デルタ航空の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

デルタ航空は、1924年に設立された米国大手航空会社です。アトランタを拠点とし、自社便および提携便を含め世界中へのネットワークで定期旅客便の運航と貨物輸送サービスを展開しています。同社はスカイチームの創立メンバーです。2008年に当時同じくチャプター11を申請していたノースウェスト航空と経営統合をして、現在のデルタが誕生しています。 アジアでは中国東方航空と大韓航空と提携しています。

業績推移(年次)

2019年度
売上高は47,007百万ドルで、前年度比6%増となりました。営業利益は6,618百万ドルになりました。営業利益率は14%になりました。全てのセグメントで売上を伸ばしました。営業費用は3%増加しました。これは主に、従業員の賃金と利益分配、契約サービス費用、販管費費用の増加によるものです。

2020年度
売上高は17,095百万ドルで、前年度比64%減となりました。営業利益は12,469百万ドルの赤字になりました。パンデミックの影響で航空需要が大幅に減少しました。

2021年度
売上高は29,899百万ドルで、前年度比75%増となりました。営業利益は1,886百万ドルになりました。営業利益率は6%になりました。売上の増加と営業利益の増加は、パンデミックからの回復に伴う航空需要の増加によるものです。

2022年度
売上高は50,582百万ドルで、前年度比69%増となりました。営業利益は3,661百万ドルになりました。営業利益率は7%になりました。売上の増加と営業利益の増加は、航空需要の継続的な回復によるものです。

2023年度
売上高は58,048百万ドルで、前年度比15%増となりました。営業利益は5,521百万ドルになりました。営業利益率は10%になりました。売上の増加は主に、海外旅行の需要の増加と、国内旅行への継続的な需要があったためです。営業費用は12%増加しました。これは主に、賃金および利益分配の増加による従業員関連コストの増加とパイロット契約および関連経費が増加した為です。

デルタ航空の業績推移
デルタ航空の業績推移

業績推移(四半期)

2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は13,435百万ドルになりました。営業利益は1,470百万ドル、営業利益率は11%になりました。

2023年第1四半期(1ー3月)
売上高は12,759百万ドルになりました。営業利益は277百万ドルの赤字になりました。

2023年第2四半期(4ー6月)
売上高は15,578百万ドルになりました。営業利益は2,491百万ドル、営業利益率は16%になりました。

2023年第3四半期(7ー9月)
売上高は15,488百万ドルになりました。営業利益は1,984百万ドル、営業利益率は13%になりました。

2023年第4四半期(10ー12月)
売上高は14,223百万ドルになりました。営業利益は1,323百万ドル、営業利益率は9%になりました。

デルタ航空の四半期業績推移

デルタ航空の四半期業績推移

EPS・配当額・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比248%増の7.17ドルになりました。1株当たりの配当は0.2ドルになりました。配当性向は3%になりました。

デルタ航空のEPS・配当額・配当性向の推移
デルタ航空のEPS・配当額・配当性向の推移

業績推移

2024年1月
2023年度第四四半期のレポートにて、2024年度通期のEPSは6ドルから7ドルを予定していると掲載されています。

売上構成

セグメントは、旅客、貨物、その他に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。

デルタ航空の売上構成(2023年度)
デルタ航空の売上構成(2023年度)

旅客
旅客航空券の販売、マイレージクレジットの引き換えビジネス、および旅客のフライトに関連して行われる旅行関連サービスから収入を得ています。

貨物
定期旅客機の貨物スペースを利用して、国内外の市場で貨物収入を生み出しています。 6大陸にわたるネットワークを提供する他の8つの航空会社と提携する国際航空貨物アライアンスであるSky Team Cargoのメンバーとなっています。

その他
航空機メンテナンスやエンジニアリングサポート、ヴァケーションサポートなど、航空事業から生じる様々な事業を行っています。

M&A情報

ネットワーク拡充を目指した同業他社のM&Aを行っています。

2005年 アトランティックサウスイースト航空をスカイウェストへ売却
2009年 ノースウェスト航空を買収

株主構成

バークシャーハサウェイが筆頭株主です。

デルタ航空の株主構成(直近期末時点)
デルタ航空の株主構成(直近期末時点)出所:マーケットスクリーナー

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