化粧品・香水業界の世界市場シェアの分析

化粧品・香水メーカーの世界市場シェアや市場規模について分析をしています。ロレアル、コティ、エイボン、エステー・ローダー、ユニリーバ等世界の主要な化粧品・香水メーカーの概要も掲載しています。

市場シェア

「化粧品メーカーの世界売上高ランキングトップ13の分析」の2018年の化粧品メーカーの売上高を分子にに、市場規模の分析(濃縮ウラン、アパレル、紙おむつ、薬局チェーン、コンテナターミナル等)に記載されている化粧品市場の規模を分母に、化粧品業界の世界市場シェアを計算すると以下の通りとなります。

2018年化粧品業界シェア
  • 1 位 ロレアル 5.5%
  • 2 位 ユニリーバ 4.4%
  • 3 位 エスティ・ローダー 2.6%
  • 4 位 P&G 2.4%
  • 5位  資生堂 1.9%
  • 6 位 コティ 1.4%
  • 7位  LVMH 1.3%
  • 8位  バイヤスドルフ 1.2%
  • 9 位 花王 1.1%
  • 10位  エイボン 1.1%
  • 11位  アモーレ 0.9%
  • 12位  J&J 0.8%
  • 13位  ヘンケル 0.7%

1位は、フランスの化粧品メーカーのロレアル社となります。総合化粧品メーカーとしての存在は圧倒的で、ロレアル、ランコム、ジョルジオ アルマーニ ビューティー、シュウ ウエムラ、イヴ・サンローラン・ボーテなどをブランドで展開しています。

2位は英蘭のユニリーバが追い上げます。祖業のマーガリン事業も手放す一方で、化粧品事業はキュ桜花しています。ワセリン(VASELINE)、ポンズ(POND’S)、ラクメ(LAKME)等のブランドを展開しています。

3位は米国のエスティローダーが追い上げています。

化粧品・香水会社の市場シェアの動画によれば2016年の化粧品業界の市場シェアランキング1位はフランスのロレアル社となっています。

順位2012201320142015
1位ロレアルロレアルロレアルロレアル
2位P&GP&GP&GP&G
3位ユニリーバユニリーバユニリーバユニリーバ
4位エスティローダーエスティローダーエスティローダーエスティローダー
5位エイボンエイボンバイヤスドルフ資生堂
化粧品メーカーの売上高ランキング推移©業界再編の動向

2012年以降、化粧品業界の世界ランキングはトップ4は盤石の地位を占めています。世界ランキングのトップ5位の座を、米国のエイボン、ドイツのバイヤスドルフ、日本の資生堂が競う構図です。

市場規模

調査会社とOrbis Researchによれば、2017年の化粧品業界の世界市場規模は5324億ドルです。当サイトでは化粧品業界の市場規模として5324億円を採用しています。

世界の主要化粧品・香水会社の一覧

L’Oréal(ロレアル)

世界最大級の仏総合化粧品メーカーです。仏小売り大手PPR(現ケリング)からイブ・サン・ローラン・ボーテ(YSLボーテ)を買収しています。他にブシュロン(Boucheron)、元ビートルズのポールマッカートニーの次女ステラ・マッカートニー(Stella Nina McCartney)等のブランドを有しています。

Coty(コティ)

世界最大級の香水・化粧品メーカーです。仏にて創業ののち、ファイザー、トイレタリーの英Reckitt Benckiser plc(レキットベンキーザー)と関係が深い独Joh. A. Benckiser GmbH(ヨー・A・ベンキーザー)傘下企業として成長し、現在はNYSEに上場しています。

主力香水ブランドにアディダス(Adidas)、ジョーバン(Jovan)、ステットソン(Stetson)やアパレルブランドの派生香水のカルバンクライン(Calvin Klein)、マーク ジェイコブス (Marc Jacobs)、ヴェラウォン(Vera Wang)、ケネスコール(Kenneth Cole )等があります。2015年にP&Gよりフレグランスブランドの「Hugo」「Gucci」、カラーコスメティックブランドの「COVERGLRL」「Max Factor」、ヘアカラービジネスの「Wella」「Clairol」を買収しています。

LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー、Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton S.A)

