P&Gの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)は、1837年にオハイオ州シンシナティで設立された世界最大の消費財メーカーの一つです。ブランドとしては「Tide」、「Pampers」、「Gillette」、「Oral-B」、「Pantene」などがあり、美容・健康ケアから家庭用品まで幅広い製品を手がけています。P&Gは消費者のニーズを重視し、製品革新やマーケティング戦略を導入しています。また、サステナビリティや社会貢献活動にも力を入れています。グローバルに展開し、多くの国で製品が利用されており、業界リーダーシップを維持しています。

業績推移(年次)

2019年度
売上高は前年度比1.27%増の67,684百万ドルになりました。営業利益は前年度比-59.98%減の5,487百万ドルになりました。営業利益率は8.11%になりました。売上高の伸びは、ビューティー&ヘルスケアの一桁台半ばの増加とファブリック&ホームケアの一桁台前半の増加によって牽引されました。

2020年度
売上高は前年度比4.83%増の70,950百万ドルになりました。営業利益は前年度比186.24%増の15,706百万ドルになりました。営業利益率は22.14%になりました。COVID-19の世界的大流行がもたらした数々の問題にもかかわらず、P&Gは力強い業績を達成しました。

2021年度
売上高は前年度比7.28%増の76,118百万ドルになりました。営業利益は前年度比14.52%増の17,986百万ドルになりました。営業利益率は23.63%になりました。パンデミックにもかかわらず、好調な実績を残しました。

2022年度
売上高は前年度比5.35%増の80,187百万ドルになりました。営業利益は前年度比-0.96%減の17,813百万ドルになりました。営業利益率は22.21%になりました。今年度の成長は取引量の 2% 増加、価格上昇による 4% 増加、およびポジティブミックスによる 1% 増加によって広範に推進されました。

2023年度
売上高は前年度比2.27%増の82,006百万ドルになりました。営業利益は前年度比1.80%増の18,134百万ドルになりました。営業利益率は22.11%になりました。厳しい事業環境のなか、また大きなコスト面の逆風にもかかわらず、売上高、利益、キャッシュの各計画を達成、あるいはそれを上回ることができました。

P&Gの業績推移

P&Gの業績推移

業績推移(四半期)

2022年4-6月
売上高は前年同期比3.00%増の19,515百万ドルになりました。営業利益は前年同期比1.64%増の3,598百万ドルになりました。営業利益率は18.4%になりました

2022年7-9月
売上高は前年同期比1.35%増の20,612百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-1.67%の4,939百万ドルになりました。営業利益率は23.9%になりました。

2022年10-12月
売上高は前年同期比0.86減の20,773百万ドルになりました。営業利益は前年同期比7.41%減の4,785百万ドルになりました。営業利益率は23.03%になりました。中国の高級美容品ポートフォリオがCOVIDのロックダウンの影響を受け前年同期比増収減益となりました。

2023年1-3月
売上高は前年同期比3.54%増の20,068百万ドルになりました。営業利益は前年同期比5.57%増の4,248百万ドルになりました。営業利益率は21.17%になりました。2023年度第3四半期の成果について、P&GのCEOであるJon Moeller氏は「非常に困難なコストと運営環境の中で強い業績を達成した」と述べ、日常使用する製品カテゴリーに焦点を当て、品質がブランド選択を左右するという戦略や、生産性、革新的な変革、迅速で責任ある組織構造を継続して取り組む姿勢を強調しました。

2023年4-6月
売上高は前年同期比5.32%増の20,553百万ドルになりました。営業利益は前年同期比15.68%増の4,162百万ドルになりました。営業利益率は20.25%になりました。外国為替やM&Aの影響を除く有機的な売上は8%増。この成長は、価格の7%の上昇と、製品ミックスの2%の好影響によるもので、出荷量の1%の減少が部分的に相殺されました。

P&Gの四半期業績推移

P&Gの四半期業績推移

EPS・配当額・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比1.55%増の5.90ドルになりました。1株当たりの配当は前年度比4.48%増の3.68米ドルになりました。配当性向は62.38%になりました。

P&GのEPS・1株配当・配当性向の推移(四半期)

EPS・配当額・配当性向の推移

業績予想

P&Gは2024年の予測として、前年に比べて3〜4%の売上増加を予想しています。外国為替は約1%の負の影響を及ぼすと見られており、有機的な売上増加は4〜5%を予想。2024年度の1株あたりの希薄化純利益の成長は、前年の5.90ドルに対して6〜9%と予想され、6.25ドルから6.43ドルの範囲、中間値として6.34ドル(7.5%増)を予測しています。現在の見通しでは、有利な商品コストと不利な外国為替の影響を受けた後の約4億ドルの純利益が見込まれています。

売上構成

P&G(Procter & Gamble)は、多くの製品カテゴリーにまたがる製品を提供しており、以下のセグメントに区分されています。

Beauty
このセグメントには、スキンケア、ヘアケア、メイクアップ、香水、デオドラント、そしてパーソナルケア製品などのブランドが含まれます。例:Olay, Pantene, Head & Shoulders, SK-IIなど。

Grooming
主に男性用と女性用のカミソリ、電動シェーバー、そして関連する交換部品を提供しています。例:Gillette, Braunなど。

Health Care
このセグメントは、個人用の健康製品、OTC医薬品、そして口腔ケア製品を提供しています。例:Oral-B, Crest, Vicks, Metamucilなど。

Fabric & Home Care
洗濯洗剤、家庭用クリーナー、洗剤、そしてエアケア製品を提供しています。例:Tide, Ariel, Downy, Febrezeなど。

Baby, Feminine & Family Car
このセグメントは、紙おむつ、生理用品、家庭用ペーパー製品(ティッシュペーパーやキッチンペーパーなど)を提供しています。例:Pampers, Always, Tampax, Bounty, Charminなど。

これらの各セグメントは、P&Gの製品ポートフォリオの多様性を反映しており、多くのブランドが各セグメント内で独自の市場ニッチを持っています。P&Gは、これらのブランドを通じて、消費者の日常のニーズに対応する幅広い製品を提供しています。

P&Gの売上構成(サブセグメント別、2023年度)

P&Gの売上構成(サブセグメント別、2023年度)

M&A情報

2003年 化粧品大手Wellaを買収
2005年 ジレットを557億ドルで買収
2012年 ケロッグにプリングルスなどの菓子事業を売却
2014年 マーズにペットフード事業の一部を売却
2016年 ヘアカラーやカラーコスメティック事業をCotyに売却
2016年 バークシャー・ハサウェイに乾電池事業(Duracell)を売却
2017年 パーソナルケアブランド「Native」を買収
2018年 メルクの大衆薬事業を買収
2018年 オーガニック系パーソナルケアブランドのL.を買収
2018年 スキンケアメーカーのFirst Aid Beautyを買収
2018年 オーガニック系スキンケアメーカーのSnowberryを買収
2020年 女性向けカミソリブランドのBillieを買収
2021年 D2Cスキンケアブランドのファーマシー ビューティ(FARMACY BEAUTY)を買収
2021年 ヘアケアブランド「ウェイ(OUAI)」の買収
2022年 スーパーフードを配合した米スキンケアライン「トゥラ(Tula) 」を買収
2023年 ビューティブランド「ミエル オーガニクス」を買収

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