マウスウォッシュ・洗口液業界の世界市場シェアの分析

マウスウォッシュ・洗口液業界の世界シェアと市場規模の情報について分析をしています。ジョンソン&ジョンソン、P&G、コルゲート、レキット・ベンキザー等のマウスウォッシュの世界大手メーカーの動向も掲載しています。

世界市場シェア

コルゲート・パーモリーブによれば、2019年のマウスウォッシュ業界の金額ベースの市場シェアは以下の通りとなります。(1位、3位、4位の名前は当サイトによる推定です。)

1位 ジョンソン&ジョンソン 43%
2位 コルゲート・パーモリーブ 15%
3位 P&G 10%
4位 レキット・ベンキザー 6%

マウスウォッシュ業界の世界シェアランキング1位はリステリンで世界展開するジョンソン&ジョンソン社です。コルゲートとP&Gが追い上げを図っています。

市場規模

調査会社のマーケットスタディレポートによれば、2019年のマウスウォッシュ業界の市場規模は33億ドルです。2020年から2025年にかけての年平均成長率は5.4%を見込みます。調査会社のコヘレントマーケットインサイトによれば、2017年の同業界の市場規模は18億ドルです。

マウスウォッシュ業界の動向

Johnson & Johnson(ジョンソン&ジョンソン)

Johnson & Johnson(ジョンソン&ジョンソン)は1887年にジョンソン三兄弟によって創設された米国に本拠を置く世界最大級の日用品・医療機器メーカーです。医療・衛生用品のバンドエイドや綿棒、スキンケア用のベビーローション、オーラルケアのリステリン、一般医薬品、外科関連の手術器具では圧倒的な強みを有しています。

オーラルケア:
マウスウォッシュの世界シェアではファイザーより買収したリステリンで独走しています。2012年にDr.FreshにReachブランドの歯ブラシを売却しています。
医療・衛生用品:
コンタクトレンズ業界の世界シェアでは、アキュビューブランドを世界展開し上位に位置します。2016年にアボット・メディカル・オプティクスを買収して、眼科治療分野に参入をしました。バンドエイドや綿棒でも有力な企業です。医療用医薬品・製薬業界の世界シェアでもトップ10入りしています。
医療機器:
血糖測定器業界の世界シェアでは世界首位級です。医療機器・ヘルスケア機器業界全体の世界シェアも世界首位級です。
スキンケア:
ジョンソンベビーやジョンソンボディケアとして展開し、ベビーローション等の有力な商品を揃えます。2018年に日本のドクターシーラボを買収しスキンケア事業を強化しております。
2006年 ファイザーの一般医薬品部門を買収
2015年 カーディナル・ヘルスに心臓・血管系機器部門コーディスを売却
2016年 アボットの眼科治療子会社を買収
2017年 スイスのアクテリオンを買収
2018年 ドクターシーラボを買収

参考書

  • ビッグ・ピボット―なぜ巨大グローバル企業が〈大転換〉するのか
    成功経営の法則―ジョンソン・エンド・ジョンソンのグローバル・スタンダード
    約束された成長―66年連続増収J&J(ジョンソン・エンド・ジョンソン)常勝の経営戦略

コルゲート・パーモリーブ

コルゲートは米国に本拠を置くトイレタリー用品大手です。コルゲートブランドは歯磨き粉の代名詞ともなっています。口腔ケア(オーラルケア)の歯ブラシ、マウスウォッシュに加え、トイレタリー、パーソナルケア、ホームケア、ペットニュートリションの分野でも強いです。パーソナルケアの分野ではProtexブランドで有名な液体石鹸、石鹸、ボディウォッシュが、ホームケアの分野では柔軟剤、食器用洗剤は世界トップクラスです。ペットニュートリションはヒルズ(Hill’s)ブランドで展開し、主に動物病院で販売されています。

Procter & Gamble(P&G)

P&G(プロクター&ギャンブル)は、米国に本拠を置く世界最大級の日用品メーカーで、1837年にウィリアム・プロクター氏とジェームズ・ギャンブル氏によって設立されました。屈指の商品開発力・マーケティング力を誇ります。広範囲の消費財を取扱い、分野はトイレタリー、ファミリーケア、ファブリックケア、ホームケア、ヘアケア、スキンケア、オーラルケアでブランド力のある商品を展開しています。

