ロレアルは、1909年に設立世界最大級の仏総合化粧品メーカーです。祖業の事業はヘアカラーです。日本のShu Uemuraを初めとして、高級ブランドが手掛ける化粧品や香水事業の買収を通じて成長をしています。仏小売り大手PPR(現ケリング)からイブ・サン・ローラン・ボーテ(YSLボーテ)、ランコム、ラルフローレン、アルマーニ等の香水事業を買収しています。他にブシュロン(Boucheron)、元ビートルズのポールマッカートニーの次女ステラ・マッカートニー(Stella Nina McCartney)等のブランドを有しています。
世界トップブランドを擁し、営業利益率は16%~17%台を維持しています。
2021年度
売上高は前年度比15.35%増の32,288百万ユーロになりました。営業利益は27.30%増の5,728百万ユーロになりました。営業利益率は17.74%になりました。
北米が力強く回復し、北アジアと並んで成長し、増収増益となりました。部門別ではロレアル・リュクスがフレグランス、コンシューマープロダクツはメイクアップで業績が向上しました。
2022年1~6月
売上高は前年半期比7.46%増の18,366百万ユーロになりました。営業利益は21.45%増の3,711百万ユーロになりました。営業利益率は20.2%になりました。
2021年6~12月
売上高は前年半期比12.47%増の17,091百万ユーロになりました。営業利益は14.32%増の3,056百万ユーロになりました。営業利益率は17.9%になりました。
希薄化後EPSは前年比21.09%増の8.21ユーロになりました。
セグメントは大きく4つに分かれます。コンシューマープロダクトでは、ロレアルやメイベリンニューヨークブランドの化粧品を小売店などで販売しています。ロレアルリュクスでは、製品ごとに販売チャネルを構築しています。ランコム、イヴ・サンローラン、ジョルジオ アルマーニといったコンシューマープロダクトよりも高級ブランドを取り扱っています。アクティブコスメティックでは、肌の診断などに基づきより医療的な観点にフォーカスしたスキンケアやボディケア製品を取り扱っています。プロフェッショナルプロダクトでは、主に美容室向けのヘアケアやヘアカラーなどを販売しています。
製品別にみると、スキンケアやメークアップに続き、祖業でもあるヘアケアやヘアカラーの事業が大きな柱となっています。
2021年 ユース トゥ ザ ピープル(YOUTH TO THE PEOPLE)を買収
2020年 日本のスキンケアブランドであるタカミを買収
2020年 クラランスよりThierry MuglerSASとLorisAzzaroを買収
2016年 米国のIT Cosmetics(イットコスメティックス)を買収
創業家が大株主となっています。2位株主は食品大手のネスレです。