化粧品・香水業界の世界市場シェアの分析

化粧品・香水メーカーの世界市場シェアや市場規模について分析をしています。ロレアル、コティ、資生堂、ナチュラ・コスメティクス、エスティ・ローダー、ユニリーバ等世界の主要な化粧品・香水メーカーの概要も掲載しています。

化粧品・香水業界の市場シェア

化粧品メーカーの2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、後述する化粧品市場の規模を分母に、2020年の化粧品業界の世界市場シェアを計算すると1位はロレアルの8.4%、2位はユニリーバの5.8%、3位はエスティ・ローダーの3.6%となります。

2020年化粧品業界シェア

  • 1位 ロレアル 8.4%
  • 2位 ユニリーバ 5.8%
  • 3位 エスティ・ローダー 3.6%
  • 4位 P&G 3.4%
  • 5位 資生堂 2.2%
  • 6位 バイヤスドルフ 1.9%
  • 7位 ナチュラ 1.8%
  • 8位 LVMH 1.6%
  • 9位 花王 1.3%
  • 10位 コティ 1.2%
  • 11位 アモーレパシフィック 1.14%
  • 12位 ジョンソン&ジョンソン 1.13%
  • 13位 ヘンケル 1.10%

化粧品業界の市場シェア(2020年)
化粧品業界の市場シェア(2020年)

1位は、フランスの化粧品メーカーのロレアル社となります。総合化粧品メーカーとしての存在は圧倒的で、ロレアル、ランコム、ジョルジオ アルマーニ ビューティー、シュウ ウエムラ、イヴ・サンローラン・ボーテなどをブランドで展開しています。2位は英蘭のユニリーバが追い上げます。祖業のマーガリンや紅茶事業に対して戦略レビューを行う一方で、化粧品事業は強化しています。ワセリン(VASELINE)、ポンズ(POND’S)、ラクメ(LAKME)等のブランドを展開しています。3位は米国のエスティ・ローダー、4位はP&G、5位は資生堂が追い上げています。

順位2012年2015年2018年
1位ロレアルロレアルロレアル
2位P&GP&Gユニリーバ
3位ユニリーバユニリーバエスティ・ローダー
4位エスティ・ローダーエスティ・ローダーP&G
5位エイボン資生堂資生堂
化粧品メーカーの売上高ランキング推移©業界再編の動向

2012年以降、化粧品業界の世界ランキングはトップ4は盤石の地位を占めています。ロレアルは2012年以降1位の座を保持しています。世界ランキングのトップ5位の座を、米国のエイボン(現ナチュラ・コスメティクス)、ドイツのバイヤスドルフ、日本の資生堂が競う構図です。

市場規模

当サイトでは、2020年の化粧品・香水業界の市場規模を4000億ドルとしています。参考にした統計・調査データは以下の通りです。調査会社アライドマーケットリサーチによると、2019年の同業の市場規模は3802億ドルです。2027年にかけて年平均5.3%での成長を見込みます。一方で、調査会社のスタティスタによると2018年の同市場規模は5078億ドルです。⇒参照したデータの詳細情報

直近の業界再編

化粧品の大手メーカーが、製品ポートフォリオの組み換え(資生堂の中低価格向けのパーソナルヘルスケア事業の売却)を進めています。ネットを通じた展開されるD2C型の化粧品もしくは新興国の化粧品メーカーによる確率された化粧品ブランドの買収といった動きもあります。買収マルチプル(売上高倍率)は概ね1~3倍のレンジです。

2021年 資生堂がパーソナルヘルスケア事業をCVCへ売却
2020年 ロレアルがクラランスよりThierry MuglerSASとLorisAzzaroを買収
2020年 ピュイグがシャーロット・ティルベリーを買収
2020年 コティがKKRにヘアケア事業(Wella)を売却
2019年 ブラジルの化粧品大手であるナチュラ・コスメティコスがエイボンを買収
2019年 投資会社のJABホールディングスがコティの株式を追加取得
2017年 ユニリーバが化粧品などをAHCブランドで展開する韓国Carverを買収
2017年 ナチュラ・コスメティクスがボディショップをロレアルから買収
2016年 コティがP&Gよりカラー化粧品やヘアカラー事業を買収
2016年 ロレアルが米国のIT Cosmetics(イットコスメティックス)を買収
2010年 資生堂が天然由来の化粧品に強いBare Escentualsを買収

化粧品業界のM&Aマルチプル(売上高倍率)
化粧品業界のM&Aマルチプル(売上高倍率)

世界の主要化粧品・香水会社の一覧

L’Oréal(ロレアル)

1909年に設立世界最大級の仏総合化粧品メーカーです。祖業の事業はヘアカラーです。日本のShu Uemuraを初めとして、高級ブランドが手掛ける化粧品や香水事業の買収を通じて成長をしています。仏小売り大手PPR(現ケリング)からイブ・サン・ローラン・ボーテ(YSLボーテ)、ランコム、ラルフローレン、アルマーニ等の香水事業を買収しています。他にブシュロン(Boucheron)、元ビートルズのポールマッカートニーの次女ステラ・マッカートニー(Stella Nina McCartney)等のブランドを有しています。さらに詳しく

Coty(コティ)

世界最大級の香水・化粧品メーカーです。仏にて創業ののち、ファイザー、トイレタリーの英Reckitt Benckiser plc(レキットベンキーザー)と関係が深い独Joh. A. Benckiser GmbH(ヨー・A・ベンキーザー)傘下企業として成長し、現在はNYSEに上場しています。主力香水ブランドにアディダス(Adidas)、ジョーバン(Jovan)、ステットソン(Stetson)やアパレルブランドの派生香水のカルバンクライン(Calvin Klein)、マーク ジェイコブス (Marc Jacobs)、ヴェラウォン(Vera Wang)、ケネスコール(Kenneth Cole )等があります。2015年にP&Gよりフレグランスブランドの「Hugo」「Gucci」、カラーコスメティックブランドの「COVERGLRL」「Max Factor」、ヘアカラービジネスの「Wella」「Clairol」を買収しています。

LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー、Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton S.A)

LVMHは、1987年にルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併して誕生した世界最大級の仏高級ブランド会社です。高級ブランド業界では圧倒的な存在感を示しており、バッグ、アパレル、ジュエリー、化粧品、ワイン、免税店等多面的な展開しています。Bernard Arnault氏が支配するChristian Dior(クリスチャン・ディオール)を通じて議決権のほぼ過半を所有しています。主要なブランドには、仏ファッションブランドのLouis Vuitton (ルイ・ヴィトン)、Christian Dior (クリスチャン・ディオール)、BVLGARI(ブルガリ)、シャンパンのDom Pérignon (ドン・ペリニヨン)、Moet & Chandon (モエ・エ・シャンドン)や免税店のDFSが含まれます。さらに詳しく

ユニリーバ

Unilever(ユニリーバ)はイギリスとオランダに本拠を置く世界を代表する消費財大手メーカーです。イギリスの石鹸会社のリーバ・ブラザーズとオランダのマーガリン会社のマーガリン・ユニが1930年に合併して誕生しました。紅茶、アイスクリーム、食品、化粧品やパーソナルケア分野において強力なブランドを保有しています。さらに詳しく

P&G

P&G(プロクター&ギャンブル)は、米国に本拠を置く世界最大級の日用品メーカーで、1837年にウィリアム・プロクター氏とジェームズ・ギャンブル氏によって設立されました。日用品業界屈指の商品開発力・マーケティング力を誇っています。取り扱っている分野は、トイレタリー、ファミリーケア、ファブリックケア、ホームケア、ヘアケア、スキンケア、オーラルケアといった広範囲の消費財で、いずれもブランド力のある商品を展開しているのが特徴です。さらに詳しく

Natura Cosméticos(ナチュラ・コスメティコス)

ブラジル化粧品大手で、サンパウロ証券取引所に上場しています。南米を中心に展開し、セールスレディーを通じて化粧品を販売しています。香水を含めマス向けの商品が多いことが特徴です。2017年にボディショップを、2019年にエイボンを買収しました。

Avon(エイボン)
米化粧品大手で、NYSE上場企業していました。エイボンレディーを通じて化粧品を販売しています。香水もマス向けの商品が多いのが特徴です。

Chanel(シャネル)

仏高級ブランドです。服飾・化粧品・香水・宝飾品・時計の分野でブランドの横展開しています。有名なシャネルN ° 5やエゴイスト等の香水を販売しています。

Estee Lauder(エスティ・ローダー)

同族経営の米大手化粧品メーカーです。香水分野でも大手です。アラミス(Aramis)やクリニーク(Clinique)等のブランドを展開しています。

Puig(ピュイグ)

ピュイグ家によって経営されているスペイン・バルセロナに本拠を置く服飾・香水大手メーカーです。主要ブランドは、ニナ・リッチ(Nina Ricci)、コム・デ・ギャルソン(Comme des Garçons)、ジャン・ポール・ゴルチェ(Jean Paul Gaultier)等があります。2020年に急成長しているメイクアップおよびスキンケアブランドである2013年設立のシャーロット・ティルベリーを買収しました。

Elizabeth Arden(エリザベスアーデン)

米大手化粧品メーカーです。製薬会社のイーライリリー(Eli Lilly)や日用品大手ユニリーバ(Unilever)傘下を経て、米ナスダックに上場しています。主要な香水ブランドは、「Elizabeth Arden Red Door Salons」「Fifth Avenue」「Green Tea」「Provocative Woman」「Mediterranean」「Pretty」「Red Door Aura」等があります。

Clarins(クラランス)

仏化粧品大手です。香水はThierry MuglerとAzzaro Perfumesのブランドで展開しています。

資生堂

日本を代表する化粧品メーカーです。プレスティージ化粧品に強みを持ちます。香水は資生堂のフランスのBeauté Prestige International(ボーテ・プレステージ・インターナショナル)が展開しています。イッセイミヤケ、ナルシソ・ロドリゲス、エリー・サーブ等とタイアップし、セルジュ・ルタンスブランドでも展開しています。2020年にパーソナルケアブランドをCVCに売却しました。

Beiersdorf(バイヤスドルフ)

1882年に設立されたドイツを代表する化粧品・スキンケアメーカーです。コーヒー大手のチボーも保有するMichael Herz氏の資産運営会社であるMaxingest傘下にあります。8×4、Nivea(ニベア)、Eucerin(ユーセリン)、コパトーン、Hansaplast等の有力スキンケア・ボディケアブランドを有しています。Tesaブランドの粘着テープも製造しており、電機・自動車やヘルスケア向けに販売しています。

花王

花王は、1940年に日本有機として設立された日本を代表する化粧品・日用品メーカーです。ビューティケア、ファブリック&ホームケア、ケミカルとヒューマンヘルスケアの4事業を柱に展開しています。アタック、ハイター、ビオレ、メリーズブランドなどのブランドを有しています。2005年にカネボウから化粧品事業を買収しています。さらに詳しく

Henkel(ヘンケル)

1876年に設立されたドイツに本拠を置く化学・トイレタリーメーカーです。接着剤、粘着剤、スキンケア、トイレタリー、洗剤、石鹸等のボディケア、シャンプー等ヘアケアの事業を展開しています。世界初の合成洗剤のPersilを開発しました。接着剤はBonderite、Technomelt、Loctiteといったブランドで展開をしています。

参照したデータの詳細情報について


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