1987年にルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併して誕生した世界最大級の仏高級ブランド会社です。高級ブランド業界では圧倒的な存在感を示しており、バッグ、アパレル、ジュエリー、化粧品、ワイン等多面的な展開しています。Bernard Arnault氏が支配するChristian Dior(クリスチャン・ディオール)を通じて議決権のほぼ過半を所有しています。主要なブランドには、仏ファッションブランドのLouis Vuitton (ルイ・ヴィトン)、スペインのレザーブランドのLOEWE (ロエベ)、仏ファッションブランドのCELINE (セリーヌ)、高田賢三が生み出したファッションブランドのKENZO (ケンゾー)、伊ラグジュアリブランドのEMILIO PUCCI (エミリオ・プッチ)、仏高級靴メーカーのBerluti (ベルルッティ)、仏ファッションブランドのChristian Dior (クリスチャン・ディオール)、伊ファッションブランドのFENDI (フェンディ)、仏ファッションブランドのGIVENCHY (ジバンシー)、米ファッションブランドのDonna Karan (ダナ・キャラン)、時計ブランドのTAG HEUER (タグ・ホイヤー)、FRED (フレッド)、ZENITH (ゼニス)、仏ジュエリーブランドのChaumet (ショーメ)、伊ブランドのBVLGARI(ブルガリ)が含まれます。

ワインや蒸留酒といった酒類系ではのDom Pérignon (ドン・ペリニヨン)、Moet & Chandon (モエ・エ・シャンドン)、Krug (クリュッグ)、Hennessy (ヘネシー)、Veuve Clicquot Ponsardin (ヴーヴ・クリコ)が有名です。

主要香水ブランドには、Dior / Parfums Christian Dior (ディオール/パルファン・クリスチャン・ディオール)、GUERLAIN (ゲラン)、BeneFit (ベネフィット)、LAFLACHERE (ラフラシェール)、ACQUA DI PARMA (アックア・ディ・パルマ)、MAKE UP FOR EVER (メイクアップフォーエバー)、Parfums GIVENCHY (パルファム・ジバンシィ)、KENZO Parfums (ケンゾー・パルファム)、Perfumes Loewe (ロエベ/パフュームス・ローウェ)等があります。

リテール分野では、DFSギャラリアにて世界展開しています。DFSは1960年に設立された香港に本拠を置く免税店世界大手で、現在はLVMHグループ傘下にあります。

特に革製品、シャンパンの分野では世界大手です。

2019年の売上高構成は以下の通りです。
ファッション:41%
リテール(DFS等):28%
香水・化粧品:13%
ワイン・蒸留酒:10%
時計・宝石:8%

主要株主はArnault家となり、議決権ベースでは過半を保有しております。

2009年 170(19.7%)
2010年 203(21.3%)
2011年 236(22.2%)
2012年 281(21.1%)
2013年 291(20.7%)
2014年 306(18.7%)
2015年 356(18.6%)
2016年 376(18.7%)
2017年 426(19.5%)
2018年 468(21.3%)
2019年 536(21.4%)

 

ユニリーバ

Unilever(ユニリーバ)はイギリスとオランダに本拠を置く世界を代表する消費財大手メーカーです。イギリスの石鹸会社のリーバ・ブラザーズとオランダのマーガリン会社のマーガリン・ユニが1930年に合併して誕生しました。紅茶、アイスクリーム、食品、化粧品やパーソナルケア分野において強力なブランドを保有しています。

P&G

P&G(プロクター&ギャンブル)は、米国に本拠を置く世界最大級の日用品メーカーで、1837年にウィリアム・プロクター氏とジェームズ・ギャンブル氏によって設立されました。日用品業界屈指の商品開発力・マーケティング力を誇っています。取り扱っている分野は、トイレタリー、ファミリーケア、ファブリックケア、ホームケア、ヘアケア、スキンケア、オーラルケアといった広範囲の消費財で、いずれもブランド力のある商品を展開しているのが特徴です。

