コルゲートの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

コルゲート・パルモリーブは、1806年に設立された米国に本拠を置くトイレタリー用品大手です。コルゲートブランドは歯磨き粉の代名詞となっています。オーラルケアの歯ブラシ、マウスウォッシュに加え、パーソナルケア、ホームケア、ペットニュートリションの分野でも強いです。パーソナルケアの分野では液体石鹸、石鹸、ボディウォッシュが、ホームケアの分野では柔軟剤、食器用洗剤は世界トップクラスです。ペットニュートリションはヒルズ(Hill’s)ブランドで展開し、主に動物病院で販売されています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は、数量成長1.0%、正味販売価格上昇3.5%、為替プラス1.5%により、2020年度比6.0%増の174億ドルでした。一方で、原材料費および包装資材費の高騰の影響で、営業利益は減益となりました。

2020年度
増収増益となりました。営業利益率は過去5年間20%台を維持しており、各商品のブランド力の高さが伺えます。

コルゲート・パルモリーブの業績推移
コルゲート・パルモリーブの業績推移

業績推移(四半期)

2022年第3四半期(7-9月)
売上高は前年同期比0.93%増の4,455百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-1.96%の948百万ドルになりました。営業利益率は21.3%になりました。

2022年第2四半期(4-6月)
売上高は前年同期比5.26%増の4,484百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-10.74%の889百万ドルになりました。営業利益率は19.8%になりました。

2022年第1四半期(1-3月)
売上高は前年同期比1.27%増の4,399百万ドルになりました。営業利益は前年同期比-14.34%の860百万ドルになりました。営業利益率は19.5%になりました。

2021年第4四半期(10-12月)
第3四半期比減収減益となりました。原材料費の高騰の影響を受けています。

コルゲート・パルモリーブの四半期業績推移

コルゲート・パルモリーブの四半期業績推移

EPS成長

2021年度は希薄化後EPSが減少しました。

コルゲート・パルモリーブの希薄化後EPSの推移
コルゲート・パルモリーブの希薄化後EPSの推移

EPS・配当額・配当性向の推移(四半期)

2022年第3四半期(7-9月)
希薄化後EPSは前年度比-1.33%増の0.74ドルになりました。1株当たりの配当は前年度比4.44%増の0.47ドルになりました。配当性向は63.51%になりました。

コルゲート・パルモリーブのEPS・1株配当・配当性向の推移

コルゲート・パルモリーブのEPS・1株配当・配当性向の推移

売上構成

オーラルケア、パーソナルケア、ホームケア、ペット食品の4事業がメインとなります。

コルゲートの売上構成(2021年度)
コルゲートの売上構成(2021年度)

製品別の主力ブランド

さらにサブセグメントを見ていくと次の製品と主要ブランドで事業が構成されています。

製品 主要ブランド
歯磨き粉 Colgate、Darlie、elmex、hello、meridol、Sorriso及びTom’s of Maine
歯ブラシ Colgate、Darlie、elmex及びmeridol
マウスウォッシュ Colgate, elmex及びmeridol
液体ソープ Palmolive, Protex及びSoftsoap
石鹸 Spring、Palmolive及びProtex
シャワージェル Irish Spring, Palmolive, Sanex及びSoftsoap
デオドランド Lady Speed Stick, Sanex, Speed Stick及びTom’s of Maine
スキンケア EltaMD, Filorga及びPCA Skin
シャンプー Palmolive
食洗機洗剤 Ajax, Axion及びPalmolive
洗濯洗剤 Ajax, Fabuloso及びMurphy
コンディショナー Suavitel、Soupline、Cuddly
ペット Hill’s
©ディールラボ

コルゲートによると、2021年の歯磨き粉の市場シェアは39.4%、歯ブラシ(電動を含まない)の市場シェアは30.9%です。

直近のM&A(合併買収)

内部成長を重視した戦略ですが、製品補完的な買収をセレクティブに実施しています。

2017年 スキンケアに強みを持つEltaMDを買収
2017年 スキンケアに強みを持つPCA Skinを買収
2020年 オーラルケア事業を行うHello Productsを買収

市場シェア

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