歯磨き粉業界の世界市場シェアの分析

歯磨き粉業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。世界大手歯磨き粉メーカーでもあるコルゲート、P&G、ユニリーバ、グラクソ・スミスクラインの動向も掲載しています。

世界市場シェア

コルゲート社のプレゼンテーション資料によれば、2019年の歯磨き粉業界の世界市場シェアは以下の通りとなります。

1位 コルゲート・パーモリーブ 41%
2位 グラクソスミスクライン 16%
3位 P&G 13%
4位 ユニリーバ 8%

歯磨き粉業界の世界シェアランキング1位は米国のコルゲート社です。日用品・医薬品の世界最大手の米P&G、食品・日用品業界の巨人英蘭ユニリーバ、英国の大手医薬品メーカーのグラクソスミスクラインが追い上げます。
なお、2位、3位、4位の社名については、コルゲート社資料および各社のアニュアルレポートを参照にして、当サイトが推定しております。

市場規模

調査会社のリサーチアンドマーケットによれば、2018年の歯磨き粉の世界の市場規模は261億ドルです。2024年までに年平均6.1%の成長を見込みます。

歯磨き粉業界の動向

コルゲート・パーモリーブ(Colgate-Palmolive)

コルゲートは米国に本拠を置くトイレタリー用品大手です。コルゲートブランドは歯磨き粉の代名詞ともなっています。口腔ケア(オーラルケア)の歯ブラシ、マウスウォッシュに加え、トイレタリー、パーソナルケア、ホームケア、ペットニュートリションの分野でも強いです。パーソナルケアの分野ではProtexブランドで有名な液体石鹸、石鹸、ボディウォッシュが、ホームケアの分野では柔軟剤、食器用洗剤は世界トップクラスです。ペットニュートリションはヒルズ(Hill’s)ブランドで展開し、主に動物病院で販売されています。

Procter & Gamble(P&G)

P&G(プロクター&ギャンブル)は、米国に本拠を置く世界最大級の日用品メーカーで、1837年にウィリアム・プロクター氏とジェームズ・ギャンブル氏によって設立されました。屈指の商品開発力・マーケティング力を誇ります。広範囲の消費財を取扱い、分野はトイレタリー、ファミリーケア、ファブリックケア、ホームケア、ヘアケア、スキンケア、オーラルケアでブランド力のある商品を展開しています。

ベビー・ファミリーケア部門:
おむつ業界では、パンパースブランドを世界的に展開し、業界最大級となっています。製紙・パルプの分野では、ペーパータオル「バウンティ」やティッシュペーパー「パフス」を展開し、クリネックスブランドのキンバリークラーク等と競っています。
ファブリック&ホームケア部門:
洗濯用洗剤のアリエール、柔軟剤のレノア、食器用洗剤のジョイ、エアケアのファブリーズ、柔軟剤のDowny(ダウニー)を展開しています。日用品・トイレタリー分野の世界シェアでは、ユニリーバやコルゲートを抑え、、世界最大級です。
ヘアケア・化粧品部門:
ヘアケアのPantene(パンテーン)、ヴィダルサスーン、h&sを展開しています。化粧品ではSK-II等の強力なブランドを有しています。化粧品業界の世界シェアでも上位に位置しています。香水分野は、ブランド系各社と提携し大手の一角を占めます。主なブランドに、HUGO BOSS(ヒューゴボス)、Lacoste Fragrances(ラコステ・フレグランス)、Puma(ピューマ)、Naomi Campbell(ナオミ・キャンベル)、Escada Fragrances(エスカーダ・フレグランス)、Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)等があります。2015年にコティにフレグランスブランドの「Hugo」「Gucci」、カラーコスメティックブランドの「COVERGLRL」「Max Factor」、ヘアカラービジネスの「Wella」「Clairol」を売却しました。
ヘルス部門:
オーラルケアの分野ではOral Bやクレストブランドを展開し、歯磨き粉の世界シェア、マウスウォッシュの世界シェアでは上位に位置します。
電動歯ブラシの業界では、ブラウンがフィリップスの世界シェア1位を争っています。シェーバー・カミソリ業界では、シェーバーではBraun(ブラウン)が、カミソリでは2005年に買収したGillette(ジレット)が世界シェア上位に位置しています。
  • 参考書
    P&Gウェイ: 世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡 [単行本]
    P&G 一流の経営者を生み続ける理由 [単行本(ソフトカバー)]

Unilever(ユニリーバ)

Unilever(ユニリーバ)は英蘭系の世界を代表する消費財世界大手メーカーです。英石鹸会社のリーバ・ブラザーズと蘭マーガリン会社のマーガリン・ユニが1930年に合併して誕生しました。紅茶、アイスクリーム、食品、化粧品やパーソナルケア分野において強力なブランドを保有しています。

紅茶:プトンとブルックボンドの二大ブランドを擁しています。2019年の紅茶事業の売上高は31億ユーロです。

食品:日本でも有名なクノールやマーマイトといったブランドで世界展開しています。スープ業界と調味料業界では上位に位置します。

スキンケア・日用品:Axe、LUX、Dove、モッズ・ヘア、レセナ、ヴァセリン、クレンザーのジフ、ドメスト等のブランドを擁して、日用品・トイレタリー業界の世界シェアではP&Gと世界首位の座を争っています。化粧品・香水業界でもロレアルやコティ等と世界上位を争っています。

アイスクリーム:ウォールズ・アイスクリーム、マグナム(Magnum)、ポプシクル、ベン&ジェリーズ(Ben & Jerry's)、Breyers、Cornetto、Carte d'3等のブランドを世界展開しています。アイスクリームの分野では世界シェア首位級です。

オーラルケア:Mentadent、Close Up、Pepsodent等の世界的なブランドを有していて、歯磨き粉業界では上位に位置しています。

ユニリーバはアムステルダム証券取引所とロンドン・ニューヨーク証券取引所にそれぞれユニリーバNVとユニリーバPLCを上場させていることから、ユニークな株主構成となっています。

事業再編・買収
2010年 イタリアの冷凍食品をIglo Foodsへ売却
2010年 米国の調味料メーカーのAlberto-Culverの買収
2011年 ボディケアブランドのSanexをコルゲート・パーモリーブへ売却
2011年 ロシアの化粧品会社のOJSC Concern Kalinaを買収
2011年 北米の調味料会社(Culver Speciality Brands)をB&G Foodsへ売却
2013年 米国のドレッシング事業をPinnacle Foodsへ売却
2014年 パスタソースのRagu(ラグー)及びBertolli(ベルトーリ)をミツカンへ売却
2016年 大豆飲料をコカコーラへ売却

グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)
英国に本拠を置く大手製薬メーカーです。中枢系の医薬品に強みを持ちます。歯磨き粉の分野ではアクアフレッシュ(Aquafresh)、センソダイン(Sensodyne)やシュミテクトのブランをを展開しています。最近では飲料事業(ルコゼード、ライビーナ)をサントリー食品、抗がん剤事業をノバルティスに160億ドルで売却しています。

日本国内では、ライオン、花王、サンスター、アース製薬、第一三共が多数の歯磨き粉ブランドを展開しています。今後のグローバル展開が期待されます。

業界関連図書
歯みがき100年物語
トータルカリオロジー (スウェーデンのすべての歯科医師・歯科衛生士が学ぶ)
オーラルケア関連市場マーケティング総覧 2014

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