ベビー・ファミリーケア部門:
おむつの分野では、パンパースブランドを世界的に展開し、業界最大級となっています。製紙・パルプの分野では、ペーパータオル「バウンティ」やティッシュペーパー「パフス」を展開し、クリネックスブランドのキンバリークラーク等と競っています。
ファブリック&ホームケア部門:
洗濯用洗剤のアリエール、柔軟剤のレノア、食器用洗剤のジョイ、エアケアのファブリーズ、柔軟剤のDowny(ダウニー)を展開しています。日用品・トイレタリー分野においては、ユニリーバやコルゲートを抑え、世界シェアトップを誇っています。
ヘアケア・化粧品部門:
ヘアケアのPantene(パンテーン)、ヴィダルサスーン、h&sを展開しています。化粧品分野においては、SK-II等の強力なブランドを有しており、業界内の世界シェアで上位に位置しています。香水分野では、ブランド系各社と提携し、大手の一角を占めています。主なブランドに、HUGO BOSS(ヒューゴボス)、Lacoste Fragrances(ラコステ・フレグランス)、Puma(ピューマ)、Naomi Campbell(ナオミ・キャンベル)、Escada Fragrances(エスカーダ・フレグランス)、Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)等があります。2015年、フレグランスブランドの「Hugo」「Gucci」、カラーコスメティックブランドの「COVERGLRL」「Max Factor」、ヘアカラービジネスの「Wella」「Clairol」をコティに売却しました。
ヘルス部門:
オーラルケアの分野では、Oral Bやクレストなどのブランドを展開し、歯磨き粉・マウスウォッシュともに世界シェアで上位に位置しています。
電動歯ブラシでは、子会社のブラウンがフィリップスと世界シェア1位を争っています。シェーバー・カミソリ業界では、シェーバーはBraun(ブラウン)が、カミソリは2005年に買収したGillette(ジレット)が世界シェア上位に位置しています。
2005年にP&Gが髭剃り大手のジレットを買収しました。P&Gは女性用美容機器に強みがあり、一方、ジレットは男性用髭剃りに強みがあります。傘下に電動シェーバーも保有しています。P&Gは買収によって男性用と女性用美容機器の分野で一気に存在感を示すことができました。当時のジレットは、ジレットモデルという消耗品(カミソリ)の買い替えモデルを確立し、超高収益企業ででした。
  • 参考書
    P&Gウェイ: 世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡 [単行本]
    P&G 一流の経営者を生み続ける理由 [単行本(ソフトカバー)]

Avon(エイボン)

米化粧品大手で、NYSE上場企業しています。エイボンレディーを通じて化粧品を販売しています。香水もマス向けの商品が多いのが特徴です。

Natura Cosméticos(ナチュラ・コスメティコス)

ブラジル化粧品大手で、サンパウロ証券取引所に上場しています。南米を中心に展開し、セールスレディーを通じて化粧品を販売しています。香水を含めマス向けの商品が多いことが特徴です。

Chanel(シャネル)

仏高級ブランドです。服飾・化粧品・香水・宝飾品・時計の分野でブランドの横展開しています。有名なシャネルN ° 5やエゴイスト等の香水を販売しています。

Estee Lauder(エステー・ローダー)

同族経営の米大手化粧品メーカーです。香水分野でも大手です。アラミス(Aramis)やクリニーク(Clinique)等のブランドを展開しています。

Puig(ピュイグ)

ピュイグ家によって経営されているスペイン・バルセロナに本拠を置く服飾・香水大手メーカーです。主要ブランドは、ニナ・リッチ(Nina Ricci)、コム・デ・ギャルソン(Comme des Garçons)、ジャン・ポール・ゴルチェ(Jean Paul Gaultier)等があります。

Elizabeth Arden(エリザベスアーデン)

米大手化粧品メーカーです。製薬会社のイーライリリー(Eli Lilly)や日用品大手ユニリーバ(Unilever)傘下を経て、米ナスダックに上場しています。主要な香水ブランドは、「Elizabeth Arden Red Door Salons」「Fifth Avenue」「Green Tea」「Provocative Woman」「Mediterranean」「Pretty」「Red Door Aura」等があります。

Clarins(クラランス)

仏化粧品大手です。香水はThierry MuglerとAzzaro Perfumesのブランドで展開しています。

Beauté Prestige International(ボーテ・プレステージ・インターナショナル)

資生堂仏香水子会社です。イッセイミヤケ、ジャンポール・ゴルチェ、ナルシソ・ロドリゲス、エリー・サーブ等とタイアップした香水を展開。その他セルジュ・ルタンスブランドでも展開

Beiersdorf(バイヤスドルフ)

ドイツを代表する化粧品メーカーです。コーヒー大手のチボー傘下にあります。8×4、Nivea(ニベア)等の有力ブランドを有しています。

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