キリンの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

キリンホールディングスは、1907年に設立された総合飲料メーカーです。三菱グループに属します。ビール事業では、ラガー、一番搾り、のどごし生等のブランドを擁し、国内最大手の一角です。協和発酵キリンを通じて、医薬と食品の連携を目指しています。ブラジルのビール大手であるスキンカリオールを売却する一方で、化粧品や健康食品大手のファンケルの出資を行い、更なる成長を狙っています。

キリンの2020年3月の決算での売上構成は以下の通りです。
Kirin Sales Breakdown

キリンの売上高構成(2020年3月決算)©ディールラボ

国内ビール・スピリッツ事業:国内ではアサヒビールと熾烈な首位争いをしています。近年はビールよりも健康食品等の分野へ多角化しています。アンハイザー・ブッシュ・インベブが主力のバドワイザーの日本での生産を自前で行い、キリンへの委託は打ち切る方針を2018年に発表しました。蒸留酒では、2002年にキリンがヴィヴェンディより買収したバーボンのフォアローゼズ、ウィスキーの富士山麓、ディアジオ系のブランドであるバーボンのI.W.ハーパー、スコッチのジョニーウォーカー等を販売しています。ワインはメルシャンを買収して、国内トップ級です。
国内飲料事業:キリンビバレッジを中心にミネラルウォーター、紅茶、コーヒーを含む清涼飲料を展開しています。
乳製品などの食品事業:三菱グループの所縁が深い小岩井農場を保有しています。
医薬事業:協和キリン、協和発酵バイオ、ファンケルの3本柱です。発酵・バイオ技術は創業以来の技術的な優位性を持っています。
オセアニア飲料事業:Lionを中心にビール、洋酒、乳製品、果汁飲料等の製造・販売
キリンホールディングスの事業毎の市場シェアや事業戦略に対する株主提案の詳細は以下のコンテンツを参照下さい。  

EN