業、ヘリコプター事業で構成されています。
航空機事業
A220やA320ファミリー小型飛行機、A321XLRなどのA321やA330ファミリーなどの中型機、A350XWBなどの大型機を製造開発しています。コーポレートジェット機ではACJA319neo、ACJA320neo、ACJA330neo、ACJA350などのシリーズがあります。
ヘリコプター事業
民生用及び軍需用のヘリコプターの製造販売を行っています。
宇宙防衛事業
Eurofighter Typhoonといった戦闘機、ミッション機、輸送機、タンカー、宇宙船を含む民間および軍事用の宇宙関連製品、サイバーセキュリティやインテリジェンス機器、無人航空システムの製造販売を行っています。
2020年 Airbus Canada Limited Partnershipの株式の追加取得
2019年 PFW AerospaceをHutchinson Holdingへ売却
2019年 Alestis AerospaceをAciturri Aeronáuticaへ売却
2018年 Airbus Canada Limited Partnershipの過半数の株式を買収
2017年 ボンバルディアの小型機事業で合弁会社 Airbus Canada Limited Partnershipを設立
2017年 防衛用エレクトロニクス事業をKKRへ売却
2016年 航空チャート、ナビゲーションデータなどを手掛けるNavtechを買収
エアバス誕生の経緯から、ドイツ、フランス、スペイン政府が大株主となっています。