モルソンクアーズは米国デンバーに本社を置くビールの製造・販売を行う企業で、米国・カナダ・欧州のほか、グローバルで営業を展開しています。同社が展開している商品ラインナップは、ZIMA、SINGHA、Louis Raisonなどのブランドがあり、ビールのほか、シードルや様々なフレーバーを有しているリキュールがあります。
株主構成は、Blackrock、State street Global advisors、The Vanguard Groupなど機関投資家が多いのが特徴ですが、キリンにも投資をおこなっているアクティビストファンドであるIndependent Franchise Partners(インディペンデントフランチャイズパートナーズ)も投資を行っていました。
売上構成

2020年度のモルソンクアーズ売上構成©シールラボ
業績推移

モルソンクアーズの売上高合計と営業利益©ディールラボ
直近の業績
2021年2月11日好悪表の第4四半期決算では、売上高は7.7%の減少しました。これは主に、欧州およびカナダにおけるコロナウイルスのパンデミックに起因しています。米国においては同期間において1.9%の増加になり欧州とカナダの売上減少を若干相殺した結果となっています。USGAAPベースでは14億ドルの純損失、Non-GAAPベースでのEBITDAは375百万ドルであり33.6%減少となっています。
通年の業績ハイライトでは、USGAAPで純損失949百万ドルとなりこれは主に欧州における減損損失に起因しています。EBITDAはNon-GAAPベースで21億ドルであり前年同期比で10%の減少となっています。