Unilever(ユニリーバ)はイギリスとオランダに本拠を置く世界を代表する消費財大手メーカーです。イギリスの石鹸会社のリーバ・ブラザーズとオランダのマーガリン会社のマーガリン・ユニが1930年に合併して誕生しました。紅茶、アイスクリーム、食品、化粧品やパーソナルケア分野において強力なブランドを保有しています。
紅茶:リプトンとブルックボンドの二大ブランドを擁しています。2019年の紅茶事業の売上高は31億ユーロです。
食品:日本でも有名なクノールやマーマイトといったブランドで世界展開しています。スープと調味料の分野では世界大手です。
スキンケア・日用品:Axe、LUX、Dove、モッズ・ヘア、レセナ、ヴァセリン、クレンザーのジフ、ドメスト等のブランドを擁し、日用品・トイレタリー業界の世界シェアではP&Gと首位の座を争っています。化粧品・香水業界でもロレアルやコティ等と世界上位を争っています。
アイスクリーム:ウォールズ・アイスクリーム、マグナム(Magnum)、ポプシクル、ベン&ジェリーズ(Ben & Jerry's)、Breyers、Cornetto、Carte d'3等のブランドを世界展開しています。アイスクリームの分野では世界シェア首位級です。
オーラルケア:Mentadent、Close Up、Pepsodent等の世界的なブランドを有していて、歯磨き粉業界では上位に位置しています。
ユニリーバはアムステルダム証券取引所とロンドン・ニューヨーク証券取引所にそれぞれユニリーバNVとユニリーバPLCを上場させていることから、ユニークな株主構成となっているのも特徴です。
ユニリーバの主なM&A
2010年 イタリアの冷凍食品をIglo Foodsへ売却
2010年 米国の調味料メーカーのAlberto-Culverの買収
2011年 ボディケアブランドのSanexをコルゲート・パーモリーブへ売却
2011年 ロシアの化粧品会社のOJSC Concern Kalinaを買収
2011年 北米の調味料会社(Culver Speciality Brands)をB&G Foodsへ売却
2013年 米国のドレッシング事業をPinnacle Foodsへ売却
2014年 パスタソースのRagu(ラグー)及びBertolli(ベルトーリ)をミツカンへ売却
2016年 大豆飲料をコカコーラへ売却