歯ブラシ業界の世界シェアと市場規模についての分析をしています。コルゲート、フィリップス、ジョンソン&ジョンソン、P&G等の動向も掲載しています。
【歯ブラシ業界の世界市場シェア+ランキング】
歯ブラシ業界の2025年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2025年の歯ブラシ業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はコルゲート、2位はP&G、3位はフィリップスとなります。
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*手動部門のみ(公式データ)同社が注力している電動歯ブラシを含めれば、オーラルケア市場全体における同社の実質的なシェアと影響力はさらに大きいものと言える。
| 順位 | Company name (English) |
企業名(日本語) | 市場シェア |
| 1位 | Colgate | コルゲート | 32.40% |
| 2位 | Procter & Gamble Company | P&G | 30.00% |
| 3位 | Philips | フィリップス | 15.13% |
| 4位 | Lion | ライオン | 7.18% |
本ランキングは、各社の公開情報をもとに作成しています。コルゲートとP&Gは、業界全体の市場規模からシェアを算出しました。なお、Church & Dwight、ヘイリオン、アース製薬、サンスター、花王、パナソニック等、該当事業の売上抽出が困難な企業は本ランキングの対象外としています。
1位は、コルゲート(Colgate-Palmolive)です。歯磨き粉と歯ブラシの両分野で市場をけん引しています。徹底したブランド投資と低価格からプレミアム層までを網羅する広範なポートフォリオにより、圧倒的な市場シェアと顧客接点を維持しています。
注記:本資料でのシェアは主に「手動歯ブラシ」領域に基づく推計です。同社は電動歯ブラシ市場でも積極的に展開しており、総合的な影響力はさらに大きいとみられます。
2位は、P&G(Procter & Gamble)です。
電動歯ブラシの「ブラウン(Oral-B)」と「クレスト」を軸に展開しています。高い技術力とグローバルな販売網を武器に、特に北米や欧州で強力な存在感を示しています。
3位は、オランダのフィリップスです。
「ソニッケア」で高機能電動歯ブラシ市場を牽引。家電事業を整理し、医療機器とヘルスケアに経営資源を集中させることで、口腔ケアを「予防・健康管理ソリューション」へと昇華させる戦略をとっています。
4位は、日本のライオンです。
アジアの生活習慣に適合した製品開発力が強みです。日本国内での強固な基盤に加え、海外でもオーストラリア企業の買収等を通じて事業を拡大しています。確かな品質を武器に地域に根ざした信頼を築いています。
近年の市場は手動が約8割を占め主流ですが、電動タイプは「楽しさを提供するガジェット」として成長中です。今後は個々のニーズに応じたパーソナライズ製品や定期購入モデルの普及により、2032年に向けて更なる成長が見込まれています。
【歯ブラシ業界の世界市場規模】
当データベースでは、2025年の歯ブラシ業界の市場規模を85億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。
調査会社フォーチュンビジネスインサイツによると、2025年の同業界の市場規模は85億ドルです。2034年にかけて年平均7.63%で成長し、規模は163億ドルへと拡大することを見込んでいます。
| 年 | 市場規模 | 年平均成長率 |
| 2025 | 85億ドル | – |
| 2034 | 163億ドル | 7.63% |

【M&Aの動向】
2020年 コルゲート、ハロー オーラル ケア ブランドを買収
2020年 P&G が Billie Inc. の買収計画を発表
2021年 フィリップス、BioTelemetry, Inc.の買収を完了
2026年 ライオン、オーストラリアのPNB Consolidated Pty Ltdの株式取得
【会社の概要】
Colgate-Palmolive Company (コルゲート・パーモリーブ)
コルゲート・パルモリーブは、1806年に設立された米国に本拠を置くトイレタリー用品大手です。コルゲートブランドは歯磨き粉の代名詞となっています。オーラルケアの歯ブラシ、マウスウォッシュに加え、パーソナルケア、ホームケア、ペットニュートリションの分野でも強いです。パーソナルケアの分野では液体石鹸、石鹸、ボディウォッシュが、ホームケアの分野では柔軟剤、食器用洗剤は世界トップクラスです。ペットニュートリションはヒルズ(Hill’s)ブランドで展開し、主に動物病院で販売されています。さらに詳しく
The Procter & Gamble Company(P&G、プロクター&ギャンブル)
P&G(プロクター&ギャンブル)は、米国に本拠を置く世界最大級の日用品メーカーで、1837年にウィリアム・プロクター氏とジェームズ・ギャンブル氏によって設立されました。日用品業界屈指の商品開発力・マーケティング力を誇っています。
「クレスト」によるオーラルケア製品や、買収した「ブラウン」ブランドの電動歯ブラシ「オーラルB」を主力としています。圧倒的な商品開発力とマーケティング力を武器に、特に北米・欧州を中心に電動歯ブラシ市場のリーダーとしての地位を確立しています。さらに詳しく
Royal Philips(フィリップス、Koninklijke Philips N.V.)
Philips(フィリップス)は、1891年に設立されたオランダに本拠を置く、家電・ヘルスケアメーカーです。照明事業が祖業で、かつては半導体事業等も手掛けていましたが、近年、事業の再構築を行い、現在では医療機器、パーソナルヘルスケアの分野に注力しています。祖業でもある照明・ランプ事業は、フィリップスライティング(現シグニファイ)として分社化をしました。
家電分野では、電子歯ブラシやシェーバー等のパーソナルケア向けの商品ラインアップを強化しています。P&G(ブラウン)の「オーラルB」と二分している、電動歯ブラシ「ソニッケア」は、音波技術を駆使した高機能帯の主力製品として、オーラルケアを「予防・健康管理ソリューション」へと昇華させる戦略の核を担っています。さらに詳しく
Lion Corporation (ライオン株式会社)
日本を代表する生活用品メーカーです。国内で長年培ったオーラルケアのノウハウに加え、近年はオーストラリア企業の買収等を通じて海外展開を加速させています。アジアの生活習慣に適した製品開発と、確かな品質への信頼を武器に、グローバルな市場シェアの拡大を図っています。
Panasonic Corporation (パナソニック株式会社)
パナソニックは、1917年に松下幸之助氏によって設立された日本を代表する電機メーカーです。松下電工や三洋電機と統合し、総合電機メーカーとして世界的なプレゼンスを有します。アプライアンス(家電、空調、AV機器、累計2000億個を売り上げた約90年の歴史を持つ電池等)、オートモーティブ(蓄電池、音響機器等)、インダストリアル(電池やモーター等)、ライフソリューション(照明や水まわり等)、コネクティッドソリューションズ(フライトエンターテイメント、航空機向け電子機器、監視カメラ等)といった事業部制に特徴がありましたが、2022年にパナソニックホールディングスを設立し、事業部はホールディング傘下の独立した子会社となりました。
オーラルケア分野では、国内電動歯ブラシ市場において「ドルツ」シリーズを中心に高いブランド認知度と技術力を誇ります。さらに詳しく
