電気シェーバー・カミソリ・髭剃り業界の世界市場シェアの分析

世界の大手電気シェーバー、カミソリ・髭剃りメーカーの世界市場シェアと市場規模について分析を行なっています。フィリップス、ブラウン、レミントン、ジレット、シックといったシェーバー・髭剃りメーカーの概要も掲載しています。

世界市場シェア

電気シェーバー・カミソリメーカー各社の2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2020年の 電気シェーバー・カミソリ業界の世界シェアを簡易に試算しますと、1位はP&Gとなります。

電気シェーバー・カミソリメーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2020年)

順位社名市場シェア(%)
1位P&G15.2%
2位フィリップス6.3%
3位エッジウェル3.5%
4位パナソニック2.3%
5位BIC1.5%
6位レミントン1.4%
電気シェーバー・カミソリメーカーの世界市場シェアと業界ランキング(2020年)

電気シェーバーと髭剃りメーカーの世界シェア(2020年)
電気シェーバーと髭剃りメーカーの世界シェア(2020年)

2020年の電気シェーバー・髭剃りメーカーの1位は、2019年に引続きP&Gとなります。電気シェーバーに強いブラウンと替え刃式のジレットの両分野に強みを持ちます。2位はオランダのフィリップスです。近年ヘルスケア事業へ注力をしています。3位はエッジウェルで替え刃式シックブランドに強みを持ちます。4位は日本のパナソニックです。5位はフランスのBIC、6位はスペクトラムブランズ傘下のレミントンとなります。

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、電気シェーバーとカミソリ業界の2020年の世界市場規模を330億ドルとして市場シェアを計算しております。参考したデータは以下の通りです。
調査会社のリポートリンカーによると、2020年の同業界の市場規模は147億ドルです。2027年にかけて年平均2.9%で成長すると見込まれます。
調査会社のプレサイエント&ストラテジックインテリジェンスによると、2019年のカミソリ業界の世界市場規模は180億ドルとなります。2020年から2030年で年平均2.1%の成長を見込みます。
BICによれば、カミソリ業界の中でウェットシェーバーの2019年の市場規模は150億ユーロ、使い捨てシェーバーは40億ユーロです。電気シェーバーには、刃を回転させるロータリーヘッド型と音波振動を出すフォイル(Foil)型があります。⇒参照したデータの詳細情報

業界のM&A動向

1984年 ジレットによるブラウンの買収
2003年 レイオバック(現スペクトラム・ブランズ)によるレミントン・プロダクツの買収
2003年 エナジャイザーがシックをファイザーから買収
2005年 P&Gによるジレット(及びブラウン)の買収
2015年 エナジャイザーホールディングスの分社化。シックはエッジウェル・パーソナル・ケア・カンパニー傘下へ

電気シェーバー・カミソリメーカーの概要

Philips(フィリップス)

Philips(フィリップス)は、オランダに本拠を置く、家電・ヘルスケアメーカーであり、1891年にヘラルド・フィリップスによって設立されました。照明事業が祖業で、かつては半導体事業等も手掛けていましたが、近年、事業の再構築を行い、現在では医療機器、パーソナルヘルスケアの分野に注力しています。祖業でもある照明・ランプ事業は、フィリップスライティング(現シグニファイ)として分社化をしました。医療機器の分野では画像診断領域に強みを持ちます。家電分野では、電子歯ブラシやシェーバー等のパーソナルケア向けの商品ラインアップを強化しています。電子歯ブラシはソニッケア(Sonicare)ブランドで高機能帯をブラウンのオーラルBと二分しています。2021年に家電事業の一部(掃除機、コーヒーメーカー、アイロン等の家電)を売却しました。さらに詳しく

パナソニック

パナソニックは、1917年に松下幸之助氏によって設立された日本を代表する電機メーカーです。松下電工や三洋電機と統合し、総合電機メーカーとして世界的なプレゼンスを有します。アプライアンス(家電、空調、AV機器、累計2000億個を売り上げた約90年の歴史を持つ電池等)、オートモーティブ(蓄電池、音響機器等)、インダストリアル(電池やモーター等)、ライフソリューション(照明や水まわり等)、コネクティッドソリューションズ(フライトエンターテイメント、航空機向け電子機器、監視カメラ等)といった事業部制に特徴がありましたが、2022年にパナソニックホールディングスを設立し、事業部はホールディング傘下の独立した子会社となる予定です。さらに詳しく

Remington(レミントン)

米国に本社を置くSpectrum Brands(スペクトラム・ブランズ)社が展開するシェーバーブランドです。元々は拳銃等も製造するレミントンランド社傘下でしたが、レミントンランド社自体は現在のユニシスに吸収されています。電池のレイオバック、熱帯魚のテトラ、ペット製品のDINGO、鍵のKwikset等のブランドを保有しています。

スペクトラム・ブランズについて

Spectrum Brands(スペクトラム ブランズ)は、2005年に設立された米国に本拠を置くブランド管理会社です。出自は電池メーカー世界大手のRayovac(レイオバック)です。2009年にチャプター11を申請後、2010年に家電や建材を手掛けるラッセルホブズ(Russell Hobbs)と経営統合を行いました。ブランド力のある商品を鍵やロック、蛇口配管、ヒンジや引き戸、調理家電、美容家電、ペットフードや殺虫・防虫剤等の分野で幅広く展開しています。
さらに詳しく

P&G

P&G(プロクター&ギャンブル)は、米国に本拠を置く世界最大級の日用品メーカーで、1837年にウィリアム・プロクター氏とジェームズ・ギャンブル氏によって設立されました。日用品業界屈指の商品開発力・マーケティング力を誇っています。取り扱っている分野は、トイレタリー、ファミリーケア、ファブリックケア、ホームケア、ヘアケア、スキンケア、オーラルケアといった広範囲の消費財で、いずれもブランド力のある商品を展開しているのが特徴です。さらに詳しく

  • 2005年に米国のプロクター&ギャンブル(P&G)が米国のジレットを買収しました。
  • 買収金額は約56億ドルです。ジレットの終値に対して約18%のプレミアムを乗せた水準です。2,004年のジレットのEBITDAに対して約18倍のマルチプルとなりました。
  • 両社のブランドは補完的と言えます、P&Gは女性向けの美容製品に強みを持つ一方で、ジレットは男性向けの髭剃りに強みを持ちます。
  • さらに、既存P&Gの流通網やマーケティングノウハウを活用する形で、中国、ロシア、トルコなどの地域でのジレット製品の販売も強化予定です。
  • ジレットの替え刃モデルという消耗品で利益を得るというビジネスモデルは、コピー機のトナーや電動歯ブラシ等の分野でも応用されています。
  • ジレットは、1967年に電子シェーバーのブラウンを、1996年には乾電池世界大手のデュラセルを買収氏、事業領域の拡大を図るものの、P&G傘下での更なる成長を目指すこととなりました。
  • 2004年のジレットの売上高は約105億ドル、営業利益は約25億ドルでした。

Schick(シック)

米国に本社を置く替刃式カミソリ大手です。ワーナーランバート、ファイザー、アメリカの電池大手のエナジャイザー・ホールディングス (Energizer Holdings)傘下から現在はエッジウェル・パーソナル・ケア・カンパニー傘下となっています。

貝印

日本の誇る刃物メーカーです。Kai Raizor等のブランドで髭剃り事業を展開しています。独バイヤスドルフのニベアと組んで欧州展開を図っています。

参照したデータの詳細情報について


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