ヘンケルの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

ヘンケルは、1876年に設立されたドイツに本拠を置く化学・トイレタリーメーカーです。接着剤、粘着剤、スキンケア、トイレタリー、洗剤、石鹸等のボディケア、シャンプー等ヘアケアの事業を展開しています。世界初の合成洗剤のPersilを開発しました。接着剤はBonderite、Technomelt、Loctiteといったブランドで展開をしています。

業績推移(年次)

2021年度は、産業用およびヘアサロン事業が好調に推移し、前年度比増収増益となりました。

ヘンケルの業績推移
ヘンケルの業績推移

業績推移(半期)

2022年前期(1-6月)
売上高は前年同期比9.94%増の10,913百万ユーロになりました。営業利益は-47.22%の684百万ユーロになりました。営業利益率は6.3%になりました。

2021年後期(7-12月)
前年同期比増収減益となっています。原材料及び物流価格の大幅な上昇と為替の影響が減益の主因となっています。

ヘンケルの半期業績推移

ヘンケルの半期業績推移

EPS成長

2021年度は希薄化後EPSが増加しました。

ヘンケルの希薄化後EPSの推移
ヘンケルの希薄化後EPSの推移

売上構成

接着・粘着剤とトイレタリーが主要事業となります。

ヘンケルの売上構成(2021年度)
ヘンケルの売上構成(2021年度)

アドヘンシブ
接着剤、シーラント、機能性コーティング剤をロックタイト、テクノメルト、ボンデライト、テロソン、アクエンスブランドで産業向けに、プリット、ロックタイト、セレシット、パッテックスブランドで消費者向けに提供しています。

ビューティーケア
ヘアカラー、ヘアスタイリング、ヘアケア、ボディケア、スキンケア、オーラルケア製品をSchwarzkopf、Dial、syossといったブランドでプロフェッショナル及び消費者向けに提供しています。

ラウンドリー&ホームケア
ヘンケルの祖業部門です。ケイ酸ナトリウムをベースにした洗濯用洗剤「Universal-Waschmittel」がヘンケルの祖業の製品です。現在は、Persil、Purex、Prilといったブランドでランドリー&ホームケア製品を展開しています。

M&A(合併買収)

製品や地域補完的な買収と資産の入れ替えを積極的に行っています。

2017年 資生堂の北米におけるプロ向けヘアケア事業を買収
2018年 ランドリー&ホームケアメーカーのJemPak Corporationを買収
2018年 チリの接着剤大手Aislantes Nacionalesを買収
2019年 プロフェッショナル向けヘアケア事業を展開するDeva Parentを投資ファンドから買収
2021年 男性用グルーミングブランドRight Guardと女性用制汗剤ブランドのDry Ideaを売却
2021年 サステイナブルな洗剤や家庭用クリーナーを展開する仏Swania Internationalを買収
2022年 資生堂のアジアにおけるプロ向けヘアケア事業を買収

市場シェア

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