ベビー・ファミリーケア部門:
おむつ業界では、パンパースブランドを世界的に展開し、業界最大級となっています。製紙・パルプの分野では、ペーパータオル「バウンティ」やティッシュペーパー「パフス」を展開し、クリネックスブランドのキンバリークラーク等と競っています。
ファブリック&ホームケア部門:
洗濯用洗剤のアリエール、柔軟剤のレノア、食器用洗剤のジョイ、エアケアのファブリーズ、柔軟剤のDowny(ダウニー)を展開しています。日用品・トイレタリー分野の世界シェアでは、ユニリーバやコルゲートを抑え、、世界最大級です。
ヘアケア・化粧品部門:
ヘアケアのPantene(パンテーン)、ヴィダルサスーン、h&sを展開しています。化粧品ではSK-II等の強力なブランドを有しています。化粧品業界の世界シェアでも上位に位置しています。香水分野は、ブランド系各社と提携し大手の一角を占めます。主なブランドに、HUGO BOSS(ヒューゴボス)、Lacoste Fragrances(ラコステ・フレグランス)、Puma(ピューマ)、Naomi Campbell(ナオミ・キャンベル)、Escada Fragrances(エスカーダ・フレグランス)、Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)等があります。2015年にコティにフレグランスブランドの「Hugo」「Gucci」、カラーコスメティックブランドの「COVERGLRL」「Max Factor」、ヘアカラービジネスの「Wella」「Clairol」を売却しました。
ヘルス部門:
オーラルケアの分野ではOral Bやクレストブランドを展開し、歯磨き粉の世界シェア、マウスウォッシュの世界シェアでは上位に位置します。
電動歯ブラシの業界では、ブラウンがフィリップスの世界シェア1位を争っています。シェーバー・カミソリ業界では、シェーバーではBraun(ブラウン)が、カミソリでは2005年に買収したGillette(ジレット)が世界シェア上位に位置しています。
  • 参考書
    P&Gウェイ: 世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡 [単行本]
    P&G 一流の経営者を生み続ける理由 [単行本(ソフトカバー)]

Reckitt Benckiser(レキット・ベンキザー)

1999年に英レキット&コールマン社とオランダのベンキーザー社が経営統合して誕生した英国に本拠を置く日用品・トイレタリー用品大手。レキット&コールマン社とベンキーザー社はともに1800年後半に創業された老舗メーカー。石鹸のミューズ、食器洗い機専用洗剤のフィニッシュ等のブランドを有する。コンドームではDurexブランドで世界展開。2017年にベビーフード大手のミード・ジョンソンの買収しました。

レキットベンキーザーは、日用品・トイレタリー用品業界、マウスウォッシュ・洗口液業界、コンドーム業界、ベビーフード業界の大手です。
日用品・トイレタリー用品の主要ブランドには家庭用殺虫剤のMortein、洗剤のライゾール、エアフレッシュナーのAir Wick、消毒液のデットル、食洗機専用洗剤のFinish(フィニッシュ)、洗顔フォームのクレアラシル、石鹸のミューズ等があります。
OTCでは胃薬のガビスコン(Gaviscon)を展開しています。
マウスウォッシュ・洗口液の分野ではCepacolブランドのマウスウォッシュを展開しています。
コンドーム分野ではDurexブランドで世界展開しています。
ベビーフード分野では米国のベビーフード大手のミード・ジョンソンの買収を買収して強化を図っています。
2017年にレキットベンキーザーが乳幼児向け食品メーカーのミード・ジョンソン・ニュートリションを買収しました。
買収総額は166億ドルです。同社の前日終値に対して8.4%のプレミアムを乗せた水準です。
粉ミルク等のベビーフードは、一人っ子政策の方針が変更された中国市場が今後伸びる見込みです
ミード・ジョンソンは、粉ミルクのエンファ(Enfa)ブランドを持ち、また中国市場に強く、レキットベンキーザーとの地域補完性も期待できます。

株主構成
レキットベンキーザー株主構成は、機関投資家及び個人の株主に幅広く保有されています。JABホールディングは大株主です。

事業再編・買収
1938年 レキット&コールマンがマスタード大手のJ. & J. Colmanと経営統合
1994年 レキット&コールマンがヘルスケア大手Sterling Drugを買収
1999年 レキット&コールマンとベンキーザーが経営統合し、レキットベンキーザーが誕生
2005年 ブーツからブーツヘルスケア事業(クレアラシルやのど飴のStrepsils等)を買収
2010年 SSL Internationalからコンドーム業界のDurexを買収
2010年 せき止め薬のムチネックス等で有名なRespiratory Therapeuticsを買収
2012年 ニュートリション・サプリメント大手の米Schiff Nutritionを買収
2014年 大衆薬事業をIndiviorとして分社化
2017年 ベビーフード大手のミード・ジョンソンの買収

  • 関連図書
    P&Gウェイ: 世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡 [単行本]
    今、企業がブランド力を上げる理由 [単行本]

業界関連図書
洗口液なるほど活用術 [単行本]
オーラルヘルスケア事典―お口の健康を守るために [単行本]

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